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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
イタリア語で“縁者びいき”はなんというか、フランス語で“コネ”はなんというか
ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy *1)仏大統領の次男(*2)が、パリ市内公共機関の役人のトップに就任する話が出ていて、非難の声があがっている。

おお、なんとグッドタイミング。

今朝のラジオ・イタリア語講座(7:45~NHKラジオ第二、月~水は基礎編 )は、「同族主義、縁者びいき」という言葉の解説だった。

「縁者びいき」はイタリア語で、Nipotismoニポティズモというそうだ。

Nipote ニポーテとは、甥とか姪の意味。そこから派生して、ニポティズモは同族主義、縁者びいき。なるほど。

ちなみに、日仏学院通学時代、コネのことは「Piston」ピストンという、と習った。
ピストンのようにプッシュする感じが、援護射撃で、後ろから押してもらう「後ろ盾」のニュアンスをよくとらえている。

サルコジ大統領のご子息のピストンは、どう考えても強力だ。


*1)ハンガリーからの移民サルコジ氏の本名は、長いのだ : Nicolas Paul Stéphane Sarközy de Nagy-Bocsa (Wikiから

*2)息子はソルボンヌ大学の現役大学生。父サルコジ氏も息子の方も、政治家に多い(ENA=フランス国立行政学院)出身ではないようだ。ENAの卒業生はエナルク(Enarque)と呼ばれ、エリートの象徴といった感じ。

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2009.10.14 Wed | Language| 0 track backs,
Kjell Carlstrom in Japan
伊藤若冲の動植綵絵@東京国立博物館
昨日、伊藤若冲の絵にちょこっと触れた。
国立博物館で、人ごみに辟易しながら目にした絵。

集中力が続かない、などと愚痴ったけれど、あの絵に対し相当な思い入れをもち、絵と再度対面する人がいるというのを下記のメールを通じて知った。

なるほど、そういう画家・そういう趣旨の絵だったのか。

竹橋の国立近代美術館には、相当な日本画のコレクションがあり、年会員で入館料がただ同然なので(*)、しょっちゅう足を運んでいるんだけど、伊藤若冲の絵にはほとんどお目にかかったことがない。勉強不足。

(* 竹橋の国立近代美術館:年会費たった1000円で、通常430円の常設展が1年間自由に見られる。)

以下、メールから転記。
つくづく、造詣の深さに感じ入った次第。

* Email From 生田さん

無理やりお休みをもらって金曜日に東京へ行きます。目的はひとつ。
「皇室の名宝-日本美の華」 展の伊藤若冲の動植綵絵、です。


一昨年の京都・相国寺承天閣美術館での里帰り展開催時に2度通って堪能したのですが、その際には
「この先生きている間に、30幅揃っての展示もう拝めないだろう」と思っておりました。

ところが2年を経たずしての嬉しい誤算!これは行かねばなりますまい。(笑) 
今回の第一期の展示の華は、間違いなく動植綵絵だと思います。


若冲は、プライスコレクション展でやられました。

緻密でありながら、どこかこの世のものとは思われぬた不可思議なかたちで佇む鳥や魚たち。
狂おしく枝を伸ばし絢爛豪華に咲き誇る花の影に、我関せずと主張する数枚の病葉。
滴り、流れ、凍りつきながらも、なお粘り気を帯びて蠢く雪の変化。
あるいは、豪放磊落な墨跡で一気呵成に仕上げたユーモラスな鶏のフォルム・・・


裕福な青物問屋の商売も人付き合いも下手な跡取り息子は、中年を迎え晴れて弟に家督を譲ってから後は画業三昧。
日々の糧を得るために絵筆をとる必要の全くなかった、まことに恵まれた絵描きでした。
当時の最高級の絵絹と絵具によって裏彩色で描かれた作品は、修復を経てより一層鮮やかさを増しているかのようです。


動植綵絵は若冲が両親の供養のために相国寺に寄進したもので、自身が描いた釈迦三尊像を荘厳する役割を持っています。
しかし明治維新後の廃仏毀釈によって疲弊した相国寺は釈迦三尊像以外の動植綵絵を皇室に寄進。

その下賜金によって相国寺はかろうじて寺格を維持出来たのでした。
いつか動植綵絵が里帰りし釈迦三尊像と再び巡り合うその日に備え・・・相国寺は美術館を建設して待ちます。
メインの展示室はたたそのために、釈迦三尊像を中心に左右に15幅ずつ動植綵絵を配置出来る設計となっています。


幕末まで相国寺では年に一度釈迦三尊像と動植綵絵を堂内に飾り一般に開放していたのですが、
実はその際の30幅の並びについては、はっきりとはわかっていません。

一昨年の展示では、魚や鶏など描かれたもの同士を一対として、左右に分けての展示でした。
今回の東京国立博物館では「基本的に描かれた順に展示」してあるそうですので、これもまた楽しみです。
10年を掛けて制作された動植綵絵の、画風や画題の変化を見ることが出来るかもしれません。


と、このように動植綵絵との再会も楽しみなのですが、さらにもうひとつ。
葛飾北斎の「西瓜図」。
http://atsushikumamoto.hp.infoseek.co.jp/img1164.jpg
実はこれが三の丸尚蔵館所蔵(旧御物)とは知らなかったんですね。
今橋理子さんの「江戸絵画と文学」でこの絵を知り、いつか実物をみてみたいものだと思っておりました。
これ、七夕を描いたものなんです。(概要は下記)
http://www.mfj.gr.jp/web/sem/Imahashi.html


日本画で良く使われる「見立て」。
「御簾を上げて覗く女性と猫」ならば源氏の女三宮、といった類ですね。

描かれたものだけではなく、和歌の本歌取りも見立てに入るでしょうし、言葉遊びや落語の所作もこれに含まれます。

しかしながらその当時の文化や流行と密接に繋がったものであるがために、時が経つと見立ての「本家」が見失われてしまいがちです。

七夕の風習もいまでは笹飾り程度しか生き残っておらず、「星祭り」の側面よりは牽牛・織女の恋物語が語られるのみ。
北斎の西瓜図から七夕までの距離は、今やアルタイルやヴェガよりも遠いものとなってしまいました。

2009.10.14 Wed | Art| 0 track backs,
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