日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
宗教画の中の魚 / こんな意味があったという話
◆◆◆ ラヴェンナ/サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂のモザイク画に関するエントリー ◆◆◆

● ラヴェンナ / サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 ① - モザイク作りを見る (ラヴェンナ回想編 その1) 
● ラヴェンナ / サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 ② モザイクで見る「最後の晩餐」と「ユダの接吻」(ラヴェンナ回想編 その2) 
● ラヴェンナ / サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 ③ イエスの生涯の26枚のモザイク(ラヴェンナ回想編 その3)
● モザイクに見る最後の審判 * 昔の最後の審判に地獄図はなかった理由
● 宗教画の中の魚 / こんな意味があったという話



イタリア美術や宗教画に触れる機会が増すにつれ、宗教画における魚の意味が気になっていた。
調べてみたところ、なるほど、と思わず唸るような事実が浮かび上がった。


まず、この1枚。
ラヴェンナのサンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂の一番上にあるキリストの生涯を描いた一連のモザイクの中の「最後の晩餐」だ。 




尾頭付きの魚が2匹載っている不可思議。

そこで調べたところ、ダヴィンチが描いた最後の晩餐にも、魚の皿が載っていたのだとか。
修復の結果、判明したらしい。

では、最後の晩餐になぜ魚なのか?

その答えが、今読んでいる「北イタリア」美術出版社の本の中に潜んでいた。

キリスト教徒が唱える「イエス・キリスト、神の子、救世主」の言葉の頭文字を集めると、IXOYZになる。
それはギリシャ語で、魚という意味なのだそうだ。

I = Jesus イエス
X = Christ キリスト
O = God’s Son 神の子
Y = And そして
Z = Saviour 救世主

ここから、キリスト教において、魚が重要視されるようになったというわけ。


魚の登場は、最後の晩餐だけにとどまらない。

同じくサンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂で見かけた次の2枚も同様。


これは、キリストの一生の中の、「パンと魚の奇跡」という場面。
よく見ると向かって右手に魚、左手にパンをもっている。

このストーリーはこんな具合:

ガリラヤ湖そばの丘で、イエスは説教をしていた。
しかし集まった群衆の腹を満たす料理はなにもなかった。
そこへ一人の子供がパン5つと魚2匹を持っていた。
イエスはそれを使徒に配り、使徒はそれを5000人の群衆に配ることができたという話。
その後パンくずを集めると、12個の籠いっぱいになったそうだ。

最後の晩餐とともに、聖体拝領の原型となったお話。




そしてもう一枚、魚の絵。

天井の高い部分にある絵なので、なかなかピントが合わなかったけれど、
これは「最初の弟子」(大漁の奇跡)という一枚。

不漁で網を洗っていた漁師ペテロ兄弟に、ガリラヤ湖畔で説教をしていたイエスが
指示をすると、みるみる大漁になったというお話。

そして、2人は、イエスの最初の弟子となった。





そして、須賀敦子さんをそこはかとなくなぐさめたという例のアクイレイアの大聖堂の魚のモザイクたち。

私は苦心して必死の思いでたどり着いたのに、聖体拝領の日に重なり、入口までしか入れなかったけれど
(というか入れなかったところを、入口だけなら、と係の人が融通してくれた)
奥にはもっと仰山の魚たちが群れをなして床の上を泳いでいるらしい。
いつか是非リベンジしたい。
再訪したい。







宗教画の中の意味が汲み取れないと、自分の無知を思い知らされて打ちひしがれてしまうのだけど、
ちょっと知ると、なかなか楽しくなる。

象徴的なサインを中に見出せば見出すほど、シンボルの意味を知れば知るほど深みが増す。

ああ、もっと勉強しなくちゃ。


それにしてもこの本は面白い。
今図書館で借りてきてるのだけど、絶対買う。

私が手にしたのはヴェネツィア、ミラノ編だけど、フィレンツェとかシエナとかもあるみたい。
南イタリアとしてローマももちろんある。
観光案内的要素を織り交ぜたなかなかしっかりとした美術書だ。

宮下孝晴の徹底イタリア美術案内〈1〉北イタリア―ヴェネツィア・ミラノ編宮下孝晴の徹底イタリア美術案内〈1〉北イタリア―ヴェネツィア・ミラノ編
(2000/08)
宮下 孝晴

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2010.11.29 Mon | Travel-Italy| 0 track backs,
皇居前広場~和田倉噴水公園~皇居東御苑 ~ 新丸の内ビル・ポワンエリーニュのパン食べ放題ランチ ~ 映画「SP 野望篇」
今日こそ映画「SP野望編」を見るのだ!と思ったが、またまた日本晴れでまたまた予定変更。
映画は3時の回に後倒し。

午前中は、まずは都内の中でも大好きな場所へ出撃することに。
その場所とは和田倉近辺。

せせこましい都内にあって、広々と緑深いあの空間が好き。

締めは皇居外苑。
池の水面に映った紅葉も見事。

溜息の出る美しさ。

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ちなみに三の丸尚蔵館は、西洋絵画の影響を受けた画家たちの展示だった。

先日の写本の展示は大混雑だった。
坂本龍馬の自筆があったせい。

今日は園内の人出は多かったけど、三の丸尚蔵館の中は人影まばら。
みんな選んでいるのだな。
私は展示内容に関わらず、もれなく入館することにしいる。

次回は、海外の作家の絵の展示のようだ。

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そしてこちらは、噴水公園。
残念ながら噴水公園レストラン、今日は結婚式で貸し切り。

腹ごしらえはしばしお預けに。
(でもそのおかげで、ナイスなランチ場所を見つけたのだが)

もう一か所の噴水では、行くたびに虹が見える。
今日も例外ではなく。
なぜか虹を見ると嬉しくなる習性の私たち。
今日も今日とて、シャッターを押しまくる。

撮った写真はこの日1日だけで合計250枚。

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こちらは皇居前広場。

外苑前のイチョウのフルコースも見事だけど、こちらは一品料理が素晴らしい。

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カサカサと音を立て、落ち葉を踏みしめつつ、週末2日が青天に恵まれたことに感謝。

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ランチは、地の利で新丸ビルをチョイス。

「ポワンエリーニュ」というパン屋さんのランチがなかないい感じだったので入店。
焼き立てパンに感激。

が、その話はまた明日以降にする。

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2010.11.28 Sun | 国内探索| 0 track backs,
東京大学総合研究博物館とロビンフッド
宇都宮の人から便りがきた。


25日は仕事で朝から東京にいて、
昼前にちょっと空き時間があったので、どこか美術館にでも行こうと色々探した候補に、
CANONギャラリーや恵比寿の写真美術館がありました。

でも結局行ったのは東大博物館の小石川分館。

常設の、「驚異の部屋」を観に行きました。

東大創設時からの、標本、模型、化石、鉱物、などなど、「不思議なもの」が無数に展示されていて、

説明書きがほとんど無い事もあって、「これはいったい何?」の連続。

滅多に見れないものを沢山見れて、満足度の高い時間でした(無料だったし!?)。



東京大学総合研究博物館??

そんなものがこの世にあったとは、知らなかった。
今日は天気もよかったので、映画「SP」を見る予定を急きょ変更し、小石川へ出陣。

最寄駅茗荷谷駅で降りると、徳川家ゆかりの公園が広がっていた。

市民の憩いの場として、大勢の人でにぎわっていた、、と言いたいところだけど、
期待を裏切る静けさ。


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途中、おてんとさまさまという食材のお店のオープニング記念で、みかん袋に詰め放題無料という
のをやっていた。
おそばを購入し、2人でみかんを袋に詰める。
ツーレは6個、私は7個。
男性の方が、こういうのは遠慮してしまうらしい。

さて、おいしそうなみかんをゲットして、目的地に到着。
今は、企画展「ファンタスマ――ケイト・ロードの標本室」展をやっている。

とはいえ、中がどんな様子なのかはよく知らない。
一体博物館って、どんな代物なのだろう?

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東大博物館、外観はこんな感じ。

真っ青な空に朱の色が映えていた。

それにしても東大は赤が好きなようだ。

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中に入ると、小石川植物園の借景が見事。
紅葉具合もよければ、手入れも行き届いている。

あっち側は有料、こっちは無料。
悪いね、と思いつつ、こんもりした木々の紅葉を堪能。

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博物館には、標本、剝製、鉱物、人体模型、建築模型などが一堂に会し、まるでおもちゃ箱。

創設当時に教材として使ったものたちを捨てるには偲びなく、
物置代わりにここに置いている、というのがこの博物館の意義のように見受けられた。

剥製や本物の動物の骸骨などは珍しいものも多々。
蝙蝠の骸骨の、翼部分の骨の細さに驚く。

あんな繊細な骨を動かして飛び羽ばたいているのか、と。

生きているかのような剥製や、人間のしゃれこうべを3分の1ぐらいにしたものなど(猿の骨か?)
これはもう使わないとはいってもなかなか捨てにくい代物ばかり。
どこかに置いておきたいが、学内には置き場所はない、ええい、そういえば小石川に
建屋があったっけ、、、かくして剥製の動物たちがここに結集しました、、、
そんな想像で私の頭は占拠された。


建築の模型にしても、国内外の一流建築家の設計による建造物の模型が棚に置かれており、
建築学部の学生たちが、参考にしたものだろう。

蒸気機関の原理模型などもあり、こちらは工学系の学生たちがその昔使ったものなのかな。


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そんな本物の教材のそばに、ケイト・ロードというアーティストの作品が並び、
アートとしての標本と歴史的本物の標本が競い合っている。


奇妙な形の中国産の石が、綿の上にうやうやしく鎮座していたり。
かと思えばいきなり大腸の断面図が登場したり。

そして、聞いていたとおり、なにも説明書きがない。

物置、と思えば文句は言えないけれど。
それにしても贅沢な物置だこと。


室内は写真撮影禁止。
東大の英知を培った教材たちが並んでいるわけだから、その措置も当然か。

博物館を出ると右手に神社。

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外の塀沿いにも紅葉が広がっていた。

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そのあと銀座へ行き、TV用キャビネとチェストを購入。

TVも買いたかったが、ジムのスタジオプログラムの時間がきたので、タイムアウト。

ツーレと別れてエアロビに。
最近エアロのクラスが減ってしまい、ヨガばかりになっているのが、少々不満。

今日は行きつけではないスタジオまで足を運んだ。
初めての先生だったけど、ジョグが入ったのでいい汗かいた。

18時からは、某女性ブランド主催の試写会で、ロビンフッドを鑑賞。

すごい、ひたすらすごい。

こういうのは映画館で見なければ、と思うようなド迫力。

敵味方入り混じるめくるめく戦のシーンなどは、もう息もつかせず、
ハラハラの連続。

断崖絶壁の上から矢を射るシーンは壮観以外の何物でもない。

馬の上から斧を振り下ろすシーンの迫力。
ラッセル・クロウやその他の俳優たちのプロの技に陶酔。
一大スペクタクルを堪能した。


先日のジュリア・ロバーツの映画が、がっかりで、邦画の方が最近当たりが多いな、と思っていた矢先。
久々に、見ごたえのある洋画だった。

ちなみに、あの広々した緑の草原は、イギリスではあるまい。

ニュージーランドかオーストラリアあたりだろうか?

こちらがプログラム。


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2010.11.28 Sun | 国内探索| 0 track backs,
青山~赤坂~銀座~汐留
昨日はイギリス・マン島出身の人が来日したため、歓迎会を赤坂で。

数年前、彼の会社と一緒に仕事をしていた。
残念ながら日本ビジネスから撤退したため、仕事上の付き合いはなくなったけれど、
たまに来日すると当時の仲間と飲みに行く。
いつも焼き鳥や。

当時の仕事は特殊だったから、そのプロジェクトに携わった7人の間で仲間意識は格別なものがある。

今ではひとりは退職、一人は転職、残りの5人は私も含め同じ部署に所属。
でも、現在の業務内容はどちらかというと流れる仕事。
当時のように手作り感・一体感のある仕事ではないので、あの頃の団結心が懐かしい。

「同じ釜の飯を食った」、そんな意識があるから、昨日の飲み会も、家族のような雰囲気だった。

ただし私はビール一杯、ワイン3杯で結構酔った。
翌日、つまり今日の午前中は二日酔いがきつかった。


写真は昨日の赤坂。
そこかしこでクリスマスの雰囲気を満喫だ。


IMG00108-20101125-1903.jpg


こちらは昨夜の青山通り。
都心はイルミネーションが華やか。写真はfrancfranc。

IMG00106-20101125-1820.jpg



さて、今夜は汐留。葉加世太郎氏プロデュースの光と音楽のショーを昨年は2回ほど観た。
今日も同じ企画が開催中。あと数分で開始だったが、気ぜわしかったのですぐにその場を立ち去った。

光のショーで七変化になる前でも、十分美しい。

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で、今日なぜ汐留かというと、神戸屋のパンが全品20%引きだった。

菓子パン・食パンに加え、こんなレーズンパンを買ってみた。
すごいレーズンの量に感動。

焼き立てで、帰宅後もまだぬくかったから、すぐに食べてみた。
もちっとした触感。リッチなレーズン。
たまらない。

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こちらは、先日の大掃除。鏡台の中身を片付け中。

毎日3分の化粧時間しか取らない人の鏡台とは思えないほどごちゃごちゃいろいろ入っている。

基礎化粧品は一色洗面台の上だから、鏡台に置いてあるのはそれ以外ということ。
それでもこんなに仰山ある。

使いさしの口紅。
封も開けていないお土産の化粧品。

使わない香水は口をあけてトイレ行きとするか。

乾き切ったマスカラはまだしも、使えそう、という代物の処分の判断は厄介だった。
手抜きの化粧しかしないから、特に色物の化粧品が余って仕方ないのだ。

だったらそんなに買わなきゃいいのに。

数本・数個だけの高級化粧品を最後まで使い切る、
そんな生活に憧れる。

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2010.11.26 Fri | 国内探索| 0 track backs,
本日のツーレと恵比寿満喫
今日午前中は、ヨガのクラスに。
パワーのつかないヨガはかなり久々。

面白そうなクラスがなく、まあヨガなら無難と言うわけだ。

スタート前に先生がこんな小話を披露:

~~~

あるとき、「楽園への行き方」という本を読んだ人が、
書かれていたとおり水を1本持って、でかけていきました。

穴倉に入ると、真っ暗で、身も凍るほど。
あたふたとさまよい、絶望な気持ちに。

2日目、水も飲みほし、食べ物を求めて、
這うようにしてあちこち彷徨。
でも、楽園は現れず。

3日目、さまよった挙句にやっと一筋の光が見えてきました。
導かれるように這いつくばって行くと、食べ物も水もあり。

まさに楽園なのでした。

おしまい。


でこの話のオチはというと、

その楽園とは、自分がもともといた場所だった。
つまり、自分さえ変われば、周囲も変わって見えるのだということ。

ひるがえってヨガ。

からだが変われば、世の中が変わる、という展開になる。


いいお話だ!!

家に帰ってさっそくツーレに報告した。

聞き終わったツーレがひとこと、
「よがったね」





恵比寿の写真美術館の「二十世紀肖像 全ての写真は、ポートレイトである。」展を見に。

まずは腹ごしらえ。

迷わず神戸屋のランチへGo。

こちらのパンはそこそこの値段レンジなので、
普通サンドイッチとコーヒーなどで1000円超えるのだけど、
最近味をしめているのがこれ。

ランチセット。
コーヒーをつけても680円。

サラダ、ミネステローネ、マカロニ、カレー味ピザトースト、プチシュー、コーヒー。

今日はさらに神戸屋30周年キャンペーンでゲットした200円割引券で
480円。

こういうときは、途端に幸福のハードルが低くなるのか、
至福のときだ。


KC3D0008.jpg


さて、ポートレート展。

過去、こちらの美術館で見た写真も多々あったけれど、そんな中、
以前も印象に残ったサルガドの「エチオピア(毛布にくるまる3人の子供)」の写真の
子供たちの強い目力に射すくめられそうになる。

貧困、苦悩をにじませるアフリカの写真はあちこちで見られるけれど、
彼のはどこか違うんだなぁ。

貧困さの中の希望というか、人間の強さというか、どこか崇高なまでに凛とした
表情が印象的。
解説ではぴったりの言葉を使っていた。
「昇華」と。

人間の尊厳が写真から溢れているから、過酷な環境下で喘ぐ人々の様子にも、
どこか希望が感じられるのかな。


佐藤虹児という人は知らなかったけれど、人物がこちらに迫って来るような
アピールするものがある。

友の会会員だと、こちらの展覧会は無料。


さて、恵比寿まで来たら、やはりYoroizukaのケーキでしょう、
ということで、今日は季節感のある柿のケーキなど。

これまで食べたことのないケーキばかりを選ぶ。

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美味だ、相変わらず。
裏切らない味。

超一流のパティシエなのに、ふんぞり返って小さいケーキに
800円だとかいう値段をつけないところがなおいい。

好感度と相まって、おいしさ倍増。


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2010.11.23 Tue | 国内探索| 0 track backs,
五島美術館 秋を探しに
大井町線・上野毛の駅を降りるやいなや、「1時間待ちです」という文字が目に飛び込んできた。

これから行こうとしていた五島美術館が大混雑らしい。

しまった、ゆっくりランチなぞしてから行くべきではなかった。

朝寝坊のツーレを恨めしく思いつつ、仕方ない、1時間待つか、と観念した。


今、国宝源氏物語絵巻展をやっている。

入り口の解説によると、源氏物語絵巻は、作品ができた150年ほど後に描かれたそうだ。

原作54帖のうち、それぞれの帖からいくつか場面を選んで絵画化し、
その場面ごとの本文が手書きで添えられた。

現存する中では、日本で最も古い絵巻物らしい。

ただ、残念ながら全54帖のうち、4分の1ほどしか現存していない。

五島美術館および徳川美術館がうちいくつかを所蔵していて、今回徳川美術館からの
貸出をまじえて、展示が行われた。


小さい美術館だし、宣伝もされていないので、まさかここまで込んでいるとは予想外。
ただ、11月29日から改修工事のため2年近く閉鎖となるため、最終週に行くのはリスクが高いと踏んで
今日にしたのだった。


源氏物語、やはり根強い人気だ。

ものによっては、色落ちが激しいものもあるけれど、
X線検査などにより当時の色合いを再現し、複製された絵が並んで展示されていたのは
なかなかいいアイディア。

黒い色は残るのに、緑などは色落ちが激しく、
草花は、ほとんど残っておらず。
着物の柄も、消滅している。

でも、複製の絵を見ながらオリジナル作品を鑑賞すれば、
描かれた当時はこんな鮮やかだったのか、と
そのあでやかなイメージを色あせた絵に重ね合わせることができる。


御簾や建物の部分は、定規を使ったわけでもなかろうに、なかなか直線的に描かれ、
人物の流れるような線と対照をなしている。

建物、人物のバランスが結構難しいはずだけれど、違和感がない。

男女の機微も、控えめながら描かれている。

例えば、夕霧の絵の中で、手紙を読む夕霧の姿を見て、
恋文と勘違いした妻が嫉妬して背後から迫る場面などは鬼気迫る。

大作だ。


そういえば、今、ロードレース「ジロ・デ・イタリア」が、1909年第一回大会のときから今日に至るまでの
優勝者ジャージを収集している。

歴史を物語る貴重な財産というわけだ。

それって、古代ローマ時代から脈々と珠玉の美術品を生み出してきたイタリアならではの発想。
保存するという行為の重要性を知っている。


翻って源氏物語絵巻。
4分の3が散逸・消滅してしまっているというのは、残念でならない。


ところで、くだんの「1時間待ちです」という駅前の案内板はかなり正確だった。

会場には入れたのが到着してから55分後、作品と対面できたのがジャスト1時間前だった。

その待ち時間の間、もったいないので、ツーレに列に並んでもらい、私は庭園へ。

交代で行くつもりだったが、ツーレはパスする、と。

ひとりで庭園内を散策。
紅葉している木はそれほど多くないけれど、すっかり園内秋のたたずまい。

中にはまるで新緑のような若い緑の葉をつけた木もあったりして、
来る冬にまるで無駄な抵抗をしているかのよう。



2010.11.21 Sun | 国内探索| 0 track backs,
大掃除にハマる
今日は相当捨てた。
段ボールにすると4箱分ぐらい?
雑誌とか、空袋とか、緩衝材の類とか。

特に雑誌。女性誌Oggiは一掃。
流行りすたれがあるから、とっておいても絶対見ないだろうし。

あとはアルバムの入れ場所をどうすっきりと確保するか、が課題。

そして今でもまだ迷ってる、コレ。
捨てるべきか、捨てざるべきか。

一旦捨てる方に分類した。
でも、まだあまり着ていない。

編むだけ編んで、それで達成感を味わい、着用するという行為にまで至らぬまま
放置し続けたカーデガン。

虫食いの穴でもあれば未練はないが、、、
まだとりあえずしっかりしている。

今年の冬、着倒して、それで捨てようか。

よし、今年こそ着よう。

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さて、暮れの汐留。
すごいものを見かけた。

すごいきん=すがいきん=菅井きん

だがよく見ると、すごいきん(ようびと括弧付き。

金曜日に放映予定の番組がすごい、と言いたいのだ、日本テレビ。

すごいセンスだ。

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さて、イルミネーションを味わったあとで、いよいよ大掃除後半戦に突入。

ただ、あれだけ捨ててもまだ物で溢れかえっている。
このままでは”外に出さない収納”が、達成できない。

がさばるものから優先的に捨てて行かないと。

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● 帰宅するなりテーブルの上のブツを見つけ、「あ!十万石だ!」(お饅頭)と叫ぶ夫。私が髪の毛を20cm切っても気づかないくせに・・

2010.11.20 Sat | Private| 0 track backs,
旅に求めるもの
私の場合、日常生活で目にすることのないものを見るのが旅の目的のひとつ。

うぉー、と心底感性をあげるような光景との出会いを求めている。

なので海外でも、都会でショッピングというのはほとんど興味がない。

こちらはシントラにある、王宮。
扉の向こうに足を踏み入れた途端、体中に鳥肌が立つような感覚を覚えた。

ガイドブックで写真を見慣れていたら、おそらく「ああ、ほんとだ」で終わったかもしれない。

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2010.11.19 Fri | Travel-Portugal| 0 track backs,
サマーセット鉄道
ポルトガル・シントラのペーナ宮殿の話までたどり着く前に、9月のイギリス。
マインヘッドという場所がスタート地点になったときのこと。

機関車が置かれていて、鉄道の展示なのかなぁ、などと思った。
というのも、あまりにぴかぴかで綺麗だったので。

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しかもこの駅舎が、余りにかわいすぎて、なんちゃって駅としか見えなかった。

あるいはまるで遊園地の切符売り場のよう。

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が、しかしこれを見て、気づいた。
そういえばこの地方サマーセットには、サマーセット鉄道なるものが走っている。

どんな路線かよくは知らなかったが、郷愁を誘うような、そんなイメージがあったけれど、
なるほど想像どおり。

僅か20マイルの距離を結ぶにすぎないこの鉄道。

途中停車駅のブルーアンカー駅を、このあとレースの選手たちが通過する予定だったので、
蒸気機関車でおっかけするというのは、なかなかレアでロマンチックな体験ではないか。

そう思ったが、車できてしまったので、味気ないけど機関車でプロトンを追いかける案は却下。

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プラットフォームに絵葉書を売っている鉄道。
この場所は国立公園の端っこになっていて、バカンスの雰囲気満点。

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駅構内、かなり見られることを意識している。

都内の電車だと世田谷線とか荒川線は風情があるけれど、こんな感じの可愛らしさはない。

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水飲み場までこのとおり。

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鉄ちゃんらしき人たちが、鉄道員の作業を食い入るように見ていた。

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生中継で入れた写真。
中央にガーミンの選手のでかい写真が見える。
丁度その位置にチームバスが止まっていたのだ。

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イギリスに長期間滞在していた人が、その懐の深さに心酔していたけれど、
知れば知るほど惹かれる国。

大帝国の鷹揚さをそこここに感じた旅だった。

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http://www.west-somerset-railway.co.uk/
2010.11.18 Thu | Travel-England| 0 track backs,
一難去ってまた一難
夜10:30、イギリスに電話。
ジャパンカップの前に突然舞い込んだ仕事のメールがまだ尾を引いている。

イギリスの会社のとんだ失敗が、大ピンチを引き起こし、
日本側のインターフェースである私に火の粉が降ってきた。

が、これは別の問題が同時に浮上したため、問題のマグニチュードがずいぶん薄まってくれた。
とはいえ、交渉はずっと難航。

ところがそれを上塗りするような出来事が。
おととい、再びイギリスの会社より不吉なメール。

これは彼らの失敗というより、その先の相手のとんでもない行状のせいなのだが。

最初は突っぱねるも、まあ、こちらで損害を吸収してでも、なんとか前に進める他ない。

落とし所を決めて、それでも相手をジラしながら、交渉を進めたまではいいが、またまた
今度は日本のお客さんからとんでもない情報が舞い込み、
もうあいた口がふさがらない状態。

会社の就業時間内に問題解決を図るも、冬時間になったおかげで、こちらの18時になっても
イギリスの会社の人たちが出社していない。

もう仕方ない、さっさと帰宅して、家で仕事だ。

とはいえ、なかなか電話する気がせず。
嫌な話はなんとなくずるずる後にしたくなる。


まずはとにかく大掃除の続きをやって、スッキリ片付いたところで、電話。

最初の担当者は不在。
2人目にかける。
今回の最初の失敗をこいた張本人、だから余りしゃべりたくなかったけど。

結局いろいろ話して、まあ口をきけば、感情も少しは収まって、
最後は前向きにお互い対応することで、電話を切る。

まずはイギリスで行動を起こしてもらうことに。
結果を1時間内に連絡する、と言われたが、もう私は寝たいから、
そっちの今日中になんらか報告をメールで入れてくれればいいよ、と言って電話を切る。


明日、どんなメールが舞い込んでいることやら。
考えても仕方ないので今日は寝る。

今夜は古い枕を使用しよう。
かなりへたっているけど、あれが今のところ一番安眠できるみたいだから。

(毎晩、寝つきは恐ろしくよくて、数秒で眠りに落ちるのだけど、
なんか疲れているのに6時前に目が覚める今日この頃。
そんなに早く起きなくても間に合うので、どうにかせめて
6:30まではぐっすり寝たい、と枕を物色中。)
2010.11.16 Tue | Private| 0 track backs,
洗面所の大掃除実況 ~ 完了 だが大企画倒れ
すごいことになっております。
我が家の洗面台。

下記に書いた通り、我が家には貧乏性が2人住んでいる。
ものが複数バックアップとして存在していないと心細いタチ。

だから、いろんなものが二重・三重、いや四重に存在する。


洗面台の上と、小棚には、こんなにどっさりと物がつめこまれていた。

で、それらをまずすべて洗面台から取り去る。

下記の写真で、上半分が洗面台の上に置かれていたものたち。
下半分が、洗面台の脇の小棚におしこめられていたものたち。

P1970845.jpg

小棚の掃除。
よくもまあ、こんな狭いスペースにあれだけのものを押しこめたものだ。

P1970841.jpg

そして洗面台の上も空にしたところで掃除。
(洗面台の下のスペースにもどっさり物が入っているが、それは今日は無視)

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拭き掃除が終わり、鏡を磨いたところで、さて、上記の小物達をどう捨てて、どう元に戻すか・・・

あれこれ取捨選択し、小棚はなんともすっきり。
今までおしこめていたが、今はそこそこ許せる程度の込み具合。

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だが、洗面台の上の基礎化粧品は結局全部もとのまま採用。

鏡台に戻す案もあったが、やはり基礎化粧品は洗顔のあとすぐつけたいから。

なんだか、想像していたほどスッキリせず。期待外れの大掃除。

ちなみに泡だて器が見えるけれど、これは洗濯用。
洗剤は先に泡だててから入れると汚れ落ちがいいそうで、ケーキ用のをひとつ洗濯用におろした。

つまり、泡だて器も、複数我が家に存在するってことだ。

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さらに!捨てたものもあるけど、これら↓の行き場所がない。
洗面所の下に突っ込むか。
次回、洗面所下のスペースの大改革が必要だ。

なんともまあ、企画倒れの大掃除洗面台編であった。

P1970846.jpg






■ 大掃除 その2:週末編

我が家は、とにかく物が無駄にありすぎる。
それは我々2人の性格によるところが大きい。

2人共よりによって、物が足りないという状態が大嫌い。
例えば、結婚したてのとき、家中のブラシの数を数えたら、10個近くあった。
(宿や国際線でもらうブラシなんかまで入れると、、、数えたくもない)

つまり、お互い、本来なら1つで足りるところを、バックアップ用に複数もちたがる傾向にある。

あるとき高校時代の友人宅で、「ちょっとペン貸して」と言ったら、
立ち上がって、友人が棚の奥からペンを取り出してきたことがあった。

我が家ではありえない図だ。
ペンで何かを書きたい!と思ったら吉日、とばかりに、食事時でも、TV見てても、PC使ってても
とにかくペン立てはあらゆるところに置いて、リーチ圏内としておかないと気が済まない。

が、その友人は、1点豪華主義の人で、家の中も超すっきり。

わたしも見習おうっと!

ということで、まず、土曜日、自分専用のパソコンテーブルの改革に取り組む。
テーブルの上の数多くの小物を排除。
テーブル下の整理ボックスx5に入れていた辞書とか雑誌も一気に片付けるべく
棚を買ってそこにしまうことに。

最後は布のテーブルクロスをやめて、新品のビニールに。
以前と比べるとかなりスッキリした。
これに味をしめて、我が家の大掃除開始である。

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2010.11.15 Mon | Private| 0 track backs,
カラヴァッジョと神戸屋ランチと音楽会と大掃除
何人かの人に勧められたとんぼの本の「カラヴァッジョ巡礼」。
遅まきながら読んでいる。

ローマで彼の作品を堪能してきた人は物足りないと言っていたけれど、
カラヴァッジョの作品を余り見たことがない私にはもう、贅沢この上ない一冊だ。


私がカラヴァッジョと初めて出会ったのは、イタリアでなくロンドンのナショナルギャラリー。
学芸員による館内ツアーに参加した際、
「エマオの晩餐」の絵は、キリストの再来を知り驚く人々の様子を描いたものだと知った。

この一枚と「蜥蜴にかまれる少年」の絵は、ナショナルギャラリー広しといえども
強烈に印象に残っている。

神話やキリスト教から題材をとりながらも、画家の強い個性が上塗りされているようで、
ほかの絵画と明らかに一線を画し、館内でも異彩を放っていた。

 
といった具合に、カラヴァッジョのごく少数の作品しか見たことがない私にとっては、
彼の作品がふんだんに見られる上述の本は豪華きわまりない。

特に素晴らしいなぁと思うのは、写真。
発色の問題はさておき、絵画そのものだけでなく、教会内部における位置づけがわかる写真も多々。

ヴェネツィアの教会で聖家族の絵を見た時に、宗教画は教会全体の雰囲気とあいまると
画集で単体で見ていたものと、まるで別物のようにいきいきとしているなぁ、と感じた。

それだけに、教会建築の中の存在としての絵がこの本で見られるのはこの上なく嬉しい。


とまあ、そんなわけで、今日も、時間を見つけてこの本を読んでいた。
午後の音楽会では、開演直前まで読みふけっていたのだが、
それを脇から見ていたツーレがひとこと。


「この少年、雑巾がけしてるの?」


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この絵、「ナルキッソス」は、ナルシストの語源ともなった少年の名前。
水面に映る自分の姿に見とれているシーンを描いたもの。

そんなギリシャ神話も、ツーレの手にかかると、
床の拭き掃除の少年に見えてしまうとな。

思わず絶句した。
が、確かに、こういう構図の絵は珍しい。
子供たちにこの絵を見せても、同じようなことを言いそうな気がする。


カラヴァッジョ巡礼 (とんぼの本)カラヴァッジョ巡礼 (とんぼの本)
(2010/01)
宮下 規久朗

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さて、音楽会の前のランチは、神戸屋へ。

品切れごめんのランチセットは、結構いいお値段の神戸屋にあっては超お得で、680円。
ミネストローネスープも付いてきて、野菜たっぷり。
パンもふかふか。
これ、なかなかのヒット作だ。


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さて、昨日あたりから、俄然はりきりはじめた暮れの大掃除。

昨夜はパソコンテーブル脇に置く棚を、
今日は朝一番で、テーブルクロス(透明ビニール)を2セット買いに出かけた。

テーブルまわりの小物を全部排除してかなりスッキリ。

家中にあるペン、シャープペンも、書けるかどうか全て試した。
結果50個廃棄。

つまり、まだ我が家には300個ほどのペン、サインペン、シャープペンが残っている。

別に会社のものを持ち出しているわけではない。

レース会場とか海外に行くたびにもらってくる。
プレスルームや会議場に置いてあるケースも多い。

たとえば自転車関係のペンだとこんな感じ。(こちらはまだ書けるからと廃棄しなかった分)

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一番下の黄色いペンは一番お気に入り。
ツールの移動で、ドーバー海峡を渡る船を予約した際にもらったもの。

中が液状になっていて、自転車が左右に動く仕組みになっている。

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銀行LCLはツールの後援をしているからわかるとして、
フランスの憲兵までもがツールの際に、「ジョンダルムリー(憲兵)」と書かれたペンを配っていたりして、
憲兵を宣伝してなんになる?と首をかしげたものだ。


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このほかにも、いろんな企業のペンがわんさかあって、毎年結構捨てているのだが、
気がつくとたまっている。
2010.11.14 Sun | Art| 0 track backs,
リスボン近郊の旅 : 世界遺産シントラ その3 ムーアの城跡 ~ ペナ宮殿へ
さて、ポルトガル・シントラにあるこのムーアの城跡、発掘調査により、紀元前10-7世紀には、
この地に最初の人類が居住していたことがわかっている。
そして8世紀にアラビア人が征服。
城が建てられたのは、9-10世紀。

1093年にはアフォンソVI王が、ムーア人から城を奪取。
その後ムーア人が奪い返すなどあったものの、1147年、エンリケ・アフォンソ王(ポルトガルの初代王)
が、この地を制圧。

15世紀には、流刑に処された人を隔離するだけの場所となる。

1839年、フェルナンド王がこの地を手入れし、
1995年、シントラの丘陵、王宮、ペナ宮殿などあわせて、シントラの文化的景観としてUNESCOの世界遺産に登録。

世界遺産に、「文化的景観」という間自然との共生から生まれた概念が適用されるようになったのは
1992年のこと。

シントラはヨーロッパで初めて、この「文化的景観」が適用された例なのだとか。


ムーアの城跡は高地にあって、足がすくむような箇所も多々。

見下ろせば、なかなか絶景で、シントラ市内の王宮などが一望のもと見渡せる。

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高所恐怖症気味の私としては、なんともおっかなびっくりながら、好奇心旺盛のEddyについていくことに。

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森って、余り目にする機会がないので、ただただ見慣れないものが見られた喜びに浸る。

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さて、万里の長城のような階段をてくてくいくと

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おお、遥かかなたに見えてきた、ペナ宮殿。

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ロマン派を代表する建築物らしいが、つぎはぎの感もある。
アラビアの影響ではないかと個人的には思えた。

アラビアンナイトに出てくるような、そんなイメージか。

ムーアの城跡をたっぷりと見た後は、いよいよペナ宮殿に向かう。

出口を出て、バスで向かうことになる。

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2010.11.13 Sat | Travel-Portugal| 0 track backs,
Cinema & Music
先日、「食べて祈って恋をして」を見たのだけど、
フィリペ役の男優が、スペイン映画「海を飛ぶ夢」(マールアデントロ)の主演男優と同一と知り驚く。

「海を・・・」は実話に基づいた寝たきりのラモン・サンペドロの役。
肢体が不自由にも関わらずチャーミングな性格で人々をひきつける。

本物のラモンの生前の写真を見ると、映画の彼とそっくりで、これまた感心した。

そんな難しい役をこなしたハビエル・バルデムだけど、実際の彼は役柄よりもっと若く、
なかなかイケメン。
普段の写真を見るn、役作りのために相当なイメチェン・努力をしていたのだ、と知った。


そんな彼は、ペネロペクルスのお相手として名前がさらに知られるようになった。

チリの落盤事故の映画話も彼に舞い込んでいるとかいう噂。
「海を・・・」の演技が素晴らしかったので、期待できるかな。

もっとも「食べて・・・」では、全然イケていなかった。
そもそも映画そのものが厚みがなく、、まあ仕方なかろう。



● Lady Antebellum

今年英国旅行の飛行機の中では、音楽チャンネルを聞きながら眠った。

繰り返し演奏されたのがこの曲。
ヒットしたものらしいが知らなかった。
余りに印象的だったので、帰宅後歌詞から検索。

超単純にサビの
「I just need you now」
を入れたらあっさり出てきた。

Lady Antebellumというグループのナンバー。
さっそ帰国後何度もくYou Tubeで聴く。

この曲を聞くと、日常生活から切り離され、無邪気な1週間を享受した英国の日々が
なつかしく思い出される。


2010.11.12 Fri | Art| 0 track backs,
ザッテレの河岸
須賀敦子さんの著書に「ザッテレの河岸」というのがあるけれど、
ザテッレの河岸自体は、この本がなければ、なんの変哲もない岸として、素通りしてしまいそうな場所だ。

ヴァポレットの駅「ザテッレ」では、降りる人はほとんどいなかった。

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降りてすぐのところに川面に張り出したカフェがあって、
なかなか賑わってはいるけれど、せこせこと数日でヴェネチアをまわってしまえ、
といった観光客というより、
時間をゆったりと使うことを許された
だからここにまで足を延ばしたのだ、
といった風情の人たちがのどかに食事をとっていた。

運河を挟んで、須賀さんがコルティジャーネたちが慰められたであろうと
思いを巡らすジュデッカ島のレデントーレ教会が見える。


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亡くなってもなお、イタリアにまつわる話のそこここで、折に触れ思い出される須賀さん。

インターネットがはびこって、情報があっという間に地球を駆け巡る
そんな時代の少し前に亡くなってしまったのを残念に思う。


イタリアで、フランスで経験したことのあれこれは、
60年代前後という時代だからこそ、
キラキラと輝いて、
現代の人が似たような行動をとったとしても、到底同じ経験はできないはず。

もったいないなぁ。
まだまだ秘話や隠れたアドベンチャーや深い思索がたくさんあっただろうに。

それらを懐に抱いたまま、あっけなく旅立ってしまった。
精力的に行った創作活動期間は、10年ほどだったと聞く。



須賀さんは、本当に語り尽くされる事がない人ですね。



とんぼの本以外にも、同じ新潮社の「考える人」最新号で「須賀敦子の方へ」という連載が始まっています。

筆者はお馴染み?松山巌さん。

「考える人」では06~07にかけても須賀さんの連載があったのですが、
その時の筆者は湯川豊さんだったので、今回は少し切り口が違うのかも。



大昔の人でも無く、活動期間も短く既に全集も出ている須賀さんの関連本がいまだに出版され続けるのは、
彼女の人生に、私達に伝えるべき事がまだまだ残っているという事なのでしょう。

本来なら彼女が自身の著作で伝えてくれていたのでしょうけど、
残念ながらそれは叶わなかったので、別の人達が掘り起こしてくれている、と考えるのが自然か。



いずれにしても稀有な人物であった事を再認識しました。、



ちなみに、上述した「考える人」最新号のメインは、「福岡伸一と歩くドリトル先生のイギリス」というものですが、福岡さんは須賀さんの大ファンですね。これは偶然?



また、須賀さん同様日本人離れした行動力の兼高かおるさんは、新刊を出されました。

タイトルは「わたくしが旅から学んだこと」。やっぱり「わたくし」なんですね。

これもちょっと注目。

(SSさんから)




上述の兼高かおるさんの本、そのあとに、”80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!”と続くらしい。


わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!わたくしが旅から学んだこと 80過ぎても「世界の旅」は継続中ですのよ!
(2010/09/01)
兼高 かおる

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2010.11.11 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
バイロンが「エデンの園」と絶賛したシントラ
ポルトガル・リスボンから電車で45分ほどのところにあるシントラは、

詩人バイロンが「チャイルド・ハロルドの巡礼」の中で「エデンの園」と称した風光明媚な場所。

というわけで、市内にはバイロンにちなんだネーミングも見受けられた。

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この地はペナ宮殿、ムーア人の城跡、シントラ国立宮殿といった歴史的遺産のほか、
市内の雰囲気も楽しめる。

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洋の東西を問わず、人が集まるところ、土産物屋が並び、、
という状態だけれど、
それでも、過度な俗化が進んでしまい観光客の多さに辟易という感じでもない。

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目玉のペナ宮殿やムーア人の城跡が市内から離れていて、観光地化する場所と
歴史的遺産が分離されているのがポイントか。

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それから狭い路地の存在。
イタリア、スペイン、ポルトガルに行くと、ついこういう風景を期待してしまい、
それにしっかり応えてくれる、裏切らないところがいい。

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朝9:30、ムーア人の城跡が開く前に到着したときは、
低く灰色の雲が垂れこめて人も数人だけ。

場所が廃墟であることもあいまって、とてつもなく心細かったけれど、
日が高くなるにつれ日本晴れ状態に。

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森閑とした森の奥の城跡もいいけれど、丁度人恋しくなった頃に市内に入り、
ほどよい活気ががよい。

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盛りに抱かれたムーア人の廃墟、ガウディとも違うなんとも奇妙なペナ宮殿、
アズレージョが見事なシントラ宮殿。

観光客にちょっぴり媚びつつ開放的な雰囲気を醸し出す市の中心部。

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いろんな顔があって、この町、お勧めです。

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2010.11.10 Wed | Travel-Portugal| 0 track backs,
雨男と出張はやっぱり雨か
明日は北の方に出張。
飛行機の関係で、6時前に家を出発。
夜帰りの便は20時過ぎ東京着だっけか。
疲れそうだな。

そちらの方面の天気予報を見たら雨だった。
あの人と一緒に出張に行くと、豪雨となるのが常。
ジンクス健在なり。

* * *

大のお気に入りのクロード・モネの日めくり。
残り僅か、薄くなってきたのがさびしい。
ああ今年ももうすぐ終わっちゃう、、、
そして、毎日毎日目を楽しませてくれたモネの絵ともお別れ。

先日美術館に行ったとき、同じような日めくりを探すも、
おいていなかった。

多作な画家でなければ作れないから
フェルメールやスーラでは無理というもの。

ただ、以前メールをもらったようにルーブル美術館の絵のコレクション
なんていうのは洒落ている。

まあこういうのは出会いだから、ネットで検索してまで購入する気もなく。
いつかどこかでこういうのに出会ったら、また買いたいな、と。

* * *

とんぼの本から須賀敦子さん関連がまた出ていた。
新鮮さはないけど、写真がいい。
彼女の欧州での足跡を手短にラップアップした感じで。

各地の写真をめくりつつ、ここも行ったな。このアングルで私も写真を撮ったっけ。
等と思いつつも、
同じ場所に行っても、須賀さんの研ぎ澄まされた感性で見る風景はまるで別物。

観光客とそこに根を下ろした人の見方の違いというのもあいまって、
ぼやけた輪郭で見ていた対象物が、この本の中で見出すと
やけに意義深かったりする。

良く考えれば、彼女が渡欧したのは1950年代。
人生を大きく変えたフランスからイタリアへの方向転換も、
当初の計画にはまったくなかったわけで、そうした直観力というのは
後天的に養えるものではないわなぁ、とつくづく思う。


とんぼの本 須賀敦子が歩いた道とんぼの本 須賀敦子が歩いた道
(2009/09/26)
アレッサンドロ・ジェレヴィーニ須賀 敦子

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2010.11.08 Mon | 国内探索| 0 track backs,
隠された日記 母たち、娘たち
映画「隠された日記 母たち、娘たち」、
日経の映画評ではそれほどいい印象ではなかったけれど、
予想以上によかった。

終わり方はフランス的ともいえるけれど、迂闊にもうるっときてしまった。

原題の「Mères et filles」というのもいい。
両方とも複数形というのがミソ。

母としての顔、娘としての顔が交錯する。

日記がなぜあの場所にあったのか、それが判明したとき、
すべてがストンと落ちる。

映画の主題からは逸れるけれど、ひとつ、ああやっぱり、と思った部分がある。

30代のオードレイを見て、「結婚もせずに」みたいなセリフをいとこが吐く場面。

フランスって、女性の社会進出が実はそれほど進んでいない、と
かつて日仏の先生が言っていた。

フランス語にはミゾジン=女嫌い、という言葉があって、こんな言葉が今でも
大手を振って使われるのを耳にしたこともある。

意外だけど社会における女性の捉え方がコンサバなのかな、と思っていたから、
あのシーンで、ああやっぱり、という感じ。

監督が女性と聞けば、この言葉にはそんな社会への抵抗も含まれていたのだろうか。


オードレイの子供をもつことに対する自信のなさが
ジョン・アービングの「Cider House Rules」を少し思い起こさせた。

つまり、生を受けることにより不幸になると知りつつ生むのと、
不幸になる子供をもつぐらいならと中絶するのと、
どちらが幸せか、という命題。

しかしストーリーが進むにつれ、その自信のなさが
祖母の母に対する態度を理解するひとつのきっかけにもなっているように思える。

それぞれの思いが糸のように絡まって、
私的には、久しぶりに納得のフランス映画となった。

http://www.alcine-terran.com/diary/ (音声が出るのでリンク形式にせず)
2010.11.07 Sun | Art| 0 track backs,
リスボン近郊の旅 : 世界遺産シントラ その2 ムーアの城跡 ポルトガルの歴代の国旗が見られる場所
先に掲載したムーアの城跡、実はこんな秘密がある。

廃墟の至る所に旗が立っていて、実はこれ、ポルトガルの歴代の国旗だった。

1143年に初めて国旗を定めたのは、初代国王アルフォンソ・ヘンリケス。
以来、現在のデザインにたどり着くまで、かなり紆余曲折を経ている。


一番目立つ場所に置かれているのが1910年に制定されたという現在の国旗。
とりわけ目立つ要塞の見張り塔のところに立っている。

この見張り塔は、要塞司令官の住居も兼ねていた。
内外からの攻撃に耐えうる強固な造りが自慢。


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旗は下の写真の格好で掲げられている。
つまり、城壁に沿って気まぐれに立っている。

左に3つほど白っぽい旗が連なっているのは、
13世紀から15世紀にかけて使用された国旗。


この要塞がつくられたのはアラブ征服がはじまった9世紀~ということで、
旗は観光用と思われる。

右の緑の旗は、シントラをアラビア文字で表したもの。
これは歴代の国旗ではない。

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さて、これは旗を撮ったつもりでなかったので端っこしか写っていないけれど、
1143年の初代の国旗だ。
白地にブルーの十字。

フィンランド国旗に似ている。

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左の赤い枠付き国旗は、1248~1494年にかけて使用されたもの。

先代の王様サンチョIが使用した白地に青い紋章5つというパターンに
赤い枠を加えたもの。

1248に戴冠した王様アフォンソIIIは、ポルトガル国土からムーア人を追い出した人物。
レコンキスタの終わりとともに、この国旗が使用され始めた。

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1495年マヌエルIの国旗。
白地となり、王冠の紋章になっている。

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1557年セバスティアノ国王のときのもの。
先代のデザインを引き継ぎ、違いは王冠の上部のみ。

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1640年、ジョアンIV国王のときのもの。
王冠に描かれたアーチが、復古を表している。

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下が、1834年マリアIIのときに制定され、ペドロV、カルロス国王も続いて使用した国旗。
このあと、現在の国旗にとってかわられる。

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ここからいきなり赤x緑の現在の国旗に変身。
ガラリと違うデザインが使用された。

それぞれ象徴しているものがあるようで、一説には、
地色の赤は、大航海時代に荒波と戦った流血の色、
金色の球状の模様は、大航海時代の航海用具・天測儀(WIKIから)、といった具合。

つまり、現在の国旗は、それまでのものとはコンセプトが違い、
輝かしき往時をしのぶスタイルとなっているようだ。
2010.11.06 Sat | Travel-Portugal| 0 track backs,
リスボン近郊の旅 : 世界遺産シントラ その1
10月のポルトガル出張。
帰国の当日、やや迷った。
遠出すべきか、リスボン市内で過ごすか。

飛行機は18時。
電車で45分のシントラまでなら、楽勝で日帰りできる。

が、列車が不通になったら帰国できなくなる、なんて考え始めると、ちと怖い。
以前フランス出張でパリ~ツールのスタートを見に行って、懲りている(ハズ)。
タクシーが全て休みという日曜日にあたり、駅に着いたはいいが、会場に行く手段がなくなったから。

なんとか電話をかけまくり1台つかまえることができた。
帰りもお願いしますね、と乗車してから言ったら、このあとパリに行くから無理だと。
8km先の会場まで行ったはいいが、帰る足がない、となったら・・・
恐怖でからだが凍りつく。

奇跡的にお休み中の個人タクシーの家を見つけ、ドライバーが交渉してくれた。

おかげで、なんとか青息吐息で無事帰還したわけだが。


が、そんなトラウマを抱えつつ、
最後はえいやと、シントラの神秘的な魅力に誘われて、結局出掛けて行った。

帰りに駅までのバスが大幅遅延で、超焦ったなどというオマケが
しっかりついてきたけれど。


このシントラは、文化的景観として世界遺産登録されている。

見どころはズバリ、3ヶ所: ムーアの城跡・ ペナ宮殿・ 王宮。


電車の駅からはバスなので、効率よく回るためにまずはムーアの城跡へ。

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入り口はこんな感じで、まだ開館数分前だったせいもあり、あたりは静まり返っていた。

ムーア人とは、ジブラルタル海峡をはさんだ北西アフリカのイスラム教徒たちのことを指すらしい。

8世紀にアラブ侵略があり、
9~10世紀にかけて、ムーア人は、この地に城を築いた。

今は廃墟だけれど、発掘作業が今もなお行われていた。

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森の中に築かれた城壁は今でも残っていて、
ちょっとした遠足とあいなった。


(続く)
2010.11.05 Fri | Travel-Portugal| 0 track backs,
海は目の前 : 文化の日の美術館
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南国風のやや大味な草花の間から、白い帆を膨らませたヨットが行きかっているのが見える。

夏の残照を思わせる11月とは思えないほどの強い日差しにさらされ、
日焼け止めを追加で顔に塗りたくりながら海岸沿いの道を歩いた。

9月に見たポルトガルの海岸との類似点・相違点を考えつつ。

ポルトガルのあの外に向かって開けた印象、
すぐそこは外洋という異国が水平線の向こうに浮かんでいるようなイメージは
ここにはないなぁ。

細長く横たわる陸、橋、工場群などが、視界の向こうにあるせいで
未知の国に向かって漕ぎだす大航海の野望はこの町からは生まれなさそう。
(もっとも大航海時代に突入した15世紀には、ここには橋も工場もなかったはずだな。)

まあ、とにかく海はよいのだ。


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祝日の今日はスタジオプログラムが充実しているからと、ジム三昧を決め込んでいた。

ところが前夜、ふとカレンダーを見たら、「横須賀美術館」と書かれていた。
はて、なんだっけ?といぶかしく思いつつ美術館のサイトを訪れて納得した。

文化の日は無料公開日だった。


今年前半に、大学の友人Yちゃんと会った時、この美術館を勧められた。
セッティングがなかなかよいのだと。

夏になったら行こうと決めたはずなのに、猛暑もありなんとなく行きそびれていた。

そこへ昨夜飛び込んできた「横須賀美術館」の文字。
恐らくサイトを最初にチェックしたとき、文化の日は無料公開という情報に反応して、
とりあえずカレンダーに書き込みだけしておいたらしい。

ということで急きょどんだけ久しぶりなのか、というぐらい久しく乗ってなかった京急で
横須賀へGo。


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おりしも現在特別展は、「ラファエル前派からウィリアム・モリスへ」。

英国プチ留学中に知ったラファエル前派の絵が見られるなんて!
なかなかグッドタイミングである。

それにしても真正面が海という横須賀美術館。

黒川紀章氏設計の六本木の国立新美術館もガラス使いが贅沢だけど、
この紺碧の海を眺めるこのロケーションには恐れ入ります、という感じ。


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今年行ってきたバーミンガムにある美術館からも作品がきていた。
あのときバーミンガム美術館に行く暇はなかったものの、日本で見られるとは予想だにしなかった。

とりわけ感銘を受けたのは、ヘンリー・ダール作のカーペット。

タイトルには書いていなかったけれど、あきらかに東方三博士のモチーフで、
布上の絵とは思えないほどの繊細さ。
そして上品さ。


バーン・ジョーンズの作品も多々。

私がイギリスで熱心に見て回ったロセッティは、黒く太い縁取りで描かれた絵が目についた。
ステンドグラスの習作なのだろう。

愛の杯 The Loving Cupの絵は、どうも馴染みがあるなぁ、
ナショナルギャラリー所蔵だろうか、と思ったら、
国立西洋美術館の松方コレクションにこの油絵版があるという。

こちらの方は水彩で、ウィリアム・モリス・ギャラリー所蔵。


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1Fにはイタリアンレストラン。
到着が11時前だったので、早く展示が見たくて食事はあとで、と思ったけれど、
案の定、見終わったら12時過ぎで、混雑していた。

諦める。

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こちらは美術館の展望台。

のどかな祝日の昼下がり。


ラファエル前派は、ロセッティとバーン・ジョーンズのイメージが強いから、
古典的耽美主義の絵と思っていたけれど、
風景画などもあれば、肖像画に近い描き方もありのようで、
それぞれの作家の捉え方次第で、かなり尤度のある一派だった模様。


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さて、美術館を後にすると、見えてきました観音崎灯台。
今日はこちらも無料開放日。

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案内書によると、初代の観音崎灯台は、国内発の様式灯台。
四角形の洋館の上に灯台を乗せたレンガ造りだったそうだ。

そのためにフランスから技師(フランソワ・レオンス・ヴェルニー)を招いたのだとか。

しかし大正11年の地震で倒壊し、細身の形に。
だがそれも関東大震災でダメージを受け、現在のものは3代目。

脇には展示室まであって、使用されていたレンズなどがある。
サービス満点の灯台なのだ。

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さて、上に登ってみた
のはいいけれど、結構高所恐怖症気味の私。

足元を見ると結構こわくて、こんな写真を撮って、そそくさと降りることに。


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海岸線の妙も目を楽しませてくれる。

観音崎は人生二度目の訪問ながら、初回は雨にたたられた。

今日は雲ひとつない青空に恵まれて、感激度は倍増だった。

なにより最初に訪れたときには、まだ美術館はなかった(2007年オープン)

素敵な場所を教えてくれて、Yちゃんに感謝しなくては。


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2010.11.03 Wed | 国内探索| 0 track backs,
ポルトガルで狩野派の屏風に出会う
先日、アズレージョ美術館で日本の茶器を見かけた話をしたけれど、
ポルトガルには、日本があちこちにころがっていた。

古美術館では、狩野派の立派な屏風と出会った。
見事な作品だ。
狩野内膳と、狩野道味の2作品が並んでいた。

2つの文明が交流する場面。
ネットも地球の歩き方もない時代、なんら予備知識なしに、初めてポルトガル人という
異種の人間を見たときの日本人の反応は一体どんなものだったろう。

想像だにできない。

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こんな感じでポルトガルで日本を感じるにつけ、
ポルトガルにおける日本の痕跡に比べて、日本におけるポルトガルの足跡は余り見かけないな。

堺市でザビエル記念碑を見たぐらいか。
今年5月 ザビエル公園のエントリー

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2010.11.02 Tue | Travel-Portugal| 0 track backs,
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