日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
アンリ・カルティエ=ブレッソンの映画が素晴らしかった
昨日土曜日は、富士フィルムスクエアで開催中のマグナム写真展の関連イベントとして
アンリ・カルティエ=ブレッソンの映画鑑賞会が開催された。(*)

ブレッソンといえば、ロバート・キャパとともにマグナム創始者4羽ガラスのうちのひとり。

画家を目指したことがあったそうなので、構図がとても絵画的。
ジャーナリズムのキャパ、アートなブレッソンの2本柱が
マグナムの多様性を支え、写真界において確固たる地位を築くに至ったのだった。


さてこの映画だけれど、原題は、「Biographie d'un regard」、
邦題は「アンリ・カルティエ=ブレッソン 瞬間の記憶」。

晩年のブレッソンや、彼の絵の心酔者たちの口から作品が語られる。


中でも驚いたのは、イザベル・ユペールの登場。
彼女もブレッソンファンのひとりなのだとか。

ポートレートを撮影してもらった際、
「ブレッソンは自分でも知らなかった自分をとらえてくれた」と称賛。
「とらえてくれた」、にはSaisirという単語を使っていた。


本映画では、様々な人たちが写真集を見ながら思いを語っていく。
むろんブレッソンの語りがメインで、思い入れの強い写真が次々ピックアップされ
逸話が披露される。

見ていて私が一番心を打たれた作品は、
(これまでの写真展で一度もみたことのないものだった)
ベルリンの壁の手前でドラム缶に乗った男3人の写真。

単にこれだけでは状況はわからないのだが、壁の向こうにある団地には、
彼らの母親が住んでおり、定刻にいなると、母が窓を開けて息子たちに
合図を送るのだそうだ。

東と西に分断された親子の悲劇を、背広姿の男3人の背中で表現している。
Silentだけど多弁で心を打つ作品。


ブレッソンは写真撮影するときのコツも語っていた。
「ご自由にお入りください」と書かれたドアを開けて
入室したとたんに挨拶もせずにいきなり2人を撮ったものだった。
だからこそ、あそこまで嫌悪感が露わな表情になった。

サミュエル・ベケットの写真もそうだけど、
ブレッソンのポートレートを見るにつけ
これまで私が見てきた有名人の写真は、
このブレッソンによって撮影されたものだったのだ、と改めて感じた。


来日も果たして様々な写真を撮ったはずなのに、ほとんど日本の写真は
世に出ていない。
気に入ったものがなかったのだろうか。
彼の選択対象にはならなかったようで、これらの没写真は、今後日の目を見ることはない。
彼は生前、自分が公表した作品以外を新たにプリントすることを禁じているのだ。


また、映画上映前には、マグナム日本支社の小川潤子さんの
簡単な解説があった。

(先日 日経新聞にも小川さんによるマグナムの話が掲載されていた)。
IMG_1023.jpg 


マグナムという写真家集団ができる前は、著作権は新聞・雑誌社に帰属し、
フィルムをいったん社に渡したら、写真家はそれを二度と手にすることは
できなかった。
そうした状況を改善し、写真家自身が著作権を抑え、自主性を広げたことが
成功のきっかけであり、70年もの長きにわたり、存続している理由でもある。

さらに、媒体も時代の変化に合わせてしなやかに変えていき、
今ではインターネットも活用しつつ活動している。


今年はマグナム創立70周年。
10周年を迎えた富士フィルムスクエアにおけるマグナム写真展は、
なかなか力がこもった内容となっている。


(*) 写真展に付随した映画上映は、おそらく富士フィルムでは非常にレアなことだと思われ、
どんな映画だか何も知らずに、先日の講演会の折りについでに申し込んでおいた。
驚いたことにあっという間に定員締め切りになり、不思議に思っていたら、
デザイン21とのコラボ開催だったことが判明。
富士フィルムで申し込みと、デザイン21からの応募の2方向から応募がかかったため、
あっという間に定員になったみたい。

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マグナム写真展関連エントリー
2017.10.15 Sun | Private| 0 track backs,
緊急告知) 本日無料 戸栗美術館
伊万里焼の型物など、有数の焼き物を有する戸栗美術館は
本日無料観覧日。
事前告知をすべきところを私も今朝気が付いて午後の予定にかからないよう
朝一番で行ってきた。


同美術館では無料日を大々的に宣伝していないけれど、
それでもなかなか大勢の人がご来場。

本日無料のわけは、創設者の戸栗亨氏の命日なのだとか。
蘭の花束などが運び入れられていた。

以前何度かこちらにうかがって、
陶芸の見方を少しずつ習得中。

解説が丁寧なのがポイントだ。

そして今日は無料観覧美にもかかわらず、11時から
ギャラリートークがあってびっくり。

上野動物園などは、無料開放日だとガイドツアーはキャンセルになるのに。

場所は渋谷区松濤。
落ち着いた場所にあり、細かい柄などは、見れば見るほど発見があり、
のんびり陶器の名品を眺めるのも悪くないなぁと実感中。


2017.10.14 Sat | Private| 0 track backs,
東横線 日吉駅の発車ベルが慶応大応援歌「若き血」に
東横線90周年イベントの一環で、
2017年10月の1か月間だけ、日吉駅東横線側の発車ベルが
「若き血」になると聞き、行ってきた。


録画録音しようと粘ったけれど、これがなかなか難しい。

● ホーム向かい側の日吉止まりの三田線の出入りと重なると発車音があまり聞こえない。
(三田線の方は普通の発車ベル。)

● 発車ベルが2度鳴るときは録画しやすいけど、大体1回だけ。たまに2回なのだけど
  規則性がわからない。時に特急、時に普通列車。
  その時の発車までのリードタイムによる、としか思えない。

● 発車ベルが2度鳴ったときに録画できればいいのだけど、これが規則性がないせいで
  なかなか難しい。

● スピーカーの下で録画しようとしたものの、天井を向けて録画するのも
  絵柄的につまらない。
  とはいえ人の顔が映るとまずい。位置取りが難しい。

● ワンコーラスだけなので(下りが「若き血にも燃ゆる者」のワンフレーズ
  のぼりが「陸の王者慶応」 のワンフレーズ)ちょっと出遅れるとアウト。
  タイミングを計るのが難しい。

● ラッシュアワーは人が多すぎて、何かしら個人が特定できてしまうものが映るリスクが高い。
  かといって早朝、夜遅くだと本数が少なくて、撮りそこなったときに待機時間が長くなる。


・・・とまあこんな感じで、四苦八苦してなんとか録画し、YOU TUBEにアップしたものの、
混雑していた下り線ホームで撮った方があろうことかYOU TUBEの倫理規定に引っかかると
警告がきた。

顔を映さなかったのが、逆に怪しいカメラの動きと思われたのか?

さらに多くの人に見せるほどのものでないので、
検索でヒットしないよう、説明ほとんどなし、タイトルも英文字でひっそり入れたのだけど、
それがかえって怪しげだった可能性もある。


警告とか、いやだなぁ。
もちろん違反通知への反論はしておいた。
今のところはブラックリストに載った格好だ。


2017.10.13 Fri | Private| 0 track backs,
やっぱりコスパ最高ランチ ブラッスリーグー
ランチ激戦区飯田橋・神楽坂にあって、
とりわけコスパ抜群の人気店がある。
その名も、ブラッスリー・グー

以前友人に教えてもらったのだけれど、
お店のスタッフさんも感じがよく、
プリフィクスはチョイスも豊富で、
おいしくてボリュームたっぷり、
そしてコスパよしの
3拍子も4拍子も揃った店だった。

友人によると、夜もすばらしいコスパなのだとか。

コーヒーはついていないけれど、
前菜、メイン、パンで1080円。

いろいろ選べるので迷うけれど、
予想以上に豪華なトラウトの前菜と

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メインは子羊のトマト煮込みをチョイス。

メインの方は、野菜がザクザク入っていて、
前菜の生野菜と合わせると、栄養バランスもばっちり。

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ただし、予約が不可欠のようで、
飛び込みでいったのは私ぐらい。

たまたま予約第一陣と第二陣の狭間だったおかげで
ありつけたけれど、
この感じだと飛び込みではくいっぱぐれる危険が大。
2部屋あるにもかかわらず、だ。
すごい人気っぷり。


あまり時間もなかったので
コーヒーは追加で頼まなかったけれど、
お値段は400円。

セットにコーヒーが入っていないのは、お客さんの回転を速くするためかもしれない。
予約組は、次のお客さんが来るまでに退席しなければならない。

2017.10.10 Tue | Private| 0 track backs,
かっぱ橋道具街 道具まつりに行ってきた
普段使いの白い大皿がほしいと思っていた。

ただの白だけではいや。
でも柄は最低限、できれば白一色で浮彫飾りのものがいい。

普段の大皿はこれまで引き出物でいただいた花柄皿を使い、
ちょっとおしゃれに行くときは海外ブランドやノリタケを使ってきた。

でもその中間のものがない。
おしゃれだけど、気を遣わずに洗えるお皿。
気軽に使えるけど、飽きが来ない上品な柄のもの。

具体的には、丸くて大きくて、白くてシンプルだけどそっけないものはだめ、
となるとなかなか見つからない。


そんな矢先、丁度かっぱ橋道具街で道具まつりがあると聞き、
覗いてみることに。

先日かっぱ橋は行ってきたので、店の配置は大体偵察済み。
洋食器の取り揃えが多い店は大体把握している。


ところが行ってみると、店先にならんだ目玉品は確かに安いのだけど、
洋食器は対象外。
金色の線の入った上品で薄いお皿などは店の奥に相変わらず鎮座している。

やっぱり世の中甘くはないのだ。
上品で高級な洋食器を安く手に入れて普段使いに、、、という目論見はあえなく撃沈。

仕方ないので食材屋さんでパスタを購入。
500gのこれが1袋200円。
安いけれど、激安とまではいかない。
とにかくなにか戦利品を、という目標だけは辛うじて達成。


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で、帰りかけたところ、こんなお皿を発見。

IMG_0597 (1) 


色や柄はないけど、なにかアクセントがあり、
普段使いに惜し気なく使える一方で、それほどチープな感じもない、
という私なりの規格に一応合格している。

値札を見ると、1000円以上のものだけど、
一律500円均一になっていた。

大皿はほかにスペイン風の花柄のお皿などがあったけれど、
800円が500円になっている程度。
つまりこの白いお皿の割引率はワゴンの中ではピカ一だった。

というわけで、500円のこのお皿を2つ購入。
あくまで普段用なので5枚セットで買う必要はない。


家に帰って夫を驚かせようとたくらんだ。
このお皿の中央にお料理をどかっと置いて、
お料理を食べてしばらくすると、初めてハートに気づく、というラブな企画だ。

ところが----!
ショックなことに、
料理を出す前に洗うために流しに置いておいたこのお皿を夫が発見してしまった。

ちぇっ、ネタバレしちまった。


そういえば新婚早々の時もそうだった。
ハート形の目玉焼きができるフライパンを買って、
初日の朝、ハートの目玉焼きで驚かせようと思ったら、
いきなり盛り付け前にのぞき見してしまって、
サプライズが台無しになった。


普段私が髪の毛をバッサリ切っても気づかないくせに、
食べ物となるとやたら臭覚が効く変な奴なのだ、我夫。


2017.10.07 Sat | Private| 0 track backs,
カズオイシグロ ノーベル賞
細やかでひそやかな感情の襞を巧みに描き出した「日の名残り」(The remains of the day)の著者
カズオイシグロ氏がノーベル賞を獲った。

早速ノーベル賞祝いということで家にある2つの関連ものを探したけれど
ああ、見つからない。

ひとつはヒアリングマラソンのインタビューテープ。
氏が、「日の名残」のエピソードなどを語る内容だった。
(「The remains of the day」というのはもともと自分が発案したものではなかった。
オランダ人女性作家が署名候補として事前登録していたタイトルと、
自身が抑えていたタイトルをスワップしたそうだ。)

もうひとつは「The remains of the day」のペーパーバック。


2つとも断捨離の時に捨てたのだろう。
長い間手を付けていないものは、この先も手を
つけることはあるまい、と。

しかしそういうときは、突如やってくる。
しまった。


とはいえまあ、今やYOU TUBEでインタビューなどはあれこれ
聞くことができる時代。

ペーパーバックも図書館にはある。
(とはいえ今のぞいたら、遅かった。既に14人待ち。)

「Never Let Me Go」(「私を離さないで」)を読む楽しみが増えた。
まだ読んでいないのだ。

きっと 人の心にじわりじわりとゆっくり沁みていく
あの静謐な文章は健在なのだろうな、と読む前からわくわくしている。

2017.10.06 Fri | Private| 0 track backs,
非常識な社会人講座
大学系の社会人講座に何度か出たことがある。
社会人になって、学校に行く必要もないのに自腹で勉強しようという人たちは、
親のすねかじりで自分たちの懐を痛めずに通っている学生たちに比べ
かなり熱心だ。

70代はゆうに超えている高齢者が
一心不乱にノートを取っている光景を見かけることもある。


でも、そうした勉強意欲を推し量らずに、社会人講座を受け持ってしまう
勘違い系の大学教師がたまにいる。


某女子大の有料の社会人向け授業は史上最強=最悪だった。

1時間半のうち、大げさでなく1時間、世間話に終始して、
それが学期の最後まで続いて辟易した。
(途中で証拠のために時間を測った。)


その雑談というのがたちが悪くて、受け持つ女子大生の悪口が主なのだ。
地方への体験学習に同行したときの話、のように具体的な批判もあれば、
短いスカートでお尻を出してみっともない、という
感情論もある。

あとは、安倍政権批判、同僚の美術学会教師の悪口。


それでも、教務部にクレームする気はしなかった。
常連のおばさまがいて、結構楽しそうに聞いている。
こういう悪口を聞かされて笑っちゃだめ!と思うのだが、みんな愉快そうに受けている。
おそらく、私が来る場所を間違えたのだ。

普通、社会人講座で人はみなぎゅうぎゅうに詰まった内容を好む
と思っていたけど、その教師は特殊な学科の専門家で
その専門自体にあこがれの念をもっているおばさまたちにとって
内容がずれていていることはさしたる問題ではないのだ。

別の講座枠内ではたまにその教師と課外授業に行くこともあるらしく、
そうしたひと時が楽しいのだろう。
授業はスカスカで、悪口オンパレードでも許せちゃうらしい。


たまたま間違って授業料を払ってしまった私のような人は他にもう一人いて
その人が教務部に何か進言したらしく、
3回目の講義の最初の1時間だけ学校関係者が教室に残って
授業の様子を確認することがあった。

結局脱線話は、関係者が去った後最後の30分だけにはなったが、
その時ふと気が付いた。

その日だけ、ハンドアウトの資料がペラペラだったのだ。
つまり、授業でしゃべらされる分、資料は渡してやらない、というスタンス。

雑談1時間という日は、ハンドアウトだけはやたら分厚かった。
地図や年表がどっさり入っていて、ただ授業で触れないのだから
なんでそれが入っているのかよくわからない。
要は、授業手抜きがばれないように学内向けに資料の厚さだけは確保していた、というわけ。

逆に、学校関係者が1時間授業観察をした日は、
しゃべった証拠が残せる分、資料はほとんどなし、という仕組み。


専門知識はすごくあるはずなのに、すごい出し惜しみ。
知識を武器として温存したいタイプ。


そして翌週は、関係者立会いがなくなったため、
元に戻った、つまり、分厚い資料と無駄話1時間。

お嬢様学校の学生さんたち、
教師からここまでこてんぱんに誹謗されているとは、よもや思いもしないだろう。
かわいそうに。


これはかなり極端なケースだけど、
過去、そのほかにも、美術館の展覧会に付随した講演会で
某有名私大の教師がきたときもひどかった。

落語の話を挿入してなんとか笑わせようと必死。
面白いでしょ?面白いでしょ?
肝心の中味は薄くて超つまらなかった。

その教師は、社会人講座は初だったという。
社会人が熱心に聞きたくて時間を割いていることを知らないのだ。

話を聞かない学生の時と同じ向き合い方をしたらしく、
おちゃらけで笑わせることに時間を割き、執心していた。

ひどく見くびっているなあと腹が立った。
同時にxx大学の授業ってそんな低いレベルなのか、とも。


逆に、講演会担当者が事前に
「こちらの社会人講座では生徒さんはみな真面目なのでみっちりやってください」と
講師にアドバイスしてくれている大学もあった。
(講師が授業の冒頭で、「担当者からそのように釘を刺されました」、と白状していた。)

過去に、「教師がちゃらけていた」といったクレームが出た結果なのかもしれないけれど、
こうした事前の耳打ちをしていただけるのは、受講生にとってはとてもありがたい。

ノートをとるのが大変!
そんな嬉しい悲鳴をあげたくて、講座のために時間を割いているのだから。

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2017.10.03 Tue | Private| 0 track backs,
私の履歴書 湯川れい子さん
日経朝刊の「私の履歴書」は、
気に入ったら毎日読むし、自慢話や他人をけなす話のオンパレードだな、と察知するれば
きっぱりやめる。


他人をけなすパターン、、、
これが意外にある。

積年の恨みを大衆に吹聴、というかたちで晴らす人。
某野球OBのはパツンパツンに尖がっていていい気分はしなかった。
途中読むのをやめて最終回を読んだけど、最後まで同じ調子だったようだ。


もうすぐ終わる9月の回は、湯川れい子さん。
音楽評論家で作詞家の。

有名な歌謡曲が彼女の作詞によるものだったとは知らなかった。

いつものビジネスマンストーリーとは毛色が違って愛憎劇場の側面もあり、
野次馬興味も加わった。

芸能界に近い方の回は、たまに世界が狭くてつまらないのだけど、
(どなただったか、女優さんの回では
その人の関心事、つまり”カツラの位置”の話に終始したりして)
湯川さんは国際的に活躍しただけあって、
夫のリクエストに基づきエルヴィス・プレスリーの立会いのもと結婚式をあげるなど、
その行動力には脱帽だ。


本日の回では、東日本大震災の当日に来日したシンディ・ローパ-の公演を支えたお話。

東京公演ではメンバーに大量のひじきの煮物を差し入れしたという。
ヨードが放射能対策になると聞いたから・・・!


私の何倍も体力のある方なんだろうな、と
エネルギッシュな行動を拝読してつくづく思う。

エネルギッシュな女性、そういえばリオデジャネイロにいたかと思うと
時差も感じさせずに直後ににこやかに豊洲に視察をするなど
すごい馬力・タフさだな、と思って見ていたあのお方もそのひとり。

都政に忙殺されつつも、あれこれ策を巡らし一国一城の主を虎視眈々と狙う。
その手際の良さ、根性、強い野心は
私から見れば異次元の世界だ。

2017.09.29 Fri | Private| 0 track backs,
日経新聞の「追想録」が好きだ
日経新聞の追想録コラムが好きだ。
その週に亡くなった人の中から、
特にメモワールを独立して書く必要があると思われる人を選び
各担当者が腕を振るう。

とはいっても平均80年程度のその人の生涯を、
ごく短い文章でまとめなければならない。


読者としては、故人が名をとどろかせた偉人であればあるほど、
どこを切り取るのか、という興味も生まれる。

先日亡くなった羽田勉さんの時は、
短命総理の座を降りた直後に実際に羽田氏に会ったことがある筆者が担当した。

薄いひのきで作った「内閣総理大臣」の肩書入りの名刺を
もう作ってしまったから、どんどん持っていけ、という大盤振る舞いの
おこぼれに預かった、なんていうユニークな体験がつづられていた。


ひとりの人の人生をフェアなかたちで要約する、
しかも限られた短い文章で。

それはもう責任重大で、結構骨の折れる仕事に違いなく、
それだけに、緊張感が感じられ、
引き締まった名文に遭遇することも多い。


2017.09.21 Thu | Private| 0 track backs,
日本一態度の悪いレストラン
先月、なかなかこじゃれた外観・内装のレストラン
へ行ってきた。

しかし店内に置かれた可愛らしいテキスタイルや小物たちが
しらじらしく見えるほど、フロア係の人たちの態度が極めて悪かった。


実はこの店には凝りもせず2度足を運んでしまった。
最初は1人で、次は友人とふたりで。

最初で懲りるべきだった。
でも、人と一緒なら、スタッフの態度など気にならないのじゃないか
と甘く見た。
実際甘かった。


初回、入店時に”ひとり”、”予約なし”、の旨を告げると、
出てきたスタッフは何も言わずに店内に戻り、
しばらーくしてから戻り、ついてこいといったしぐさで店内に通した。
その間、ほぼ無言、である。
仕事が嫌でたまらない、という不愉快そうで暗い顔を最後まで崩すことはなかった。


極めつけはこれ。
私の目の前のグループにデザートをもっていくときのこと。

フォークをセットする前にデザートワゴンを持って行ってしまい
上の人に「先にカトラリーを持っていくように」と注意されていた。
やんわりと、であったけど、もともと機嫌が悪かったその女性スタッフ、
なんとワゴンを戻す際、定位置まで、足で蹴飛ばすではないですか。

それを目の前で見てしまった。
嗚呼。
その女性、もうこの仕事を辞めるのが決まっているのではないか。
後は野となれ山となれ、そんな自暴自棄な空気を感じた。


そして翌月2回目の訪問。
案の定、その女性はいなくなっていた。
40代ぐらいの男性になっていた。
しかしこれが前を上回る態度の悪さで唖然だった。


予約していったのに、
「待ってください」といったきり、待てど暮らせど現れない。
予約してたのにテーブルセットを全くしていなかった。
混んでいたのかと思ったら、空いていた。
嫌な予感。


友人がオーダーのとき、「前菜はカブのスープ」といったら、
「ええ?」とひどく小ばかにしたような声を挙げた。
リピート:「カブのスープを」
スタッフは、怒り出す。「そんなもんありませんよ」
???
メニューにあるのに。
「ここに、、、」といって見せると
「カブのスープね。ジュースとしか聞こえませんよ」と。

いや、メニューに「カブの・・」とあるんだから、
ジュースと聞こえようが、スープと読み替えるところでしょう。
というか私にはスープにしか聞こえなかった。
つまり彼は、前菜にカブのスープがあることを認識していなかったようだ。
注文客はざっと見たところみなパテを頼んでいたので。


さらに態度の悪さは続く。
「ドリンクは?」と聞くので「結構です」と言いうと、
「え?ソフトドリンクもですか?」
まるで頼まないのが悪いことみたい。


我々のテーブルの隣に棚があり、そこに置いてあったグラスをとるときには、
なんと我々のテーブルの上に身を乗り出して=覆いかぶさって
対面にあるグラスを取るではないか。
あり得ないんですけど。


前菜とメインをもってきた。
一切説明なし。
口にチャックをしたかのように無言。

隣のテーブルにはくどいぐらい事細かに素材の説明をしていたのに。
我々だけ仲間外れか?と思いきや、
逆隣りのテーブルにはやはり無言でサーブ。

結論:お酒を頼んでいたテーブルには丁寧に説明、
注文しなかったテーブルにはお仕置きで無言を貫く、
と見た。


プチフールのトレイを持ってきた。
相手が無言なので、つまんで取っていいのか躊躇していたら、
顎をしゃくって、取れという暗黙のサインを送ってきた。


さらに、友人がメインを食べ終わり、バターをつけつつパンを食べていた時、
目の前のバターを持って行ってしまい、
友人、目が点。


これはおそらく、厨房の雰囲気が相当悪いのだろう。
スタッフが交代しても、2人続けて最悪なんて。


いや、これだけならまだ我慢できたかもしれない。
会計時、ランチなのに消費税に加え、
サービス料を取られた。

サービス料、1度目にはなかったのに、2度目から徴収になったらしい。
これでサービス料取るか?
取ってる自覚ないよね?

若い女性から40代の男性に代わって、
スタッフへ支払う額が増えたせいかもしれない。

まあどうでもいいけど、とにかく
開いた口がふさがらなかった。
2017.09.20 Wed | Private| 0 track backs,
中国四国地方への小旅行から帰宅
中国四国地方への2泊3日の旅を終えた。
もともとお盆時に行く予定だったのだけど、
週間天気予報で最高気温34度の気温予想が出て、
これは無理、と予定を変更したのだった。


というのも、メインの目的は、広大な禅寺散策。
何時間も屋外で過ごそう、という計画だった。

炎天下でそれは無理だ。

なんとか9月に変更したのはいいけれど、今度は台風の心配があった。
天気予報とにらっめっこの日々。

大丈夫そうかな、と思った矢先、
出発の数日前になって台風接近のニュースが出てしまう。

ホント、台風っていうのは急に発生するから油断できない。

ちょっとはらはらしたけど、
結果的に、中国地方直撃前になんとか3日間の予定をこなすことができた。


当初の予定は、
1日目:坂出の東山魁夷美術館
2日目:岡山市内観光+福山へ移動して鞆の浦観光
3日目:禅寺に4時間滞在

だった。

けれど3日目が1日雨と知り、
急きょ2日目と3日目を入れ替え。


おかげで2日目の岡山市内観光が吹っ飛んだけれど、
禅寺には5時間滞在し、夫は露天風呂にも入ることができた。

私も入りたかったけれど、16時でお風呂は終わり。
15:30からの入浴だと、30分しかない。
髪の毛を乾かすことを考えたら、あまりに慌ただしくて
私はパスして、代わりに日中整備のために立ち入りができなかった
庭の方にひとりで散策に行った。


途中、愉快な石仏を見かけたりして、ラッキーとはしゃいでいたら、
とんでもないことになった。
人気がない場所だったこともあり、虫が大量発生している箇所があった。

まだら模様の正体不明の虫(蜘蛛とコガネムシと蛾を足したようなやつ)が
群れを成して飛び回っている箇所ではぎゃーっ、と本気で叫び声をあげながら駆け抜け、
激しく音を立てる藪蚊が現れた時は、こんなのにかまれたら
著しく腫れてしまう、とばかりに狂おしいほどに手を振り回して逃走。

ぬかるんだ石段を駆け下りようとしたら、足元はぬかるみ
苔と毒キノコみたいな気味の悪い白っぽいキノコがびっしり生えている。
ひぇー、と再び叫びながら、足元を確かめつつ駆け下りた。


そして3日目はやはり1日中雨。
海辺に行ったので特に風が強く、傘を差しながら、
時に煽られながら旧家見物にいそしんだ。

体力を耗したせいか、帰りの新幹線では後半爆睡。

けれど持って行った「風の影」は読み終わり、
そこそこ満足して旅を終えたのだった。
2017.09.16 Sat | Private| 0 track backs,
斉藤由貴 x ランス・アームストロング x ミステリードラマ
例の女優さんの不倫報道を見ていたら、
お相手の医師のインタビューが登場した。

それはまだキス写真や女性用下着を被る写真が流出する前のものだったので、
余裕の回答ぶりだった。

一線を越えたかどうかに対する質問には、
必死で全面否定する代わりに、
「証拠はないでしょう。あったら見せてくださいよ」
と強気に出ていた。


ああ、このセリフ、潔白でない人の常套文句、
と過去のミステリードラマの例を浮かべつつ思った。


「証拠がないでしょう」。
問題の核心を迂回して否定したい時に、やましさのある人が
よく使うフレーズだ。

ただこのお医者さん、「証拠を見せてくださいよ」、とまで強気に出たのは痛かった。

挑発の代償は、しっぺ返しは”倍返し”どころでは済まなかった。


普通、潔白なら、そのものずばりを否定する。
Beating around the bush的な回答は、即刻発言者への疑義となる。

ランスもそうだった。
「競技に際して禁止薬物を使ったことは?」
と聞かれたとき、きっぱりと、そして誠実にその事実を否定をしたことはない。

いつも いつも、こう言っていた。

「僕はこれまで一度も陽性反応を出したことはない」。


2017.09.13 Wed | Private| 0 track backs,
東銀座コスパランチ ミオバール 2013年vs2017年
東銀座のミオバールは、土曜日でも、平日と同じランチを提供している。
この界隈では、週末ともなると値段が一挙に高くなるケースが多く、
そういう意味では良心的。

先週末、4年ぶりにうかがったのだけど、
記憶の中にあった感動の前菜がずいぶん寂しくなった気がした。


帰宅後、2013年のときの前菜写真を引っ張り出してきた。
やっぱり、記憶違いでなく、確かに品数とクオリティが落ちていた。
(2013年の時の価格は950円だったようだ。今は1000円。)
左が2013年、右が2017年。

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とはいえそれでもなおランチは土曜日でも1000円。
努力は買おう。

気を取り直して、2017年9月9日のランチ:
前菜盛り合わせ。これはフィックス。

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メインは3種類からチョイス。
鴨のラグーソースにした。
はずれのない味、好きな味。

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食後のドリンク。

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これで税込み1000円ぽっきり。

この日は移動の途中で時間があまりなかったのだけど、
入店してから40分ほどで食事終了。

テンポよくサーブされたので、助かった。
食べログの評価はそれほど高くない。
でも、比較的短時間でお手軽に食べられるので、忙しいときは救世主だ。
数回行ったうち、すべてパスタはおいしくいただいた。


ちなみに同じビルの1Fにもイタリアンが入っている。
L'Essenceレッセンスというお店だ。

こちらも前菜盛り合わせがついてくるので、ちょっと紛らわしい。
レッセンスもお気に入りなのだけど、この日は結婚式で
貸し切りだった。





2017.09.11 Mon | Private| 0 track backs,
「源氏物語」現代語訳 河出書房・角田光代版と原文及びその他の現代語訳比較 
「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に、
いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めき給ふありけり。 」


「源氏物語」の中で、私が唯一ソラで言える冒頭の1文だ。


角田光代さんが、この作品の現代語訳に挑戦されているというのは知っていた。
以前東大で開催された角田さんの講演会で
ご自身の口から直接聞いた。
なんでも池澤夏樹さんからじきじきに依頼されての執筆だったという。


全3巻のうちの上巻が刊行される運びとなったそうで、
上述の箇所、つまり冒頭の一文の角田版が日経新聞に出ていた。

目を通してみたところ、正直な感想は --
嗚呼、いじくりまわしすぎ・・・

もっとも、現代の日本語ですらすら読める、というのが
この本及びシリーズの趣旨なので、その意味では完璧な本なのだろう。

だから古典をこよなく愛する人は想定読者に入っていないのだと思う。
それを自覚したうえで、なお、こういう企画はなんだかなぁ
という思いを以下に吐露したい。


上述の講演会に伺ったとき、角田さんがおっしゃっていたのは、
純粋な原文からの訳ではなく、すでに出ている谷崎訳、円地訳、瀬戸内寂聴訳などを
読んだ上での現代語版とのことだった。
だから原文の意味は組んでいたとしても、
ニュアンスにおいてはある程度乖離するかもしれないな、とは思っていた。

ただ、「ある程度」では済まなかった。


ご本人も日経紙上で述べているとおり、足りないところを積極的に補っているので、
結果、原文をまったく読まずに、これだけ読む人には
しごく親切な本になっている。

でも、原文を感じながら、原文の構文を尊重したいと願う向きにはまったく不向きな結果になった。
文体だけでなく、そもそも古典の精神を捨て去った上での現代語訳なので
私には受け入れがたい。
だって、行間を考えながら、空いた部分の余韻を楽しんで読むのが古典のはずだから。


冒頭のたった2行が角田訳でどうなっているか、以下に抜き書きする。

「いつの帝の御時だったでしょうかーー。
その昔、帝に深く愛されている女がいた。
宮廷では身分の高い者からそうでもない者まで、幾人もの女たちが
それぞれに部屋を与えられ、帝に仕えていた。/
帝の深い寵愛を受けたこの女は、高い家柄の出身ではなく、
自身の位も、女御より劣る更衣であった。
女に与えられた部屋は桐壷という。」


あのたった2行がここまで膨れ上がっている。

最後の方は、性質としては脚注だ。
「女に与えられた部屋は桐壷という」と、
「帝の深い寵愛を受けたこの女は、高い家柄の出身ではなく、
自身の位も、女御より劣る更衣であった。」のくだりは、原文には一切ない。


その点、円地文子訳の方が原文にはるかに近い。

「いつの御代のことであったか、女御更衣たちが数多く御所にあがっていられる中に、
さして高貴な身分というではなくて、帝のご寵愛を一身にあつめているひとがあった。」


角田訳ほどまでに解説を盛り込んで現代口語訳にするのなら、
文学としてでなく、学習教材用として出したほうが私的にはしっくりくる。


ここまで解説がついてしまっては、もう文学という気がしない。

解説部分が重すぎて、重要な部分のフレーバーが完全に失われているから。

つまり、彼女の実際の身分が更衣だったのか、その更衣はどういう地位だったのか
なんていうことは抜きにして、
「いとやむごとなき際にはあらぬが、すぐれて 時めき給ふありけり」がここの
エッセンスのはずた。つまり、

身分は高くないけど、ご寵愛をうけていた!!


角田訳では、その一番重要なエッセンスが出ていない。
文章がバラバラにされて、この部分の係り結び的関係が
断ち切られてしまっている。


もっとも、この私の感想は、お門違いなのかもしれない。
そもそも「池澤夏樹個人編集日本文学全集」というシリーズ
(源氏物語もこの全集のうちの一部)の趣旨を私が勘違いしているだけかもしれない。

古典をベースにして、それを現代文学に置き換える作業であり、
そこで古典をリファーすることは想定外なのかもしれない。


ただ、慣れ親しんだあの冒頭の言い回しが、
厚ぼったい内容になり、切り刻まれてしまったのが残念で仕方ない。

不鮮明な内容をそのまま残しておかないというのが基本スタンスのようだけど、
出てきたときによく理解できなかった言葉でも、
読むうちに徐々にわかっていくものだ。


英語の作品だって、知らない単語があったとしても、それが3度目に出てきたときには
自分の中で、霧の中をくぐりぬけた後みたいに意味がわかっているものだ。
いや、むしろ辞書を引かないからこそ、頭の中で最初は大雑把な訳をあてがい
だんだん意味が狭められていく、という過程を楽しむことができる。


日本語だって同じこと。
積み重ねられていった文章から、徐々に単語の意味やニュアンスをくみ取っていけばいい。

頭をまったく使いわずとも100%受動的に読める読み物に、
もはや古典の醍醐味はない。


2017.09.10 Sun | Private| 0 track backs,
ipad 鐘マークが消えない
昨夜から、ipadの中央に出る鐘マーク(音量を示すスピーカーの絵)が
出ては消え、出ては消え・・
を繰り返し、その間隔がどんどん狭まって、
しまいには鐘マークが点滅を続けるなどして
操作に支障が出るようになった。

というか、鐘マークが出ることの最大の支障は、
バッテリーが持たないこと。

電源を切ったのに、朝起きたら画面がついていて、
バッテリーが一晩で50%減だった。
結局夜中も鐘マークが出続けて画面がずっとONになっていたらしい。


こういう時は通常リセットをかけるとなおるはずなのに、
(homeボタン+スリープボタン同時押し→黒リンゴを出す)
それがさっぱり効果なし。

とりあえず外出先の応急措置として、
画面照度を一気に下げて、省エネモードへ。


あいにくauで購入したipadということで、
auショップではサポートなし。
そこで夜帰宅してからアップルのヘルプデスクに電話した。
21時までのところ20:45.
滑り込みセーフ。

設定 - プライバシー -解析 - (解析スタート)
でダメージの程度を確認し、
ハードの問題でなくソフトの問題、と限定されたので、
それを解消するにはまずバックアップを取ってから
初期化するべし、とのことだった。


まだやっていないのだけど、
電話を終えてふと見ると、状況がかなり改善しているではないか。
日中外出先で問題解消のため、あれこれ格闘しても一切だめだったのに。

何かしたか?といえば、帰宅後充電しただけ。

まだ時折鐘マークは出るものの
回数は激減。

初期化はめんどくさいので、
様子見、、とする。


結局この問題、リセットしてもだめなら
次の手は「充電」ということらしい。

それでもだめなら最後は初期化かな。


2017.09.10 Sun | Private| 0 track backs,
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