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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
更級日記 vs 旅する女人, 永井路子
中学・高校時代の学習科目はなんだか機械的に勉強しただけ、試験が終わったらさっさと忘れた、というものも多いのだけど、古文の「更級日記」だけは心に残っている。
とくに前半部分は、みずみずしさが印象的で、さらに全体を通して古さを感じさせない。

源氏物語にあこがれ、夢見ていた人が、やがて現実に直面し、結局はそんな夢物語を経験することもなく、平凡でちょっとわびしい最後を迎える内容。
終章は姥捨とかいう言葉まで出てきたと記憶する。

これって、現代にも通じる。
多感な少女はやがて大人になり、こんなはずじゃ、と恨めしい気持ちを持ちつつなんの変哲もない日常を過ごす、、、
高校生だかにこれを読んで、妙に納得した記憶がある。
きっとそれが現実なのだろう、と。

***

で、つい最近、そんな感想を持っていたのが自分だけではないと知った。
永井路子の「旅する女人」の一部が更級日記に割かれていて、やはりテーマの普遍性について述べている。

この本、帰りの電車で読むために先日実家から適当に一冊抜いて持ってきたもの。
あとで知った。祖母の遺品の一部だったのだとか。

さらに著者は、更級日記が旅エッセーのさきがけである点を指摘。なるほど、と思った。

そんな時代を先取りしたような人が本名も後世に伝わらず、仕方なく?菅原孝標の娘、と呼ばれているのは寂しい。
更級日記の内容といい、 思わず「菅原孝標の娘」にはシンパシーを感じてしまう。
2009.03.11 Wed | Books| 0 track backs,
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