FC2ブログ
日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
アントニオ・タブッキ
河島英昭氏の本には、須賀敦子さんの本で馴染みのあるアントニオ・タブッキ、ナタリア・ギンツブルク、ウンベルト・サーバらの名前が頻出する。

ひと時代前の文壇を大いににぎわせたと思われるこれらの作家たちの作品を、ちょいと読んでみたくなった。

タブッキの須賀敦子訳と照らし合わせて原書を読んでみるというのはどうだろう。

手っとり早く入手できる「Il Gioco Del Rovescio 」は、須賀訳本では「逆さまゲーム」という邦題がついている。

最初の4行ほどは辞書なしでも読める。それに騙されてチャレンジしたのだが、甘かった。ピリオドなしの一文が、1ページほど続く長い文があったりする。

途中からは、知らない単語ばかりで、邦訳と首っ引き。短編なのが唯一の救い。

ナタリア・ギンツブルグの訳本(以前ちょっと触りを読んだだけだけど)よりも、こちらの翻訳本の文体のほうが、須賀文学に近くなっている印象だ。


「per ingannae la calura meridiana」は、
「昼下がりの暑気をやりすごすため」と訳され、


「Avrei voluto dire, ma tacqui」には、
「僕は言いたかったが口をつぐんだ」という訳が、


「Era calata la sera」.には、
「日はとっぷり暮れていた」という訳が付いている。


ほんのちょっとした何気ない言葉の選択にも、センスが光る。


Il Gioco Del Rovescio (La Strega E Il Capitano)Il Gioco Del Rovescio (La Strega E Il Capitano)
()
Antonio Tabucchi

商品詳細を見る


逆さまゲーム (白水Uブックス―海外小説の誘惑)逆さまゲーム (白水Uブックス―海外小説の誘惑)
(1998/08)
アントニオ タブッキ

商品詳細を見る
2009.07.31 Fri | Books| 0 track backs,
"shw-greenwood" template design by Shallwill