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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
芸術新潮 須賀敦子が愛したもの
「これ、忘れずに持って帰りなさい」
そういって母が3つの袋を差し出した。

一つ目はずしっと重い。
「頂き物のカボスがあるから、少し持って行きなさい」って。
2つ目は実家そばのパン屋の食パンと菓子パン。
「我が家の付近って美味しいパン屋がないんだよねー」ってことあるごとに母に言っている。
実家の近くのパン屋が大好きな私。
この秋の新作の菓子パンも入っていた。

そして3つ目。書店のビニール袋に入っていたのはこれ。

P1430613.jpg

「お姉ちゃん(私のこと)が好きな須賀敦子が出てるのを知って、パパが買って来たのよ。お土産にって」・・・

実はこの本、買うつもりだった。
私に最初に須賀敦子のよさを紹介してくれた大学時代の友人Yちゃんが、「次号は須賀敦子特集らしいよ」、とわざわざ教えてくれた。

彼女は先月号の芸術新潮のフェルメール特集を買って、予告に須賀敦子と出ていたのだそうだ。

「次号、絶対買うわ」
なーんて言っていた私。
コロっと忘れていた。もう発売になってるんだぁ。。。
まあ結果オーライ。

母がくれたカボスもパンもありがたかったけど、この芸術新潮が、なにより嬉しかった。

実家の近くにはジムがあって、私が行っている近所の会員証で入館可能。
好きなイントラのクラスを見つけたので、わざわざ実家そばのジムに行って、帰りに実家に寄って夕飯を食べてきた。

親孝行がてら、、、のつもりだったけど、海老鯛だったかな。
また近いうちにジム&実家詣でをしよう。
この日父は丁度会社の会合とかで不在。会えなかったし。

さっそく帰りの電車でちびりちびり読んでみる。
須賀敦子の世界の一端をなしていた風景・作品・小物たちが散らばっていて、ああ、これがあの坂道?これがあの橋?これがあの靴?

芸術の香り溢れる町々をまたにかけて 古代から現代までの空気をからだいっぱい感じ取って、しっかりとした足跡を残し、その体験をのびやかな筆に載せて書いた須賀敦子ゆかりの土地と品々に圧倒されそう。
2008.10.11 Sat | Books| 0 track backs,
ガルシア・マルケス「Relato de un náufrago」
どっと何かが肩にのしかかるように重く感じて思わず本を置いた。

目の前で同僚が次々に溺死していく場面。
あまりの息苦しさに、それ以上読み進めなくなった。

ガルシア・マルケス(Gabriel José García Márquez)の「Relato de un náufrago」を途中から読み始めたものの10ページでギブアップ。もう明日にしよう。

スペイン語の授業で今年初め購入させられたものの、最初の20ページぐらいまでしか進まなかったこの本を再び手にとったのは、先日のノーベル文学賞決定のニュースがきっかけだった。

まあ根が単純というか、そうだ、マルケスもノーベル賞作家だった!なんてことを思い出して、なんとはなしに読み始めた。

が、しかし、あまりに悲惨な場面で、少々辟易した。
夜読んではいけないな、こういうの。

それにしてもこの小説、実話だというからおどろきだ。
いろいろな思惑もからみ、闇の部分もあるようなので、すべて鵜呑みにしていいのかは不明だけれど。

そういやあマルケスの写真があったっけ。どこかな。あ、あった。
今年丸の内でやってたAERAの写真展。
本をかじったことがあったから、ああ、こういう人なんだ、と思ってパチリ。

P1340024.jpg

このAERAの写真展は面白かった。
人間、年を取るとそれまでの生き様が顔に出るのかな。
とにかく、年配の人の写真の中に印象に残るものが多かった。
いい人生を送ってきたのかな、そんなふうに思える温和な笑顔をいくつも見た。

上述の本は 「ある遭難者の物語」というタイトルで邦訳あり。
2008.10.11 Sat | Books| 0 track backs,
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