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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
須賀敦子
須賀敦子の文章は抒情的で、女性にファンが多いのかと思ったけれど、Mさん(男性)が電話で、実はファンだと告白してくるし、下記のSさんもまた。

Sさんの文にある「ヴェネツィアの宿」は大好きな作品で、とくにあの音の洪水が降り注ぐシーンの描き方は交響曲のような迫力で胸に響いてきて、何度読んでも好きな部分。その前の描写にけだるさが漂っていたから、最初読んだときは思いがけない展開で胸が高鳴るようだった。

自然に奏でられたような文章でいながら、実は周到に舞台装置を用意した上で最大限のドラマ効果を狙ったのではないかしら。もちろんそんな作為的な臭いはまったく感じさせないのだけれど。

=====Sさんから========

芸術新潮、僕も買いましたよ。
内容は、大雑把にかつ意地悪く言うと、ある意味予想通りなのですが、
予想通りのものを見せられてもその度に感心してしまう深さ。
大ベストセラーをものしたわけでも、沢山の著書を残したわけでもない。
それなのに全集は出る、没後10年たってまた特集が組まれる。
やはり唯一無二の世界を持った人だったのだな、と思います。

でもこんな事もありました。
「ヴェネツィアの宿」が娘の通う高校の推薦図書になっていたので、
いい本だから、と言って読ませたのですが、
どうだった?と訊くと
「なんか思い出話ばっかりでよく判んない」
という答え。

わが娘に感受性が欠けているのか、
まだ思い出に浸る事の無い年代の心には響くものが無いのか、
・・・・できれば後者だと思いたい。

=====以上======

写真は新潮社とは無関係だけど異国の地で見つけた新潮の看板。
確かベルギーで今年撮影したものかと思う。(画像をコピーしているうちによくわからなくなってしまった。)


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2008.10.15 Wed | Books| 0 track backs,
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