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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
ヴェネツィアのゲットーにて その6 ー えっ?これがシナゴーグ?
ヴェネツィア回想続き。

情報をなにも手にすることなくゲットーを訪れたので、広場を訪れたのちは、とくになんの計画もなかった。
適当に街を散策し、帰途につくことに。

運河に向かって歩きかけて、ふと、シナゴーグをまだ見ていないのに気づいた。
ここまで来たら見ずに帰るのはもったいない、そう思って再び中心部に向かってあてもなく歩き始める。

一体シナゴーグはどこにあるのだろう?

独り言がまるで聞き入れられたかのように、運よく「シナゴーグはこちら」、とうい黄色い看板が目に入った。(下の写真)

getto2P1540893.jpg

getto22P1540893.jpg


ぽつんぽつんと現われる黄色い目印にいざなわれるがままに歩いたら、元の広場に戻ってしまった。

???どういうこと?広場にはシナゴーグなんてなかったけど・・・

狐につままれた思いで、ふと人が群がっているところに来てみると、そこがシナゴーグだった。
写真右の白い2F建ての建物。

agettoP1540905.jpg

これじゃあ、気付かなくても不思議じゃない。
代々木上原にあるイスラム教の寺院(あれは『東京ジャーミー』という名前なのだそうだ)のような立派なものを想像していた。

私が広場に足を踏み入れたのは9:30で、博物館が開館する前。
建物のそばには だあれもいなかった。

再度訪れたのは丁度開館時間の10時だったから、突如 人が降ってわいたようにこの建物の前に集まり始めたのだ。

agettoP1540903.jpg


確かに最初に広場を見物した際、こんな写真(↓)も撮っていた。
でも、「博物館があるんだ」、とは思ったものの、扉は堅く閉まっていたし、貧相に見えたので、ユダヤの人たちのためのマニアックな博物館だろう、ぐらいにしか思わなかった。

博物館という表示しか見ずにさっさとその場を離れたけど、よく見ればシナゴーグと書いてある。

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須賀敦子『地図のない道』(ゲットの広場で)
「今最後のツアーが出発したばかりです。また明日来てください。」


なんて愚鈍だった私。
これだ、これなのだ。須賀敦子が数回にわたり、拒絶されたという、あのゲットーツアーの場所というのは。

彼女は最後のツアーに参加しそこなったり、あるいはツアーが行ったばかりで1時間待たされるのがたまらず、諦めて何度か帰るはめになった。
でも私は幸い30分後にツアーがあるという。

agettoP1540902.jpg


博物館だけなら3€。ガイド付きなら8€50。
折角ここまで導かれたのだから、と30分待ってツアーに参加することにした。(つづく)

2009.06.25 Thu | Travel-Italy| 0 track backs,
重版決定
「君が教えてくれた夏」、重版が決定したという連絡が。

もっとも激励のメールをもらったことで、すでに味わうことができた充足感。

聞いたこともないドイツ人小説家の本が国内では見つからないからと、作家の出身地ハノーヴァーの書店まで漁りに行ったほど、本の虫、という父からも感想のメールが届いた。

身内贔屓あり、そんな内容だったけど、最後にこんな言葉も添えてあった。

「作品のアプリシエイションは数字で量られるものではないでしょう」
2009.06.25 Thu | Books| 0 track backs,
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