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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
いい本見つけた ヴェネツィアを知るなら
フェルナン・ブローデルが80年代に著した「都市ヴェネツィア―歴史紀行」。
ワクワクしながら読んでいる。

例えば、ヴェネツィアの海の下には森が息づいているという発見:

● 「水の都にはもう一つ問題があったー 館にせよ家にせよ、基盤として、木の杭を、もしできれば樫の木を垂直に打ち込まなければならず、森をいくつかつぶすほどの量が必要だった。百万本の木の幹がラ・サルーテ寺院を支えている。砂と泥に埋められた大森林が、ヴェネツィアをのみこんでしまうかもしれない水、つねにこの街をのみこむ危険のある水のうえにかろうじて支えているのだ。」


それから、須賀敦子さんの心を捉えて放さなかったカルパッチョの絵に出てくる女性たちがはいていた高いぽっくりのような靴。あれは高級娼婦コルティジャーネが履いていたという話も聞いたけれど、一般女性も履いていたようだ。アックアアルタ、すなわち運河の水が浸水する時、それは役立ったのだ。

● 「17世紀の末まで<カルカニェッティ>つまり地面からすくなくとも40センチ以上の高さに押し上げられる奇妙な木の踵、実はミニ竹馬と呼ぶほうがふさわしいものに乗っていたとすれば、それは傾斜のない<カッリ>や路地の澱み水や泥に足が浸るのを避けるためだった。今でも雨水は街路をひたし、澱み、すこし強い雨が降れば、どんな小さな石の凹みもたちまち満されてしまう。」


ああ、そうそう、アカデミア美術館にあったカルパッチョのヴェネツィア風景画には、紡錘形の煙突が描かれていた、いた。

● 「カルパッチョの時代と同じく今日でも、釣鐘をひっくり返した形で家々の屋上に数多く見られる高い煙突は、たんなる装飾ではないのだ。というのも、もし薪の熱がなかったら、来る年も来る年もきまって厳しく深刻な冬をどうやってすごせただろう?」 




かつて矢島翠さん着目したヴェネツィアの水道設備。ブローデルもまたしかり。

●「今日では近代的な水道設備のおかげで、ヴェネツィアにおける淡水の確保をめぐる悩みとドラマは解消した」。

都市ヴェネツィア―歴史紀行都市ヴェネツィア―歴史紀行
(1986/08)
F. ブローデル

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2012.05.07 Mon | Books| 0 track backs,
連休おわた
金曜と日曜は実家へ帰り、あとはジムに通い詰めた連休が。。。終わった。
リハビリのような日々だったから、会社復帰は楽だったかも。
2012.05.07 Mon | Private| 0 track backs,
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