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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
聖書のモチーフ: ユダの接吻
以前パドヴァのスクロヴェーニ礼拝堂にあるジョット作「ユダの接吻」の絵の話題に触れた。

イタリア行きの飛行機の中で、たまたま日経新聞を手にしたところ、この絵の記事に目が留まり、切り抜いておいた。
スクロヴェーニ礼拝堂の入場券を日本から予約し、丁度この絵を見に行く予定だったから、鑑賞時の参考にしよう・なんともグッドタイミング、と喜んだのだった。



イエスとユダの接吻が表すもの。それは、男色系の話、、、ではない。

最後の晩餐に引き続き、陥れたイエスを引き渡す際、顔の見分けがつかない兵士のために接吻をしたユダ。
それを合図に、兵士がイエスを判別し、襲いかかる。

記事にもあるように、接吻という親密な行為が裏切りを表すという、なんともやりきれないシーン。
この絵の中のキリストは、記事では「すべてを見通すような目つき」をしていると書かれている。
見る者にそう感じさせる目力を描き分けたジョットの腕前はすごい。

この接吻のモチーフは、ロンドンナショナルギャラリーのウゴリーノ・ディ・ネリオの絵でも使われている。
描き手が変われば、雰囲気も相当違う。
こちらの絵では、イエスは少々迷惑そう?な、困惑の混じった諦観の表情だ。

実は先日見てきたバルセロナのサグラダ・ファミリアにも、“ユダの接吻”の彫刻があって、少々感激した。
むろん、聖家族も受胎告知もあった。
この教会、スクロヴェーニ礼拝堂同様、丸ごと聖書というわけなのだ。
聖書の逸話に精通していればしているほどに、味わい深くなる仕組み。

ユダの接吻が見られる場所は受難の門、向かって左隅。

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アップにするとー
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ユダがイエスの首筋をぎゅっと抱きしめながらキスしている。
こちらからは、イエスの表情は読み取れない。
ただ、ユダの欲にかられた(*)さもしさが胸に迫る。

*・・・ 金目当てにイエスを引き渡した
2009.07.29 Wed | Travel-Spain| 0 track backs,
聖家族
両親がツール・ド・フランスのにわかファンになったらしく、母親からは、「レース中継を見ました」とか「レースはカラフルですね」とか、「別府選手、完走できて嬉しそうでした」などというメールが送られてくるのがおかしい。

さて、バルセロナ回想。
言わずと知れたサグラダファミリア。

お勧めの、サンパウ病院からのアプローチ。
サグラダファミリアの威容が徐々に迫って来る。

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正面、生誕の門は、なにはらごしゃごしゃしているけれど、

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よくよく観察してみると、ひとつひとつ、丹念に仕上げられた彫像が浮かびあがって来る。
宗教画と同じモチーフだ。

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工事はまだまだ続いていて、覆いのただ中にひっそりと浮かぶ彫像。
これを見ると、教会なのだと実感。

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音楽を奏でる天使たちの彫刻が気に入った。

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主任彫刻家の外尾悦郎氏作と聞く天使の合唱。

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やはり外尾悦郎氏が思いを込めて造ったというハープを奏でる天使。

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天使の合唱の下には聖家族像。
いわゆるこの教会の真髄ともいうべきサグラダ・ファミリア(スペイン語で聖家族)だ。

イエス・キリスト、聖母マリア、養父ヨハネが並ぶ。
聖母マリアの頭巾の優雅さよ。

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上部には生命の木に群がる鳩たち

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さて、受難の門(裏側)にまわってみると

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なにやら近代的な作風の彫刻群。
すぐに磔刑が目に入る。

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これもサグラダファミリアなのか。
生誕の門の姿ばかりが報道されるけれど、受難の門は、がらりと趣を変えていて、多様性と寛容さには脱帽。

全体としてみると、新しい部分と古くてすすけた部分が混在していて、建築の長いスパンをパッチワークのようにとどめつつ、はて、一体いつできあがることやら。
(外尾氏の貢献により、工期がずいぶん短縮する見込みらしいけれど。)

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2009.07.29 Wed | Travel-Spain| 0 track backs,
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