日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
穴場の紅葉:旧古河庭園
北区西ヶ原にある旧古河庭園は、ジョサイア・コンドルの手による洋館と
春と秋に咲き誇るバラの庭園として名高いけれど、
裏側には広大な日本庭園が広がっていて、紅葉も実は侮れない。


P1900683.jpg 


もともと陸奥宗光の別邸だったものの、跡継ぎの流れで
古河財閥系が管理するようになり、同財閥3代目当主・古河虎之助氏が
現在の形に整えた。


IMG_2988.jpg 


こちらの日本庭園は造園家として知られる小川治兵衛が手掛けたと聞く。

小川治兵衛といえば、古河家だけでなく、住友、三井、岩崎(=三菱)、細川らも
こぞって造園を依頼した名人で、名家御用達の庭師だった。


IMG_2912.jpg 


ここはバラと紅葉が同時に見られる稀有な場所なのだが、
残念ながらバラと紅葉をうまく写真に収めることはできなかった。
雰囲気だけ・・こんな感じ。
丁度先の週末は、
秋バラはそろそろ終わり、紅葉がそろそろ見ごろ、という主役入れ替わりの時期だった。

P1900718.jpg


洋館やバラ園の欧風の雰囲気と、
和風庭園の2つが楽しめる一石二鳥の旧古河庭園。
桜の木は余りないものの、洋館を見渡せる位置にあり、
なかなか素敵な光景だ。(以下参考)

P1850397_201711210917522af.jpg 
一足先に満開のしだれ桜を堪能: 旧古河庭園編(穴場)(今年の4月のエントリー)


さらにツツジもこの庭園の隠れたエース。
残念ながら今年は体調不良でツツジの時期の古河庭園を訪れることはできず、
来年こそリベンジを、と思っている。

つまりまた来年も、年間パスをお買い上げかな。
9庭園すべてで使えるパスポート以外に旧古河庭園専用のパスポートもある。


IMG_2978.jpg


こちらの庭園は3段階に高さが設定されていて、
高台には憩い庵があり、そこから下の紅葉が見渡せる。

P1900774.jpg

IMG_3064.jpg 


5月に咲き誇るつつじの丘も、赤く色づいていた。


P1900723.jpg




2017.11.21 Tue | 国内探索| 0 track backs,
瀬戸大橋は美しいね
福山・岡山の旅で、東山魁夷せとうち美術館に行ってきた。

この美術館は四国側にあり、岡山からは電車で向かったのだけど、
電車で海を渡る経験にちょっとわくわくしてしまった。
電車で海を渡る・・ヴェネチア以来の体験だ。


IMG_8334.jpg 


窓の外には、いくつもの島が浮かんでいた。

IMG_8353.jpg


美術館は、瀬戸大橋と目と鼻の先というロケーション。
人影はほとんどなかったけれど、緑の多いとても整った素敵な場所で、
週末ともなると、訪れる人も多いに違いない。


P1880873.jpg 


穏やかな青い海に浮かぶ白い橋。
洗練されたフォルムだなぁ。

P1880860.jpg


女性的な瀬戸大橋に比べ、
展望台はごつごつした幾何学的な形で男っぽい。


P1880845.jpg


人があまりいないせいか、はたまた人工的なにおいがするせいか、
近未来に迷い込んだかのような、
あるいはジョルジョ・デ・キリコ の絵の中に入り込んだかのような
ちょっとシュールな感覚だった。

2017.10.17 Tue | 国内探索| 0 track backs,
かっぱ橋道具街 道具まつりに行ってきた
普段使いの白い大皿がほしいと思っていた。

ただの白だけではいや。
でも柄は最低限、できれば白一色で浮彫飾りのものがいい。

普段の大皿はこれまで引き出物でいただいた花柄皿を使い、
ちょっとおしゃれに行くときは海外ブランドやノリタケを使ってきた。

でもその中間のものがない。
おしゃれだけど、気を遣わずに洗えるお皿。
気軽に使えるけど、飽きが来ない上品な柄のもの。

具体的には、丸くて大きくて、白くてシンプルだけどそっけないものはだめ、
となるとなかなか見つからない。


そんな矢先、丁度かっぱ橋道具街で道具まつりがあると聞き、
覗いてみることに。

先日かっぱ橋は行ってきたので、店の配置は大体偵察済み。
洋食器の取り揃えが多い店は大体把握している。


ところが行ってみると、店先にならんだ目玉品は確かに安いのだけど、
洋食器は対象外。
金色の線の入った上品で薄いお皿などは店の奥に相変わらず鎮座している。

やっぱり世の中甘くはないのだ。
上品で高級な洋食器を安く手に入れて普段使いに、、、という目論見はあえなく撃沈。

仕方ないので食材屋さんでパスタを購入。
500gのこれが1袋200円。
安いけれど、激安とまではいかない。
とにかくなにか戦利品を、という目標だけは辛うじて達成。


IMG_0596 (1)


で、帰りかけたところ、こんなお皿を発見。

IMG_0597 (1) 


色や柄はないけど、なにかアクセントがあり、
普段使いに惜し気なく使える一方で、それほどチープな感じもない、
という私なりの規格に一応合格している。

値札を見ると、1000円以上のものだけど、
一律500円均一になっていた。

大皿はほかにスペイン風の花柄のお皿などがあったけれど、
800円が500円になっている程度。
つまりこの白いお皿の割引率はワゴンの中ではピカ一だった。

というわけで、500円のこのお皿を2つ購入。
あくまで普段用なので5枚セットで買う必要はない。


家に帰って夫を驚かせようとたくらんだ。
このお皿の中央にお料理をどかっと置いて、
お料理を食べてしばらくすると、初めてハートに気づく、というラブな企画だ。

ところが----!
ショックなことに、
料理を出す前に洗うために流しに置いておいたこのお皿を夫が発見してしまった。

ちぇっ、ネタバレしちまった。


そういえば新婚早々の時もそうだった。
ハート形の目玉焼きができるフライパンを買って、
初日の朝、ハートの目玉焼きで驚かせようと思ったら、
いきなり盛り付け前にのぞき見してしまって、
サプライズが台無しになった。


普段私が髪の毛をバッサリ切っても気づかないくせに、
食べ物となるとやたら臭覚が効く変な奴なのだ、我夫。


2017.10.07 Sat | 国内探索| 0 track backs,
幸手権現堂堤の彼岸花
先日、今年は咲き乱れる彼岸花を見る機会がなかった、、
と書いたけれど、、、

IMG_0292.jpg 


夫が用事で幸手に行ったときに、
権現堂堤の彼岸花の写真を撮ってきた。

これは町おこしの結果なのだろう。
以前はこんなふうにあたり一面の曼殊沙華、という光景では
なかったそうだ。

けれど、堤のスペースを思う存分活用して、
春には桜と菜の花、
秋には曼殊沙華、
を目玉にしたそうだ。
インスタグラム流行の昨今、いつの間にか観光地化したという。


そしてこんな撮影会?も。
笑わないキャラだそうで、カメラを向けても口は真一文字。

IMG_0314.jpg 


やや終わりかけではあるえけれど、
量が多いので、先週末まではギリギリ盛りといえる感じだった。

IMG_0288.jpg 


かなりきつい赤色なので、このようにまばらに植わっているほうが
可愛らしい。

IMG_0325.jpg 


なんとも独特。
進化の過程でなんらかの理由でこのようになったのだろう。

IMG_0280.jpg 


そして幸手に来たら、一足伸ばして、
人気のパン屋さんCimaiに行くのもいいかもしれない。

といっても歩くと30分ぐらいかかるけど。

2017.09.26 Tue | 国内探索| 0 track backs,
酔いしれた!靖国神社の「みらいとてらす」は9月24日まで その1
靖国神社では、目下「みらいとてらす」が開催中。
闇夜に浮かぶ様々な表情の光が幻想的でおススメです。

昼間から様々な催しがあるようだけど、特に日没後がおススメ。
光の演出が施されている。

メインの見せ場は奥の方(相撲場まで)なので、丁寧にみていると、意外に時間がかかる。
20時過ぎに到着し、最後の一つを見る前にタイムアウト。
(相撲場に設けられていたみらいとてらすは20:45には終了していた。

鳥居下と遊就館ではプロジェクションマッピングがあり、
後者のものは、丁寧な作りで見ごたえがあった。

遊就館のプロジェクションマッピングはこんな感じ。
四季折々の表情を映し出していた。


IMG_9877[1]  IMG_9856[1] 

IMG_9860[1] IMG_9865[1]  

IMG_9850[1]  IMG_9832[1]  

IMG_9814[1]  IMG_9821[1]

IMG_9828[1] 


みらいとてらす
2017.09.23 Sat | 国内探索| 0 track backs,
芝離宮の彼岸花
彼岸花が丘一面に咲いている光景をツイッター上で目にした。
関東にも名所が何カ所かあるようだ。

見に行きたかったけれど、福山旅行のせいもあり
機を逃してしまった。

というわけでささやかに清澄庭園と旧芝離宮恩賜庭園で我慢。

P1900448.jpg 


中でも芝離宮はまずまず。
何カ所かにまとまって咲いていた。

清澄庭園よりは量は多い感じ。


P1900446.jpg


今週末はもう枯れているだろうな。
2017.09.23 Sat | 国内探索| 0 track backs,
小笠原伯爵邸
先月訪れた小笠原伯爵邸は、
朝香宮亭や岩崎邸ともまた一味違うハイソな邸宅で、
ハイカラなセンスに満ちていた。

とくにくつろぎの間にあるステンドグラスは
微妙な色合いのグラデーションで彩られ、
ガラスに入る格子模様に沿った斜めのフォルムも秀逸だ。

以前触れたことがある、かの一流ステンドグラス作家・小川三知氏の作だという。


IMG_6020.jpg


てんこ盛りの花々が控えめな華やかさを演出。
開花したマーガレットとつぼみとシンプルな葉脈をもつ葉
というシンプルなモチーフがいとおしい。


IMG_6021.jpg


近づくと、螺鈿のような光を放つパステルカラーのごく微妙な変化で
全体の統一感を持たせている。


IMG_6194.jpg


邸宅へのアプローチにも心躍った。
庇にはすりガラスと黒を組み合わせた花柄。
アールデコとアールヌーヴォーに近いけれどそれとは違う。
スパニッシュスタイルなのらしい。


IMG_5983_20170919090549441.jpg


重厚なカーペットや華やかなライト、花柄の半円の窓は
ゴージャスでありながら、
茶系で渋くまとめられ、けばけばしくならないその加減が心憎い。

IMG_5981.jpg 



東新宿のそばにこんな豪華絢爛な邸宅が残っていたなんて全く知らなかった。
数年前に知人から聞くまでは。

無理もない。
入り口はこんな感じで建物は奥まっている。

道路側から見ると地味そのもので、
足を踏み入れない限り、あんなまばゆいばかりの邸宅が隠されているなんて
気が付かないのだ。


IMG_6215.jpg


2017.09.19 Tue | 国内探索| 0 track backs,
中国四国地方への小旅行から帰宅
中国四国地方への2泊3日の旅を終えた。
もともとお盆時に行く予定だったのだけど、
週間天気予報で最高気温34度の気温予想が出て、
これは無理、と予定を変更したのだった。


というのも、メインの目的は、広大な禅寺散策。
何時間も屋外で過ごそう、という計画だった。

炎天下でそれは無理だ。

なんとか9月に変更したのはいいけれど、今度は台風の心配があった。
天気予報とにらっめっこの日々。

大丈夫そうかな、と思った矢先、
出発の数日前になって台風接近のニュースが出てしまう。

ホント、台風っていうのは急に発生するから油断できない。

ちょっとはらはらしたけど、
結果的に、中国地方直撃前になんとか3日間の予定をこなすことができた。


当初の予定は、
1日目:坂出の東山魁夷美術館
2日目:岡山市内観光+福山へ移動して鞆の浦観光
3日目:禅寺に4時間滞在

だった。

けれど3日目が1日雨と知り、
急きょ2日目と3日目を入れ替え。


おかげで2日目の岡山市内観光が吹っ飛んだけれど、
禅寺には5時間滞在し、夫は露天風呂にも入ることができた。

私も入りたかったけれど、16時でお風呂は終わり。
15:30からの入浴だと、30分しかない。
髪の毛を乾かすことを考えたら、あまりに慌ただしくて
私はパスして、代わりに日中整備のために立ち入りができなかった
庭の方にひとりで散策に行った。


途中、愉快な石仏を見かけたりして、ラッキーとはしゃいでいたら、
とんでもないことになった。
人気がない場所だったこともあり、虫が大量発生している箇所があった。

まだら模様の正体不明の虫(蜘蛛とコガネムシと蛾を足したようなやつ)が
群れを成して飛び回っている箇所ではぎゃーっ、と本気で叫び声をあげながら駆け抜け、
激しく音を立てる藪蚊が現れた時は、こんなのにかまれたら
著しく腫れてしまう、とばかりに狂おしいほどに手を振り回して逃走。

ぬかるんだ石段を駆け下りようとしたら、足元はぬかるみ
苔と毒キノコみたいな気味の悪い白っぽいキノコがびっしり生えている。
ひぇー、と再び叫びながら、足元を確かめつつ駆け下りた。


そして3日目はやはり1日中雨。
海辺に行ったので特に風が強く、傘を差しながら、
時に煽られながら旧家見物にいそしんだ。

体力を耗したせいか、帰りの新幹線では後半爆睡。

けれど持って行った「風の影」は読み終わり、
そこそこ満足して旅を終えたのだった。
2017.09.16 Sat | 国内探索| 0 track backs,
合羽橋初体験
週末、銀座から六本木に移動する途中、
1時間半ほど時間が余った。

どこかで時間つぶしを・・・と思ったとき、
合羽橋に行こう!と思いついた。

IMG_6950_20170829225333d61.jpg 


最近外国人観光客がたくさん押し寄せていると聞く。
日本人の私が行ったことのない場所が、
よその国の人にもてはやされている。

行っておかねば、、とかねがね思っていた。
丁度普段使いのお皿も欲しいと思っていたところ。

この普段使いのお皿というのがなかなか難しい。

しゃれたブランドのお皿は
スペシャルな時にしか使いたくない。

かといってxx銀行のギブアウェーなどは
惜しげなく使えはするけれど味気なさすぎる。
毎日使うには愛着がわかない。

シンプルで飽きがこなくて、
でも分厚い大安売り品でなく、
なるべく薄めで品がいいもの、
できれば食べ物が映える白いものがいいけど、
ただ白いだけのお皿は面白くないので
例えば彫り模様が浅くついているものがいい、、、
などと思ったら、これがなかなか見つからない。

合羽橋といえば調理器具だけでなく
食器も豊富のはず。
しかも田原町には一度も足を踏み入れたことがない。
この町を一躍有名にした食品サンプルも見てみたい。
丁度いい、メトロパスもあることだし
合羽橋に行ってみようと思い立った。


田原町駅から行くと、手前には食器類のお店がズラリとあり、
奥の方に行くと食品サンプルの店がちらほら見つかった。

こちらのお店は、ビールとお寿司のオンパレードだった。

IMG_6949.jpg 


時間的に制作イベントは終わっていたけれど、
小物だけでなく、海産物などの大きいサンプル品もあった。

どいうところで使うのかな。

IMG_6948.jpg


結局お皿は帯に短し・・・という状況で
買わずじまい。

というか、次の予定場所にお皿持参で行くのもなんだなぁ
と、気持ちが萎えたというのもある。

割れてしまっては元も子もない。

ざっと見た感じ、食品はスーパーで十分
わざわざここまでくる必要はないと結論。

ただレストランをオープンしようという人には
よさそうだ。
お手軽に一式が揃ってしまう。
下宿先が決まった大学一年生が
ニトリへ直行し、完璧な学生の部屋が瞬く間にできてしまうように。

私はといえば、
レストランオープンの予定もないし、
食品サンプル作りに興味もないので、
一度行ったら気が済んだ。

リピートはないかな。



2017.08.29 Tue | 国内探索| 0 track backs,
邸宅巡り お気に入りの場所: 青淵文庫
 渋沢栄一の青淵文庫で室内コンサート

飛鳥山公園の緑に抱かれて、
静かに佇む青淵文庫。

青淵文庫とは、渋沢栄一氏の80歳+子爵への昇格を祝って
財団が氏に寄贈した書庫兼接待場所だ。

ステンドグラスが美しく、
細部の浮彫や着色などもさりげなく素敵。

外から見ると沈んだ色なのでよくわからないけど、
窓上部の4つの模様がステンドグラスだ。

棕櫚の木など、南国風。


IMG_7455.jpg


ステンドグラスを内部から眺める。
幾何学的な草花模様に見えるけど、実は動物が隠されている。

IMG_7428.jpg 


右側には上り竜。
ちょっと竜の表情は見にくいけれど---

sP1880441.jpg


左側の下り竜の方は表情がよく見える。
2本の角と、口元には歯が覗いている。

 sP1880440.jpg 


じゅうたんには家紋や

IMG_7426.jpg 


恐らくコウモリ=蝙蝠の絵柄。
カステラの福砂屋同様、吉祥の意味を込めたものだろう。


P1880437.jpg


数週間前の週末、ここで室内コンサートが開かれた。

IMG_7416.jpg 


コンサート開始直前に到着したため、最前列の席しか空いておらず、
1mの距離でバイオリンの音色を聞くことになった。

すごい、迫力。
なんとものびやかで、つややかで、
心に食い込んでくるような力強さだ。


演奏は、新日本フィルハーモニー交響楽団の方たち。

ヴァイオリンx2、ヴィオラ、チェロ、コントラバスで、
演目は:
・モーツァルト ディvセルティメントK136、
・ヴェルディ「ドン・カルロ」より「ひとり寂しく眠ろう」
・ムソルグスキー「禿山の一夜」
・シュトラウス「美しく青きドナウ」

馴染みのある曲ばかりで、身をゆだねやすい。

かつて渋沢栄一氏の書で満たされていたという青淵文庫。
(今は漢籍などの所蔵書は都立図書館に寄贈)


往時の面影をとどめ、
時を閉じ込めた静謐な空間で聞くクラシックはまた格別なり。

2017.08.05 Sat | 国内探索| 0 track backs,
そして松本零士さんの提灯も

アーティストコーナーにあった
松本零士さんの提灯も、やはりひときわ存在感を放っていた。


IMG_5188.jpg 


ああ、これはやっぱり真っ暗な中で見てみたい!

2017.07.15 Sat | 国内探索| 0 track backs,
靖国神社みたままつりで、驚愕の出会い
夕暮れ迫る九段下駅前。

靖国神社で「みたままつり」と呼ばれる灯りの催しが開催中で、
ついでに覗いてみた。

様々な提灯が並んでいて、
相撲コーナーには、関取りの筆によるオリジナルの提灯が風に揺れている。

HPで確認してみたところ、もっと格式の高い言い回しで、
(みたままつりの時期には)「各界名士の揮毫による懸雪洞が掲げられて」いる、
とのこと。

懸雪洞とは提灯を指すようだ。


力士だけでなく、芸能人、アーティストの名前もあり、
みなそれぞれ、絵や文字で独自の提灯を彩っていた。


例えばこちらはデヴィ・スカルノという署名入りの提灯。
(右は伊東四朗さん。)

絵がお上手なのでびっくりした。
平安時代調の美女が描かれている。
着物の裾や袖が四方に広がり、バランスもよく
きれいで華やかな作品。ひときわ目を引いた。

IMG_5201.jpg 


この左隣にはー
漫画家さんたちのコーナーがあり、
ちばてつやさんの提灯が、いかにもちばさんらしく、
元気がもらえる絵柄だった。

IMG_5189_20170713204154154.jpg 


こうして漫画コーナーに見入っていたら、
隣の方では、デヴィ夫人の提灯の写真をせっせと撮っている
人達がいるのに気が付いた。
(以下私の心の声)

> そうだ、今日のブログはこれに決まり!
> タイトルは、「デヴィ夫人の提灯、靖国神社で一番人気!」
> しめしめ。
> じゃあ、当該提灯を撮っている人の姿も写真に収めておこう、
> 証拠になるものね、

パチリ!
・・・・


IMG_5196.jpg 


あれ??
も、、もしかして、ご本人?!

自作の提灯に見入るデヴィ夫人なのだった。

IMG_5197_20170713203306309.jpg 

隣の方には小泉純一郎氏や朝香光代さんの提灯があり、
そちらの方もしげしげと御覧になっていた。


デヴィ夫人との遭遇はこれで人生4度目。
六本木、代官山、銀座、そして本日、靖国神社。
なかなかの巡りあわせだ。


相変わらずしなやかな身のこなしで、
宮司さんへの対応も丁寧で好感度が高い。

ゆったりと時間をかけて提灯を見てまわり、宮司さんに付き添われ、
境内奥の方へと歩いて行かれた。

さて、次はどこでお会いするだろう(笑)?


関取のコーナーはこちら。
中央が白鵬、右は日馬富士。
白鵬の署名がかっこいい。

IMG_5192 (1) 


まだ暗くないのでよくわからないかもしれないけど、
すでに灯りがともされている。

暗闇になれば、もっと幻想的になるのだろう。

2017.07.14 Fri | 国内探索| 0 track backs,
旧岩崎邸庭園 和館篇
旧岩崎邸庭園の洋館のトリビアに引き続き、
今度は和館のトリビア。

つくづくここは三菱の館なのだなぁと実感させるのが、
和室だ。
三菱ダイヤモンド=ひし形模様がいたるところに見られる。

例えば錺(かざり)金具。
何気にひし形だった。

IMG_3487.jpg

 

さらに書院障子にも、菱紋。
細かいのでうっかり見逃しそうになるけれど、
ひし形の連続模様になっている。

IMG_3483.jpg


襖の引手もひし形だった。
よく見えないので・・

IMG_3473.jpg 


ズームしてみる。
細部にまで三菱のロゴに拘る名家。

IMG_3473a.jpg


名家と言えば、こんな箔付けのための
お飾りもあった。

下の写真の丈夫に、つっかえ棒のようなものがあるが、これはーー

IMG_356a0_2017062700190613a.jpg 


本竹節欄間といって、、天井につっかえ棒を渡すことで、
敵の武士が刀を抜けないようにしたもの。

江戸時代の建築に見られる工夫を、
昭和に再現したのは、もちろん刀うんぬんのためではない。

江戸時代にはやった様式を、取り入れることで
家の格式を高く見せたのだそう。


こちらは船底型の天井。

IMG_3524.jpg


さらに、丸太一本を使った天井も。
特に和室は木材がふんだんに使われている。

(。。。と書いてWIKIを見たら、
「良質な木材がふんだんに用いられている」と書かれていて、
なんか真似したみたいでいやだなと思ったけど、
とにかく、丸太一本そのまま使うなど、木の使い方は圧巻だったのだ。)


IMG_356a0_2017062700190613a.jpg 


ガイドツアーによると、こちらの和館は居住用につくられたそうで、
洋館がよそ行き、和館が普段着といった使い分けだったみたいだ。


奥の部屋には大きな橋本雅邦の富士山の絵もある。

一流に拘り、名家であることをそこここに見せつけた岩崎家。
一家のパワーを改めて堪能した。


関連エントリー:
2017.06.27 Tue | 国内探索| 0 track backs,
旧岩崎邸庭園の空中階段
三菱財閥創設の祖、岩崎彌太郎氏の長男、且つ
三菱第3代社長の久彌氏が住んだ洋館は、
東京都に寄贈され、今旧岩崎邸庭園として公開されている。

これまで何度か触れたことがあったけれど、
先日じっくり訪れた際、様々な発見があった。


例えば入ってすぐのところにある壮麗な階段が
実は空中階段だった、という事実。

今では訪問者が多いため、細い補助柱が追加されたものの
確かに階段折り返し部分を見ると
下がほぼ空間になっている。


(写真は撮影許可日に撮影)
IMG_3413.jpg


建物はジョサイア・コンドルの設計で、
綿密で正確な構造力学あってこそ、こうした空中階段が実現した。


また、手前の太い柱には木の浮彫が施され、
よく見ると縦に割れ目が見える。

これは円柱の周りに薄い板を巻き付けるかたちで
製作されたためだ。


IMG_3389.jpg 


簡素だけれど、入り口にはステンドグラスもある。

IMG_3379.jpg 
 


部屋の一部にはイスラム美術も取り入れられている。

コルドバで見たメスキータをほうふつとさせる。


IMG_3495.jpg 



洋風の中に突如イスラム様式というサプライズ。
どことなく無国籍風な印象だけど、ふと上を見上げると


IMG_3461.jpg 



天井の細かい模様は、なんと刺繍によるものだった。
モチーフの花は、それぞれ形を変えていて、
イスラムと和が融合した天井なのだった。

IMG_3506.jpg 



こちらはギリシャ神殿のアーキトレーブをも連想させ、
様々な様式の華やかな競演といった感じだ。


IMG_3450.jpg



ベランダのタイルはティーセットなどで有名なミントン製。
わざわざイギリスから輸入したそうだ。

IMG_3430.jpg 


岩崎久彌家勢ぞろいの集合写真。
まさにこの場所で撮影された。

都内の庭園や邸宅見物をしていると、
なんでもかんでも旧岩崎家の・・・といったものにぶちあたり、
この一族の不動産への終着ぶりが際立っている。

けれどこの久彌氏は、小岩井農場を開き、
農場経営や社会貢献にも腐心するなど、必ずしも上流階級の贅にのみ
関心が行った人出はなかったようだ。


IMG_3425.jpg 
2017.06.26 Mon | 国内探索| 0 track backs,
都内で見られるフシギな二重螺旋階段
■ ダヴィンチの階段は、正妻と愛人が会わないようにとの配慮から


フランスのシャンボール城の階段はダヴィンチ作だそうで、
二重螺旋階段になっている。

それぞれの螺旋は決して交わらない構造で、
アンリ二世の妻と愛人が顔を合わせないで済むように、
との配慮からなのだとか。


実はこの不思議な二重らせん階段は東京都内にも存在する。

それがこちら。
左がメインの階段だとすると、
右奥にが隠れた階段(入り口が見える部分)。

IMG_3881_20170621222235e62.jpg 


マイナーな階段の方は入り口自体が人目に付きにくく
ましてその裏に階段があるようにも見えない。


とても秘密めいた空気に満ちている。

この2つの螺旋は重なり合って、交わることのないまま
最上階に続いている。


IMG_3880.jpg 


とはいえこの建物は学校なので、
愛人と正妻の鉢合わせ防止のためではない。

では何のためかと聞かれると、わからない。

ただ、最上階にはディレクターのオフィスがあり
原則一般の立ち入りはできないので
この秘密めいた階段がぴったりマッチしているともいえる。


多くの生徒がこの前を通過するけれど、
二重らせん構造になっていると気づいていない人も多いはず。

2017.06.21 Wed | 国内探索| 0 track backs,
"shw-greenwood" template design by Shallwill