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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の傭兵隊長ジョン・ホークウッド
私はなぜかフィレンツェにはそれほどご執心ではなく、前回のイタリア訪問でも、
ラヴェンナ、リミニ、アッシジなどには行っても、フィレンツェをスキップしようとしたほど。

が、国立美術館が無料の期間にあたると知り、2泊組み入れたのだった。
ウィフィッツィ美術館を再び見てみたい思いはあったので。

というわけで、初回の訪問時も前回も、余りフィレンツェのことは調べずにでかけた。

そのせいでサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の内部を見て驚いた。
外見の圧倒的なきらびやかさとはうらはらに、やけに寂しい。そっけない。

こんな壮麗な外見の中身が、これほど簡素とは、、、フイ打ちを食わされた。

ヴェネツィアで見た一見なんの変哲もない教会の方が中が豪華だったりして。


そんな中、北側壁面フレスコの絵がパオロ・ウッチェロ作だと今頃知った。

下の写真でいうと右側。『傭兵隊長ジョン・ホークウッド』というフレスコ画。

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ロンドン・ナショナルギャラリーの「聖ゲオルギウスの竜退治」のイメージが強いため、
彼はイラストにも近い現実離れしたSFっぽい画風の人なんだと思っていた。

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なんでもこのウッチェッロ、建築家に転向したブルネレスキが始めた透視図法を踏襲した人。
この騎馬像の絵で、その手腕を発揮している。

ルネッサンス初期のこの絵は、客観的な宗教画から、人間味を見出す時代に突入し、
この絵にしても、個人の栄誉に焦点を当てているところが当時としては新しかった。

全体的に緑がかったグレーなのは、テッラ・ヴェルデと呼ばれる緑の土を使用したせい・・

などということを知ったのは、この一冊のおかげ。

すぐわかる作家別ルネサンスの美術すぐわかる作家別ルネサンスの美術
(2006/01)
塚本 博

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うーん、またまたすばらしい本に出会ってしまった。
ちなみに先日の「北イタリア」の本、書店で予約をして、昨日受領した。


それにしてもこの大聖堂はいつ見ても感激する。

ラテン人の大雑把そうなイメージとはおよそそぐわないこの繊細さ。
人間の可能性をほとほと感じる建造物。

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2010.12.16 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
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