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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ツーレがボロボロになったボローニャにて 滞在5日目
以前ヴェローナに宿泊したとき、日帰りでフィレンツェに行くことを思い立ち、
途中ボローニャで下車して町をぐるっと観光したことがある。

そのときツーレは風邪気味で不調。
結局ボローニャのマクドナルドでお休みすることにして、
私はひとりで町を歩いて回った。

以来、ボローニャというと、ツーレがボロボロになった地として我々の脳裏にインプットされ、
ボローニャという言葉を2人の間で発するときは、必ず、
「ボロボロ・ボローニャ」という枕詞付きとなったのだった。


今回はパルマでコレッジョの天井画を見るために、やはりボローニャに宿泊。
あったあった、ありました。
ボロボロ・ボローニャのときの思い出の場所。
町の中心部のマクドナルド。
あの時、ここでツーレはぐったりと休んでいたのだった。

今回は幸いにも元気でぴんぴんしているが。
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前日にヴェネツィアをお昼に出発し、15時過ぎにボローニャに到着。
夜まで3時間ほど市内を観光。
そして翌日はパルマから帰った後、やはり3時間ほど市内観光。

というわけで、ボローニャでの観光時間はごく限られていたけれど、
調べてみると、面白そうな場所がいろいろあるようなので、
ターゲットを定めて、ピンポイントで訪れてみた。

前回のボローニャ滞在では、いずれも知らずに通り過ぎた場所ばかり。


今回の目玉は聖ドメニコ教会。
グイード・レーニやカラッチの作品が溢れているという。

でも行ってみて、圧巻だったのは、教会の生き字引ともいえる案内係りのおじさんとの遭遇。

1時間の滞在中、彼の講義を聞かせてもらうことができた。

きっかけは、おじさんの一言。
「レーニの聖ドメニコの栄光の絵はあそこだよ」。
それはすでに確認済みだったので、そのとき探していた絵の場所を聞いた。

「カラッチの受胎告知は?」

それを端緒に、おじさんは、教会中の名画の作者とタイトルと描かれた年号をそらで唱え始めた。
さらに、ボローニャ派の絵画の中におけるレーニの存在。
受難・栄光といった絵画の配置の説明。

レーニの父は音楽家で、レーニ自身も素晴らしい美声の持ち主だった、
(あたかも実際に歌声を聞いたかのような自信満々の解説ぶりがおかしかった)
素晴らしいテノールだったのだが、後に絵画に転向。
歌でも絵画でも秀でた才能を発揮した。

「でもそれらはひとまとめに”芸術”だから、芸術に秀でていたということなんでしょうねぇ」
と相槌を打つと、
我が意を得たりの満足げな表情。


・・・なーんて書くと、あたかも私がイタリア語をきちんと解していたみたいに聞こえるが、
その実、興が乗ったときのおじさんの弾丸のごとく降り注ぐ美術総論は、まるでわからなかった。

ただ、ひとつひとつの絵に関する説明はわかりやすく、初級イタリア語でもわかるように
噛み砕いてくれたということだ。


この教会、こんなに素晴らしいのにやや中心部から離れていることもあり、
訪れる人が少ない。

もっともっとこの教会のことを知ってもらいたい、そんなおじさんの熱意が感じられた。
写真は禁止と思われたけれど、容認してくれた。
こんな一枚まで撮影OKだったのだ。

バックはクーポラにあるレーニの天井画と、有名な石棺、というオマケ付き。

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2日目の夕方に訪れたのは、サンタマリア・デイ・ セルヴィ教会。
チマブーエのマエスタの名画がある。

一歩入って、ざっとチマブーエっぽい絵はなく、裏に回ってみると、左手に飾られていた。

が、真っ暗でほとんど見えない。
チマブーエ独特の硬質な線で縁取られた聖母子が漆黒の中にほのかに判別できる程度。

ということは当然、お賽銭を投じると明かりがついて見えるような仕組みになっているはず。
右手に0.5ユーロとかかれた賽銭箱があり、投じると、
ぱっと光の中に浮かび上がった聖母子。

イエスの足元に伸ばされたマリア様の手が優しい。

通常、この手の方式は数分で明かりが消えるはずなのに、10分以上ついていたのではないか?
きりがないのでその場を後にしたが、ずいぶんと気前のいいこと。

こちらも場所は中心部から離れている。
周囲はこんな感じ。

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その次は、サン・ステファノの教会群。
こちらは、時間があったら行こうとチェックしていた。

が、行ってみて圧巻だった。
歩くにしたがって、内部で教会がいくつもつながっていて、
次から次に趣が異なる礼拝堂や教会が現れる。

後日ゆっくり書くことにして、とりあえず写真をいくつか。

まず教会群の周辺。
なかなかいい感じの佇まいだ。

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めくるめく教会行脚の開始。

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・・・とこの辺で打ち止めにして、

最後は中心部に戻って広場のネプチューン像でこの日は締めくくり。
ご他聞にもれず、像の頭のところでハトが羽を休めていた。

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2011.09.01 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
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