日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
地方名物集合
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ベルギー料理とビールを堪能し、
岩手・鳥取・台湾・上野・・・各地の名産品が集合した今宵。

いや、南部せんべいがずいぶん”進化を遂げている”ってことは小耳にはさんでいたけれど、
ピザまであるとは、いやその発想の柔軟さに恐れ入りました。


2011.06.30 Thu | Gourmet| 0 track backs,
ギリシャ神話と絵画 4 : ディアナとアクタイオン
カミーユ・コローというと風景画のイメージが強いけど、
ギリシャ神話も描いていたと知った。
本日のカレンダーで。


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メトロポリタン美術館のカレンダー。
絵画のみならず、衣服や工芸品を使った図柄で、余り趣味でないのもあるせいで、
毎日はめくっていない。

やはりモネのカレンダーは最高だった。
毎日めくるのが楽しみだったから。

こちらは好きな絵画のときに数日間それを出しっぱなし。
興味ないものは飛ばしてしまっている。
ならば日めくりカレンダーの意味がないのだけど、
どのみち日付が見にくいので、使いにくいことに変わりない。


でも今日の一枚はコローの絵だった上に神話を題材に取ったものだったので
そそくさとめくった。

彼が描いているディアナとアクタイオンは、ギリシャ神話の逸話の中でも
比較的単純明快な部分。

水浴中の女神ディアナを目撃してしまったアクタイオン。
見入っているところを見つかって、お鹿に変身させられてしまう。
人々に言いふらさないように、と。

この絵はコローの初期のものなのらしいが、
すでに風景画寄りの構成だ。


アクタイオンは中央の女性が指差す先にいると思っていたのだが、
画面右の犬を連れた男性がそれだ、という解説を見た。

でも、女性のその指の先にいる男性の頭に角が生え始めているように見える:


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カレンダー上ではかなり小さいので見にくいけれど。

こちらがアクタイオンではないのだろうか?

右上の狩人は、アクタイオンがその猟犬にあとで殺害されることを暗示している、
という構成なのではあるまいか?

これから調査が必要だ。
2011.06.30 Thu | Art| 0 track backs,
不思議な体験@麹町
会社のレストランで特別企画開催。
1700円のランチメニューがいつもより豪華。

これにつきだし、デザート盛り合わせ、コーヒーがついてた。

さすがに満員。

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今晩は、会社帰りに麹町へ。

知らない人と不思議な面談。
英語で。

現実離れした体験だった。

そのあと友人と合流し、飲茶。
友人がチョイスしたメインが美味しそう。

いつも人の食べてるものに惹かれてしまっていけないや。

今週は、会社帰りが全部詰まっている。
金曜日のワイン飲み放題迄、持つかな、自分。
2011.06.29 Wed | Private| 0 track backs,
週末の全日本選手権
岩手でロードレースの大会が行われた先週末。

有り難いことに、東京に居ながらにして、Uストリームで中継が見られた。

ツーレはこれを一緒に見ながら、ときにとんちんかん、ときに納得のコメント。


● 「全日本って、海外選手は出られないの?」

などと唖然とするような質問を発したかと思うと、


● 「フミがこんな早い時期から逃げているのって、プロの自覚だねきっと。
  最後まで人にくっついて逃げてそれで優勝じゃプライドが許さないんだ。」

とまあ、なんとなくロードの世界を読んでみたりしている。
  
* これは実際は、佐野選手が逃げて、ひとりいかせないために追いついた
ということらしい。さらに、佐野選手と先頭交代がうまくできれば、そのまま逃げ切りも
フミの念頭にあったろうと。しかし実際は、協力体制が作れず・・・

・・・・というのは、実際に出場した別の選手から後で聞いた話だけど。)


(くじらじのコメントを聞いていたら突然)
● 「あ、この声千穂ちゃんだ!」

千穂さんの声を認識している=千穂さんがお気に入り。たまに会っておちょっかい出すのが楽しいらしい。
昨日も、そのあと、「千穂ちゃーん、声が割れてるよぉー」
などと突っ込みを入れていた。


以前はさらに、岡田 由佳子ちゃんに、「彼氏できた?」と突っ込むのが好きだったツーレだが、
彼女はあっさり結婚・出産してしまった。


● (くりらじの放送に)「これって、ボランティアなの?お金取ってないの?(会費はあるらしいが。)すごいねぇ。いまの時代。」
と、感心しきり。


とまあ、なんとなく、ロードレースのことを生半可にわかっているふうではある。
極めつけはこれかな。

● 「イイミワさんは、いまはアラミワさんなの?」
2011.06.27 Mon | Sports| 0 track backs,
Voila L'ete (夏が来た)
以前はやったフレンチポップスに、「Voila L'ete」っていうのがあった。
ネグレス・ヴェルトというグループが歌ってた。

ああ、夏が来た!そう思う蒸し暑さを体験した2日間。

そういえば先週訪れた皇居東御苑諏訪の茶屋近辺もすっかり南国の様相だった。

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こちらはノカンゾウ。
ユリを思わせる。

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皇居はアジサイは地味目。
主役を張るのは、梅、桜、ツツジ、サツキ、アヤメといったところ。

ひまわりも見かけないけれど、休息所の近辺にあるそうだ。
真夏になったら探して見よう。

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金曜日は友人主催の室内コンサートだった。
今日日曜日は友人所属のオーケストラのコンサートに出かけてくる。

花同様、Soothing効果のある音楽。

音楽というと、我が家は会場に出掛けるかCDで聞くしかない。

けれど楽器をやる友人たちは、応接間とかで家族たちにその音色を聞かせたりするのだろう。
楽器のある団欒風景、ステキだ。


さて、

Voila L'eteのプロモーションビデオ

2011.06.26 Sun | 国内探索| 0 track backs,
シャンパン
飲んだシャンパンはせいぜい2,3杯。

が、相当よっぱらった。
酩酊状態、金曜日の23時。
2011.06.24 Fri | Private| 0 track backs,
「一目ぼれ」のスペイン語に納得!
たったいま、ラジオスペイン語を聞いていたら、
スペイン語の「一目ぼれ」はFlechasoだと知った。

Flechaso=矢を射ること

つまり、キューピットの矢に射られた状態というわけか!

どうやら、神話に登場するキューピット、いわゆるクピドは、
現代でも脈々と日常生活に息づいてる模様。

1900年初頭にキューピーというキャラクターが出て、
クピドという神話の産物とはやや乖離しつつあるけれど。
2011.06.22 Wed | Language| 0 track backs,
夜は・・
夜は日仏時代の友人と。


暫く会わない間の変化が楽しくて、
へえ、そんな経験してたの、
あんなことも始めたの、
友の知らない素顔を知り、話の中で空白の数年間を埋めていく。

付きだしは、夏らしい器と梅のドレッシングが爽やか。


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フランス語の次にイタリアを学んだという彼女は、
ギリシャ神話のメドゥーサや、ゴルゴン姉妹を知っていた。
食事しながらメドゥーサの首を討ちとるペルセウスの話で一緒に楽しめる友はそういない。


ウニのスープは茶碗蒸し風。


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メドゥーサと目が合うと見た人は石と化してしまう、
だからメドゥーサ退治の絵の中のペルセウスは、必ず目をそむけている、
そんなことを自慢したりしてみる私。

知っていることのひけらかしが、単なる一方的な自慢話でなく、
実になる話、として耳を傾けてくれる人。
会話が弾む。食事も進む。

さて次はちょっと趣向を凝らした台座に載った食事。


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目で楽しんだ後、おろして食す。
お刺身など。


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船の中は・・

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焼きものなど。

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日仏時代は、一緒に飯田橋のビストロなどにも一緒に行った。
本日はフランス料理ならぬ、和食で。

アユの塩焼き


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スポーツジムにも通っている彼女によると、平日のプログラムは、なかなか濃いメンバーが多く、
ときに人間関係も難しいと。

サウナでの世間話、ときに刺々しいことも多いとか。
そうかもしれない。
平日夜や休日は、その点、楽だ。メンバーがそれほど固定してない。


煮物に続き
炊き出し。

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その点日仏時代の仲間は、みんな勉強意欲という一致した強い思い入れとまっすぐな方向があったせいか、
向上心むきだしの会話が楽しめた。

むろん個性的な人も多かったけど、いつもなにかとフランス情報満載で。


食事、そしてデザート。

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夜景を楽しんでもらい、お安い和食のディナーはおしまい。

会社のレストランにて。
2011.06.21 Tue | Gourmet| 0 track backs,
アジサイ狩り
週末は2週続けてアジサイ狩りへ。
飲み会で、「多摩川台のアジサイがキレイ」と聞いたのを脳内メモに書き記し、
先週、そろそろ見頃であろう、とばかりさっそく行ってきた。

アジサイが綺麗な場所はいろいろあるし、白山神社のゴテゴテのアジサイ競演はインパクトがあるけれど、
ここのは佇まいがいい感じ。
スケッチをする人の姿が、のんびり具合を増長。

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手入れもいいほどよい。
アジサイは、結構近所の遊歩道でも咲いているし、
種類の違いによるバリエーションも少ないから、どこで見てもいいような気もするが、
やはりバックグラウンドは大切。

それにしても、アジサイって世にガクアジサイとアジサイの2種類しか大別されていないというのが
少々驚きだ。
よく見ると色以外にもつきかた、花弁の数など小さな違いがある。

もっとも、それらの差異が微妙ではある。
桜なんてxxザクラ、、といろんな名前を授けられているというのに。

花弁が大き目の、ピン!と張ったガクアジサイが、私的には珍重品。
例えばこれ。

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色が混じらず真っ白、というのもなかなかお目にかからない。

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木の花は、濃きも薄きも紅梅、
と言った清少納言の気持ちがわかる。
梅じゃないけど、くれない色のアジサイが目を引く。

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アルカリ性、酸性で色が異なる話はよく耳にするけれど、
同じ一続きの土の上で微妙に色に変化するのはどういうわけか。

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こういう空色も、意外にレアと思う。

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白にもいろいろある。

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シロ+赤のグラデーションのガクアジサイも。

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薄ムラサキもいい。

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満開時は薄いピンクになるのか。

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週末のひとときにふさわしい、市民の憩いの場といった公園だった。

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過去のアジサイ狩り 09年白山神社、10年飛鳥山:

白山神社(種類はダントツ)

飛鳥山公園
2011.06.20 Mon | 国内探索| 0 track backs,
ナイスなランチ: 値段・ボリューム・味よし(石川亭・神田錦町)
先日秋葉原に用があり、12時前に終わるからとランチの店をネットで探した。
「CP、ランチ、秋葉原か神田」
とかで検索したんだっけ?

とにかくヒットしたのが石川亭。

ばったりネットで見つけて行った店として、先日の二子玉川の「ウフウフ」以来だけど、
これまた大ヒットで、ちょっと鼻が高い。

今回の店のポイントは、
・CP、・味、・ボリューム、・素材
素材は、特にいいものを使っているとかそういうのはわからないけど、
1100円で前菜にフォアグラ(のムース)とかホタテガイのテリーヌが選べる店ってそうないのでは?


まず前菜私のチョイス:
ズワイカニとエビのグレープズルーツマリネ。

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ツーレは、キッシュ。
隣の人が食べてて美味しそうだったから。
これは好きな味。

とにかく前菜にそれらを選ぶと自動的にサラダがついてくる。
それもたっぷりと。

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メインは根菜の入ったハンバーグが人気らしいが、
それにしはなかった。
が、隣の人のを見て納得。
おいしそう、でかい。

こちらは若鳥のコンフィ。カリカリ。

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もうひとつは、ポテト、オニオン、ひき肉のグラタン。
ずっしりと重い。
食べでがある。

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最後はコーヒー。
以上1100円。

このボリュームとCPの良さは、アゴスティーニみたいだね、と食事しながら語ってたら、
まったく同じことをブログに書いていた人をあとで見つけてびっくり。

この世の中で、星の数ほどあるランチの店の中から、
アゴスティーニと石川亭をだぶらせて考える人がいるということは、
この2店のボリューム感とCP感は、請け合いといったいいかな?

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店内。

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メニュー。
フォアグラのムースという字が見える。

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店構え。

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石川亭


~~~

お気に入りコスパランチ 1 : 週末もOK(アロッサ・銀座)
お気に入りコスパランチ 2 : ランチにフォアグラムース(ピアッティカステリーナ・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 3 : 1000円を切った秀逸ランチ(オステリア ミオバール ・東銀座)
お気に入りコスパランチ 4 : メインは肉か魚をチョイス(オザミデヴァン本店 ・銀座)
お気に入りコスパランチ 5 : 安定感抜群の老舗ビストロ(ラビチュード・神楽坂)
お気に入りコスパランチ 6 : 800円でこの味・このボリューム(串若 ・田町)
お気に入りコスパランチ 7 : 土日もOK。チョイスいろいろ(サントウベルトス・銀座)


ナイスなランチ: この内容・このお味でこの価格(イシダ・銀座)
ナイスなランチ: ハーフサイズのフレッシュケーキが美味(HARBS・上野)
ナイスなランチ: 近所のOLが集う1000円ランチ (コルポ・デラ・ストレーガ・新橋)
ナイスなランチ: 値段・ボリューム・味よし(石川亭・神田錦町)
ナイスなランチ: フレッシュフルーツのデザートが添えられて(千疋屋・恵比寿)
ナイスなランチ: 平日はお得で周囲のOLに人気(Alia・恵比寿)
ナイスなランチ: プチな珈琲・デザートに加えてお箸お持ち帰りOK(花大根・銀座)
2011.06.16 Thu | Gourmet| 0 track backs,
東御苑のアヤメ2
しつこく毎週東御苑に通い詰めたのは、
春は桜、そして6月はアヤメゆえだった。

水田のように水が引かれた一角に、アヤメの葉がわさわさと茂っていて、
これは咲くぞ、咲くぞ、と毎週楽しみにしつつ、
花菖蒲は真っ盛りになっても花はつけず、
一体いつ咲くのだろう?
ここまできたら、絶対盛りは逃すまいぞ、と執念を露わにしていたのだが、
報われた。

というわけで、土曜日の東御苑 Part2。

遠くかなたにこの情景が見えた時は、
うわぁ、やった!キレイ、キレイ!・・

って、あれほど待ち焦がれた割には、月並みな言葉しか出てこないのだった。


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2011.06.15 Wed | 国内探索| 0 track backs,
メール不具合
どうやらYahooメールがおかしくて、ここ数日間で、ある時間帯に受け取ったメールがきていない模様。
(サイトのトップページ経由の送信も)
Yahooメールはなるべく使わないでください、というアラームも出てる。

相手の送信時間が特定されているのに、メールがこなかったものを発見。

今日あたりからはOKな模様。


あと、去年もそういう事象があって、失礼しているものがあるかもしれません。
2011.06.15 Wed | Private| 0 track backs,
パウル・クレーの秘儀 : キャンバスの裏を使って奥行きを広めた画家
美術館の展覧会って、学芸員によってこんなにも異なるのか、
と思い知らされたのが今回近代美術館で開催中のパウル・クレー展。

今まで、クレー展には行っても、単に線とマスメで形を抽象表現した人、というイメージだったけど、
こんな画家だったとは。

クレーは、切ったり貼ったり逆さにして、新しい造形をどんどん追及していった上に、
絵の裏にも秘密が隠されているのを初めて知った。


普通、画家がキャンバスの裏にも絵を描く時、それは画材の節約だったりするケースが
多いらしいが、この人は違う。

秘密の仕掛けだったのだ。

面白いことに、時がたつに従って、裏面が透けて見えるようになった絵もあれば、
目を凝らせばうっすらぼんやりと、なんとなく見えてくるものもあれば、
見つかる事を想定せず、ひそやかな自分だけの愉しみとしていたものもあるようで。

最後の例としては、額縁からたまたま取り外して思いがけず発見されたのもある。

そういう仕掛けの理由もいくつかあって、
まだマスメによる表現方法に自信が持てなくて、
表面にはまったく違うタッチの絵を描き、マスメ表現をレコードのB面、みたいな扱いにしたものあり。

さらに、天と地に板状のオブジェのような模様を配することで、重力の有無を表した作品には
その天と地の間に裏に巨人が横たわっているという仕掛け。
その巨人がうすぼんやりと、表面にも表出している不思議な一品。


こういう切り口は新鮮。

いままで見てきたのとはまったく違うクレーの側面を見た。

更に、切って左右逆にして新たな絵にしたり、
絵の一部を分断して新作品を築いたり。
同じ形を裏と表で使用しながら片方が自画像になっているものもある。

自由奔放な発想がキャンバスの上で跳ねている。

クレーの仕掛け5つがChapterごとにわかるサイト

今回の展覧会の仕掛け人の柿沼万里江氏のインタビュー

駅の看板:

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2011.06.14 Tue | Art| 0 track backs,
アヤメ満開1
再び週末は、東御苑。
アヤメが真っ盛り。

遠目で見えた時は、思わず声をあげたほど、ぎっしり咲いていた。

明治神宮や水元公園、堀切菖蒲園など、アヤメや菖蒲の見どころには過去何度か行ったけれど、
数では堀切菖蒲園だけど、ここのアヤメの規律正しい咲きっぷりも好感がもてる。

土曜日は、雨はやんでいたけれど、雨しずくが花弁を覆っていて、
しっとりとしたたたずまいを増幅していた。

翌日日曜日はアジサイ狩り。
今週は梅雨の花が盛りを迎えている。

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2011.06.13 Mon | 国内探索| 0 track backs,
食中毒の原因を突きとめる手法
ドイツのO104食中毒、当初言われていた生野菜はシロとなり、原因はモヤシ、と突きとめられたという。

どうやって突き止めたのかを見たら、先日読んだ「ヤバイ統計学」とまったく同じ統計的手法を用いたと知った。

本では、北米のO-157の原因をホウレンソウと突き止めた事例を紹介していた。

原因究明のために調査を請け負った担当者は、
感染者のうち80%がホウレンソウを食べていたということを突き止める。

ただし、単にその確率のみで結論づけたわけではない。

さらに、「コントロール」という集団を調査するのが特色。

コントロールとは、あらかじめ抽出された別の集団で、
感染してはいないが、感染した人たちと同じような年齢、性別のグループのこと。

つまり特異的な要素を浮かび上がらせ・対比させるためのカウンターのグループとなる。

結果は、コントロール中、1週間に1度ホウレンソウを食べる人は20%しかいなかった、というものだった。


つまり、ホウレンソウは、それほど頻繁に食される食べ物ではないのに、
それをたまたま食べた人のうち80%もが感染したというのは疑うべきである、と。


逆に、1週間に1回ホウレンソウを食べる人が80%ほどいたとしたら、
ホウレンソウを食べた人のうち80%が感染したとしても、
なんらかほかの食物が原因である可能性が増す。


言いかえれば、例えば感染原因が、その国・地域の人が頻繁に食する者であった場合は
そういう食品はひとつやふたつではないだろうから、どの食べ物であるか特定しにくくなるはず。

そんなときは、他の手法も合わせて(腐りやすさとか?)総合的に判断するのだろう。

いずれにせよ、食品の抽出だけでも、かなり地道な作業となりそう。


ヤバい統計学ヤバい統計学
(2011/02/19)
カイザー・ファング

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2011.06.12 Sun | Books| 0 track backs,
福島第一原発帰りの親友は
メーカー務めをしているツーレの大学時代のクラブの親友が、福島第一から帰ってきた。

地震後に現地に招集されたのはこれで2度目。
地震発生時も、某発電所で点検を行っていた。

被災地となったその場所の被害は惨憺たるもので、道路は分断。
身動きができなくなり、かろうじて持ちこたえた建屋のひとつで
段ボールの上に眠る日々を経て、ようやく東京に戻れたのは数日後だった。


親友の身を案じたツーレは何度か彼にメールを打っている。
昨日の返信にはこう綴られていた。

「現地では、自分の会社の人々を始め、東電の人たちも、必死で頑張っていた」


隠ぺい体質、プライドが邪魔して後手後手になった初期対応などで、東電に対しては業を煮やしていたけれど、
ひとからげに批判することは慎まなければ、と思い知らされた。


メールからは、ただただ、今回の福島原発の惨状に打ちのめされた震災直後の心情を経て、
安全確保という新たな使命感をもって現場対策に打ち込む彼の様子がうかがい知れた。


関係者の人たちのそういった一連の状況は頭の中ではわかっていながらも、
顔の見える相手の言葉は、ズシリと重い。



さて、今頃きっと満開だろう、と思いつつ、
咲き始めた先日の東御苑のアヤメ。

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2011.06.10 Fri | Society| 0 track backs,
アヤメとサツキの競演
東御苑というと、ツツジのイメージが強かったけれど、
遅れて咲くサツキも見事。

早咲きのアヤメとの競うように咲いていた。
来週、アヤメが盛りになったら、入れ替わりにサツキは終わっているはずで、この光景はもうないだろう。

このタイミングが、数日ずれても両者の競演は見られない。

園内の警備の人が、ときどきお花に目をやりつつ自転車で通り過ぎる。
彼らは季節ごとでなく、もっと細かい単に、つまり毎日、刻々と変化する色彩の
うつろいを目の当たりにしているわけだ。
羨ましい。

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サツキとアヤメと、さらにちょっとずらしてアジサイがもうすぐ満開か。
ただアジサイの方は、植わっている場所が違って、裏山でひっそり咲くことになるようだ。

園内の手入れの良さは相変わらず。

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ただし咲き終わったツツジは、あちこちピンピン不揃いな枝が伸びていて、
もっぱら手入れの優先順位はこれから咲く花ということらしい。

ツツジと違ってサツキの一色だけで勝負!というのも悪くない。

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惚れ惚れとしたひととき。

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2011.06.07 Tue | 国内探索| 0 track backs,
アラブの志士
リビアのカダフィ大佐のニュースも、いつの間にかどこかへ消えてしまった感があるけれど、
(実際はそんなことないのだろうけれど、進捗を知らない)
かつて朝日新聞がカダフィ大佐を絶賛していた、という話を聞いた。


記事はかなり古い。
昭和48年。

「北アフリカの産油国、とりわけリビアのカダフィ革命評議会議長に、なんとなく幕末の志士吉田松陰を連想する。
少年カダフィがカイロ放送を聞き、アラブの大義に生きる決意をしたのは、17歳のときだった」
こんなくだりで始まるその記事は、こう続く。

「28歳で軍事革命をやり、いま32歳の若さでリビアを支配している。
熱狂的なイスラム教徒で、国内での歌舞遊興は一切ゆるさない。
リビアに一滴のアルコールもない、といわれるのも誇張ではなさそうだ。
じぶんはバラックの裸電球の下で暮らし、人に後ろ指をさされるような生活はみじんもない。

彼に松陰を思い出すのは、その思想だこの世のものと思えぬほどの純粋さを感じさせるからだ。
理想にツかれて突進するその激しさに、29歳で刑死した松陰の「狂」に通じるものが感じられる。」

最後は、緊張緩和とは何なのかと大国につきつけるその姿勢を指して、「その問いは鋭い」で結ばれている。


その前後には例によって日本の政治家をこきおろした記事が続いていたようで、
それと比較すると、なんとなくガイコクコンプレックスなのか、贔屓なのか、とにかく
いつもは鋭いシニカルな筆が、このときばかりはメロメロで、びっくりした。

こういうのを内弁慶というのだろうか。


そもそも、実家の父との会話がキッカケだった。
今年に入ってカダフィ大佐の問題が浮上してから、朝日新聞天声人語で、
上記の古い記事を一応弁明する記事が出たのだが、
その弁明が弱すぎる、と父が批判していた。

昔のこととはいえ、あれほどまでに絶賛した人物の不祥事なのだから、
もっと正面切って過ちを振り返り、その根幹を探るべきではなかったかと。
いくら他人(もう亡くなってしまった人)の記事とはいえ。


朝日新聞が”国内”政治家に辛辣なように、
我が家は、朝日新聞に辛口だ。
けれど他紙では物足りない。
2011.06.04 Sat | Society| 0 track backs,
「聖マタイの召命」(カラヴァッジョ)の中の聖マタイを探せ
昨日のカラヴァッジョの「聖マタイの召命」の絵の中で、
聖マタイは、手で指差しているように見える髭の老人でなく、
「ふるえる手」で須賀敦子さんが注目した醜い手の持ち主(金貨を数えてる)だった
という話を教えてもらった。

宮下規久朗さんの「カラヴァッジョ巡礼」でもそれに触れられていたはずなのだが、
私は大きな勘違いをしていた。

羽根の少年がマタイに見えるが、実は髭の人物なのでは?と思っていた。
が、そうではなかった。

実は陰になった、まったく目立たない手のみが明るく見える人物こそが
マタイだったのだ。

これから頭を上げ、キリストの招きに応じる直前の絵なのだった。

須賀さんの頃は、髭の人物がマタイ、というのが定説だったようだ。
そんな中、ズバリ、一番注目すべき日蔭の人物に着目したという その鋭い感性。

須賀さんの鋭さに、もう言葉もない。





下記のURLを教えてもらい読んだ。
過去、いろいろ論議を呼んだ絵なのだ。

http://homepage3.nifty.com/artopics/calling/thesis1.html
2011.06.02 Thu | Art| 0 track backs,
「トリエステの坂道」のカラヴァッジョ
みすず書房から出ている須賀敦子さんの「トリエステの坂道」は、
表紙がカラヴァッジョの静物画になっている。

みずみずしさを失い枯れかけた葉や、腐りかけた果物が、
世の中の穢れを露骨な形で、というより、ねっとりと見せつける一枚。


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そしてこの本に納められた短編のひとつ「ふるえる手」」には、カラヴァッジョの絵に触れたくだりがある。
(とはいえ、くだんの静物画には、須賀さんは興味を示していない。)

ローマにあるサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会のカラヴァッジョの祭壇画「マッテオの召出し」を見たとき、
「たましいを揺りうごかすような作品」に出会い、「ほんものに接した」と感じる作者。

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その前後に、作家ナタリア・キンズブルグと交流する話がはさまれて、
帰国後しばらくしてから再訪したローマで再び「マッテオの召出し」を鑑賞する機会を再び得たとき、
「テーブルにのせた、醜く変形した男の両手だけが克明に描かれ」ていることに気がつく。

マッテオがキリストに召しだされるその瞬間を劇的に描いたこの一枚の中で、
いわば端々にあたる一部分に大きく心を動かされる。

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この絵に向き合ったときだけでない。
ヴェネツィアのトルチェッロ島の小さな教会の天井画マリア様になぐさめられ、
シエナにあるグイドリッチョの群青色に惹かれるときも、須賀さんを引きつけるものは、
どこかメインパートというより、マージナルだったり地味だったりするものが多い。

芸術作品の裏に潜む思いがけないひそやかなものに共鳴する大胆な感性にはいつも驚かされる。

イタリアで大きな人生の転換期を迎え、
敏感になった心の襞が、そうした芸術品の中の奥深いところと響きあう、
そんな情景が須賀さんの本には随所に出てくる。


須賀さんの目を通したぎこちない「手」には、
カラヴァッジョ本人の罪深い手が重なるだけでなく、
病に冒され紅茶を入れるにも不自由で
思わずテーブルにこぼしてしまったキンズブルグのぎこちない手が二重写しになっている。

描かれた手が、その絵を初めて鑑賞した時の光景を呼びさまし、その記憶が絵の中の対象物に重なりあう。

芸術との対話という意味で、須賀さんの場合はいつもユニーク。

そして一旦惹かれたら、それをとことん追求する。
例えば、ヴェネツィアのコッレール美術館で見た
コルティジャーネ=高級娼婦(かどうか解釈が分かれる)の絵のときもそう。

芸術をどこか一段高い所に据える見方でなく、
偉大な画家でも生身の人間としてとらえつつ、
対等な関係を作り上げている。

強い意志で生きてきた人の自信が滲んでいるような。
2011.06.01 Wed | Books| 0 track backs,
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