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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
額縁の中の風景
「この絵の中の風景に行ったことがある・・」、と懐かしい気持ちで絵画を眺めることが最近しばしばある。

例えば去年の11月の速水御舟展。
御舟の欧州旅行時スケッチの中に、まさに私が行ったイタリアがあった。

ヴェネツィア、リミニ、ヴェローナ・・

そして今回は、ワシントンナショナルギャラリーで。

ベルナルド・ベロットという画家の『ヴェネツィア、聖ジョヴァンニ・エ・パオロ広場 』という作品があり、そこに描かれている広場に、去年5月行ってきたばかり。

聖ジョヴァンニ・エ・パオロ病院と聖ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂とヴェロッキオ作の《コレオーニ将軍騎馬像》の三位一体で構成されるこの広場へは、例によってくねくねと行く手を阻む運河をいくつも超えて、あちこち迷いながらやっと到達したのを覚えている。

ベロットが描いた広場(絵画一部分)

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そして、私が訪れた5月の陽光を浴びた広場。
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私が撮った写真は、最初の絵とは角度が違うけれど、三角形が織り成す緊密の空間は同一。
奥に見える白い建物は実は病院。
右手が聖堂になっている。

しかし実は、病院のほうが聖堂よりもはるかに壮麗で、聖堂だと思って写真を撮っていた方が実は病院だと知り愕然としたほど。

ヨーロッパの病院は慈悲を全面に打ち出しているせいだろうか。
装飾が驚くほど秀逸。
ボーヌのオテル・デューしかり、バルセロナのサンパオ病院しかり。


この絵の全体像はこちら。
空間が多い印象なのは、画家がごちゃごちゃしたものを取り払って描いたせいなのか。
はたまた1700年のヴェネツィアは今ほど建造物がたてこんでいなかったのか。

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絵の中の正面にある建物が病院。写真はこちら。まるで大聖堂。

P1540980.jpg


こちらが聖ジョヴァンニ・エ・パオロ聖堂 。ぐっと地味である。

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広場の表示
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ワシントンナショナルギャラリーの絵のタイトルを示す表示
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2010.01.28 Thu | Art| 0 track backs,
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