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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
「レオニー」
昨日は高校の仲良したちと集合。
池袋ランチのあと、映画館へ。
イサムノグチの母を描いた「レオニー」を見る。

著名な彫刻家のイサムノグチ氏だけれど、母はアメリカ人で、
父に棄てられた人だと知った。

一緒に行った友人は大学の英文科の先生をしているせいもあり、
映画を見る前からイサムノグチの父の話に詳しかった。

なんでも彼は、かつて慶應義塾の英文科の教授だったそうだ。

レオニー親子をないがしろにする冷徹な父親役を、
中村獅童がうまく演じている。

つまり、憎らしい感じがよく出ている。

映画はどちらかというと、
英語力主体でハリウッドでオーディションをしたのでなく、
演技派中心に選んでいた。

竹下景子のまろやかさがアクセントになっていた。
中村雅俊の鷹揚さな役柄もいい感じ。
中村は、もともと慶應の英語クラブKESS出身だから、英語がうまいのは納得。
ちなみに別所哲也も同様にKESS出身。

原田美枝子、結構英語うまかった。
津田梅子役だ。


イサムノグチは母に命じられ、10歳で自宅を設計した。
2階に丸窓をつくって、障子をあけると富士山が中央に収まっているという工夫に舌を巻く。

そもそも当時丸窓を日本家屋に、なんて思いつかない。
アメリカで生まれて、様式のバリエーションが身についていたからこその
自由な発想か。


学童時代に単身で渡米したものの、戦争で行くべき学校が閉鎖になり、
引き取り手も戦犯で逮捕。
自宅に手紙を書くが、戦争の混乱で母の手には届かない。
ひとりで戦争が終わるまで、頼る身もなく過ごした日々。
一体どうやってサバイバルしたのだろう。
詳細には描かれなかったけれど、屋外で、浮浪者のように過ごしたのでは。

えもいわれぬ孤独感を味わったに違いなく、
相当な苦労人だったようだ。


ここ最近見た実話に基づく映画(*)の中では一番興味深かったかな。


* カラヴァッジョとジョン・キーツの自伝映画(後者のタイトルは「ブライト・スター」)と比較して
2010.12.20 Mon | Art| 1 track backs,
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