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日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
毎日ちょっとずつよくなるね
世界選ボランティアのイタリア人女性が、トイレから出て“トイレットペーパー”で手を拭こうとしていた。
「ちょっと待った!」私がお節介を焼く。

「洗面台脇にペーパータオルがあるから、それで拭くといいよ。昨日まではなかったんだけどね」
彼女は驚いて、「グラツィエー」と笑った。

どういうことかというと、プレスルーム脇の小屋のようなトイレの洗面台には、当初ペーパータオルが置いていなかった。だから彼女は、翌日もペーパータオルはないものだと思い込んで、トイレットペーパーで手を拭こうとしたわけだ。

彼女がいみじくもこう言った。
「なんだか、1日ずつ、ちょっとずついろいろ改善されていくね」

そうなのだ。初日こちらにきたときは、いろんなものが発展途上だった。
トレーラー式トイレは真ん中で仕切られていて、右が男性、左が女性のはずなのに、何も表示がないから、女性のほうに男性がどんどん入ってくる。女性の行き場がなくなっていた。

翌日、右のドアには男性を表すHの文字がマジックで書かれた。それで少し状況改善。
ところがそれでもまだ男性が女性トイレに入ってくる。

さらに翌日、ついに張り紙で、Ladies、Gentlemenと表示が出た。
さすがにLadiesのほうにつかつか入ってくる男性はいなくなった。

2日目からはエスプレッソが無料で飲めるコーナーもできた。
競技場の外にはパニーニを売るスタンドも出た。
冷蔵庫には水に加えてジュースも置かれるようになった。

食堂の行き方がわかりにくく、連日スタッフにみんなが聞きまくっていたせいで、「レストランはこっち」という張り紙も登場した。

なんだか1日ごとに、いろいろと形作られていく。

とはいえ、やっぱり情報を得るのに時間がかかる。

週末は臨時バスあり、と冊子に書いてあるのに、あちこちの係員にあたったものの、数十分経っても、結局そんなバスのことなんぞ、誰一人としてわからなかった。

で、ふと気がついた。
もしかして、ボランティアの人や担当者に聞かないほうがいいのかも。
こういうのは、そういう情報を私同様探している人に聞くのが一番じゃないか?

で、回れ右して一般来場者にあたることにした。
車で来場せず、かといって駅までがっつり歩く気構えもなさそうな年配の人に臨時バスのことを聞いて
みたところ、果たして知っている人が現れた。

「そうそう、フリーペーパーにその情報が載っていた、自分もそれを使うつもり」、とかいって、発着場所を教えてくれた。

やっぱりそうなのだ。とくにこの国では場合によって、個人が所持している情報量っていうのは、専門だから、担当だから、とかいうことで多いわけじゃない。情報を積極的に求めているか、ということなのだ。

だから、必要に迫られている一般の人のほうが、担当として配置されている人より情報を持っていたりする。そんなことに今頃気がついた。

結局のところ、私自身も進化途中で、1日ずつちょっとずつ学んでいるということなのだ。
2008.09.27 Sat | Travel-Italy| 0 track backs,
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