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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ジュリオ・ロマーノの壁画エクセルシート遂に完成!
マントヴァにあるパラッツォ・テ、いわゆるテ宮殿の壁画は、
世にあるブログを確認した限りにおいては、それほど評判は高くない。

例えば宮殿内の「プシュケの間」に行ったとして、その過度に甘いロマンチックな絵に圧倒されこそすれ、
それだけで満腹感・膨満感を覚え、
早々に退散する光景が目に浮かぶ。

少なくとも自分は、なんだか知らないけどスイートなキューピーの絵のオンパレードだ!
と圧倒されて終わるに違いない。

それほど、図録で見るクピドとプシュケの物語を描いた「プシュケの間」の壁画はすごい。

でも、その浮世離れした絵をたまらなく見たくなり、
マントヴァ行きを計画している。
今年のテーマは、「浮世離れ」なのだ。

確かにテ宮殿の壁画はこの世のものとは思えない感じなのだが、単にふらっと見に行っては
変わった絵だった、で終わりそうな予感がする。
ということで、絵に押しつぶされないために、事前勉強することにした。

超甘い図柄の連続だとしても、そこに描かれている神話の世界さえ理解すれば、
多少なりとも見方も変わるだろうと。

クピドとプシュケの物語は、先に神話の本を読んでいたので知っている。

クピド、いわゆるキューピット、またの名をエロスは、
アプロディーテ(またの名をウェヌスあるいはヴィーナス)の使いとしてプシュケに悪さをすることになっていた。

プシュケの美貌に嫉妬したアプロディーテは、クピドに矢を射させて
醜い者とプシュケが恋に落ちるように仕向けたのだ。

ところがクピドは誤って矢を自分に当ててしまい、
プシュケと不覚にも恋に落ちてしまう。
(キューピットの矢に当たると恋に落ちるということになっている)

で、これがプシュケの間でどのように描かれているのかをいろいろと調べて
エクセルシートに絵ごとにまとめた。

次ページのシートには、その絵の場面に関する詳細な解説を入れて。

クピドの間は、こんな具合に、クピドとプシュケの物語のさまざまなシーンから構成されている。

この約40ぐらいの絵の意味を理解すれば、単なるキューピーさんの絵も
意味をもち、ぐっと個々のの存在感が増すに違いない(と思っている)

仕上がったエクセルシート。


P2060671.jpg

で、例えば、天井画は左回りに見るといいらしい。
だが、途中ストーリーの順序が入れ替わっている部分もある。
これは、作者ジュリオ・ロマーノが、視覚的効果を優先させたためだそうだ。

これが天井画の部分。
天井画だけでもこんなに多様なストーリーが描き分けられている。

P2060671b.jpg


ロマーノと言えば、ある方のブログに、新事実が公開されていた。
浮世絵で言うところの春本(艶色)のようなものを彼は一方で描いてもいたそうだ。

マントヴァのテ宮殿のイメージがガラガラと崩れたのだが、まあ気を取り直して、
もう少し勉強を進めることにする。

図録は遠目で薄ぼんやりは見ているけど、
まともには見ないようにしている。
実際の対面を重視したいから。

このエクセルシートにあるような個々の場面は、実際ロマーノの手によって
どんな描き方をされているのだろう。
楽しみだ。


ロマーノを勉強するなら、この本が無敵。


ラファエッロとジュリオ・ロマーノ―「署名の間」から「プシュケの間」へラファエッロとジュリオ・ロマーノ―「署名の間」から「プシュケの間」へ
(2008/05)
上村 清雄

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2011.07.25 Mon | Art| 0 track backs,
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