日常風景 * 写真・文章 Copyright@”Mas Ciclismo Diary”
18世紀の画家が描いたリアルト橋を、実物と比べてみる
先日大エルミタージュ展に行ってきた。

リアルト橋を描いたミケーレ・マリエスキのノスタルジックな作品があり、
どこが実物と違うのか、思わず観光のときの写真と比較してみた。
以下のURLにて:

2017.05.22 Mon | Art| 0 track backs,
「100万人感謝ウィーク」でお洒落な切手をゲット @パナソニック汐留ミュージアム
◆ 「100万人感謝ウィーク」のプレゼントは、
◆ 来館者全員にルオーの素敵な52円切手x2枚でした


4月29日昭和の日にパナソニック汐留ミュージアムの
「日本、家の列島」展を見に行った。

丁度気になる展示に関するギャラリートークが開催されたためなのだが、
奇しくもこの美術館では4月24日(月)〜4月30日(日)まで、
「100万人感謝ウィーク」が開催されていて
ルオーのオリジナル切手2枚を頂いた。

(《マドレーヌ》と《古きヴェルサイユ》をデザインした本美術館オリジナル切手)


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色合いも綺麗。
ルオーの絵画がディテールまできれいにプリントされている。
うれしー。
でも使えない、もったいなくて。


さらに、フリークエントビジターの証スタンプが集まったので
(中央)
左の美術館オリジナル・ポストイットセットを頂いた。


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パナソニックミュージアムは
来館者に時折ポストカードをプレゼントしたりして
ちょこっとしたサプライズが楽しい。

小ぶりで比較的地味な美術館だけど、
収蔵品を中心に、丁寧な企画を行っている。


スタッフの方の感じもよくて
出光美術館に相通じるような大企業ならではのおおらかさがあって
開館間もないころ、ルオー展と講演会に行って以来、
応援している美術館だ。

2017.05.02 Tue | Art| 0 track backs,
渡瀬恒彦さん主演「タクシードライバーの推理日誌」の舞台になった美術館
渡瀬恒彦さんがお亡くなりになって、
追悼記念で「タクシードライバーの推理日誌」が放送されていたので
録画を見た。

タクシードライバー夜明日出夫(渡瀬さん)が、
草笛光子さん演じる美術館オーナーのもとを訪れるシーンで、
あっ!と声を出した。

知ってるこの美術館!


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ここだ。2015年に行った安曇野の碌山美術館!
(その時の写真)

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私は初秋に行ったのだけど、
TVロケはどんぴしゃの秋、紅葉真っ只中だ。再びTV画面。

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上の写真の右に見える彫刻は
碌山の名作「労働者」。
下は美術館で実際に写したもの。

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再びTV。草笛光子さん、警察に囲まれているシーン。


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シーンの中でキーになる場面がこちらで撮影されたのだ。

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美術館内部もちゃんと映っている。
碌山の彫刻の数々。


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こじんまりした美術館だけど、
安曇野の自然に抱かれて、ロケーションは抜群。
ツタの絡まる教会風の建物は風情があり、
新館はすっきりして見やすい。


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渡瀬さん!
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私は中村屋ギャラリーのツアーで訪れたのだけど、
いい思い出。

渡瀬さんもここをロケで訪問されていたのね。
「タクシードライバーの推理日誌」の新しいシリーズは
もう見られない。

寂しい・・

関連)
碌山美術館@安曇野がおススメ2015.11.04 

2017.04.27 Thu | Art| 0 track backs,
美術館でお花見を! @東京国立近代美術館の巻き
◆ 屏風絵を見るときの お勧めの角度


春、お花見の季節に合わせ、美術館でも
季節にぴったりの桜の絵などをこの時期展示している。

東京国立博物館しかり。
そして今回写真の東京国立近代美術館(東近美)しかり。

(本ブログではアート系以外のネタを入れる方針だけど、
お花見ネタとして、こちらの方に。)


東近美の場合、今年は目玉の屏風が2双、出そろった。
そのひとつがこちら:


行く春 / 川合玉堂 
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桜散る長瀞の渓流の様子が情感たっぷりに描かれている。

壮大な自然を背に、はらはらと散りゆく桜。
宙を舞い、水面へと落ちていく様子が切ない。

春を惜しむ気持ちが自然と沸き上がる。


ただ、この屏風、真正面からだけ見るのではもったいない。


実は折り畳み式の立体感ある屏風ならではの工夫が凝らされていて
渓流の勢いはこの右斜めから見るのがお勧めなのだ。

左奥の岩山から手前へと続く水の流れが感じられ、
躍動感が一層増していく。

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そしてこちらは雨にけぶる吉野の桜。

これも大好きな作品なのだけど、
川合玉堂さんの屏風は春にはほとんどと言っていいほど出品されるものの、
こちらは毎年出るわけではない。

行ってみて、ああ今年はない、あ、今年は出た、などと一喜一憂するのが
恒例行事となっている。

だから今年この作品を見たときは、
やったー、と歓喜した。


小雨ふる吉野 / 菊池芳文
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この屏風の 私的好きな角度はこちら。

手前には生い茂る桜。
遠くなるにつれ、徐々に雨にけぶっていく。

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桜も景色も雨に霞む画面右奥の湿潤な空気感が絶妙だ。

花びらをよく見ると、顔料がたっぷりと滴るように盛られている箇所があり、
以前からその立体感が気に入っていた。

このほど解説を読んだら、雨のしずくが花びら下方に溜まっていく様子を
そういう手法で表した、とのこと。

黄金色に淡いピンクが上品な味わい。


本所蔵作品展(常設展)は、5月21日まで。

2017.03.11 Sat | Art| 0 track backs,
神話が描かれたユーロコインをゲット
ギリシャ神話が描かれたユーロコインをゲット

以前、ユーロコインは国ごとに絵柄が異なり、ギリシャのそれにはギリシャ神話が描かれているといった話を書いた。
http://tourdefrance.blog62.fc2.com/blog-entry-1557.html

ギリシャ神話のひとこま「エウロペの略奪」が描かれたギリシャの2ユーロコイン、手にしたいなぁと思っていたら、
あのときのブログを読んだEのさんが、たまたまゲットしたとのことで帰国の手土産にプレゼントしてくれた。
もう大感激だ。

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この図柄は、ユーロコインの中でも一番ぴったりかと思う。
エウロペという女性が、牝牛に変身したゼウスに誘拐される絵なのだが、
エウロペという名前自体が、ヨーロッパという言葉の由来となったと聞く。


今まで多くのユーロコインを手にしたけれど、こんなに細かい彫りがされているものは
余り記憶にない。
フランスでこのコインがお財布に収まる機会はあまりないのでは?
ギリシャに行けば多くが子の図柄なのだろうけれど、
当のギリシャでは金融危機で、人々はコインの神話をめでるどころではないだろうが。

そしてEのさんがくれたもうひとつがギリシャの1ユーロコイン。

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ふくろうだ。
フクロウとは、古代ローマの象徴なのらしい。
これはお茶目で、可愛らしい。
手放しがたくなる図柄だ。

ちなみに ティツィアーノのエウロペの略奪はこれ:
http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/tiziano_europa.html
2016.05.11 Wed | Art| 0 track backs,
「あさが来た」に登場しない養女のおひなさま @三井記念美術館
三井記念美術館で開催中のこの時期恒例「三井家のおひなさま」展には
三井家に代々伝わるひなさまが展示中。

毎年開催されているので空いているかと思いきや
これがなかなか込んでいる。

着物の刺繍など、人形とはいえ衣装は極上の仕上がりぶりで、
背景の屏風絵などには源氏物語のワンシーンのような
殿中の様子が描かれていたり。


なかでも目を引いたのは、三井家に嫁いだ貴登という女性に帰属するお雛様セット。

この方、今NHK連続テレビ小説になっている「あさが来た」の主人公廣岡浅子の養女なのだとか。
TVには登場していないけれど、(少なくとも今現在)
どうやら養女にしたうえで三井家に嫁がせた模様。

もともと朝子さん自身、三井家の出身なのだ。


当時、名家同士であらかじめセットされた婚姻がいかに慣例となっていたかを改めて感じるこのおひなさま。

ただ残念なことにこの貴登さん、25歳の若さ亡くなられたようだ。

後妻に入った前田利声伯爵のお嬢さん 苞子(もとこ)さん のおひなさまが
この展示ではメインのひとつとして華々しく飾られていた。



2016.02.29 Mon | Art| 0 track backs,
特別展 レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦 『』糸巻きの聖母』 @江戸東京博物館 <感想>
◆ 習作スケッチには、手や足など細部への強烈なこだわりが・・・

知名度の割りに、生涯完成した絵画作品はごく少数とされる レオナルド・ダ・ヴィンチ。

彼の展覧会が江戸東京博物館で開催されているものの、絵画作品は <糸巻きの聖母>以外ほとんどないだろう
そう思いつつ、
<糸巻きの聖母>の美しさを鑑賞するだけでも十分、と言い切った友人と見に行ってきた。


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実際完成作はこの1点なのだけど、習作とおぼしきスケッチが多々あった。

聖母子図の中で描かれる人物の手だけの習作。

そういう習作はこれまで数々見てきたのだけれど、なぜかダヴィンチのそのスケッチは、
手とか足の指とかいった細部に異様なまでの拘りを漂わせていて、
どこか他の画家たちとは違い、正直、おどろおどろしいまでの気迫が伝わって、怖かった。

実際その手が全体の絵の中に組み込まれるときには、
他の人物の影になって手の全体像は見えなくなるのだけど、
解剖学にもこだわったという彼ならではの事前調査だったのだろう。

単に正確を期すためというより、人間の身体の細部への執着心が彼を突き動かしたのごとくで、
あれほど迫力を感じたクロッキー(習作スケッチ)は初めてだった。


<糸巻きの聖母>は微妙なグラデーションが織りなす沈んだブルーが美しく、
独特のエレガントなオーラを発している。

下方の模様のような土・岩の層、
そして空気遠近法で霞む遠景など、湿潤な空気が感じられるうっとりとする作品なのだった。


もうひとつの目玉は、空飛ぶ鳥に憧れ、必死で観察し、飛行機の制作を目指したレアな手稿。
これらは、アンボワーズにあるダヴィンチ博物館から来たようだ。

ダヴィンチ博物館といえば、ハネムーンの時に前を通りかかった。
場所はアンボワーズ。(写真は博物館を前にした若いツーレ。)

彼がフランス国王に招致されたことは知らなかったので、フランスにダヴィンチ?と驚いたのを覚えている。
説明書きには、IBMのコンピューターはダヴィンチの発明に基づきつくられた、とあった。

丁度アンボワーズ城見物の帰りに見つけたのだけど、
この時はお城のホテルに泊まったので、ゆったりとステイを愉しみたくて、中には入らなかった。

まさか日本でお目にかかれるとは。



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手稿は夥しい数あって、
細かい字で、しかも鏡文字になっている。
鳥の挙動などを分析し、飛行機につなげる創意がびっしり。
やっぱりマニアックの極致というか、そのエネルギーたるや、並大抵ではない。

全般に執着心の塊のような人、相当変人だったのでは、と思わせた。

時代を経てもなお残るダヴィンチという人のバイタリティに溢れた展覧会であったことは
間違いない。


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2016.02.27 Sat | Art| 0 track backs,
ボッティチェリ 東方三博士 に出てくる歴史上の人物たち
去年ウフィツィ美術館に行った時、熟視した絵のひとつがボッティチェリの『東方三博士』だった。


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3度目の訪問だったけど、以前2回は、余りこの絵を気に留めなかった。
パッと見た感じ、群像画で、朽ちた建屋に聖母子画一段高く鎮座し、
特色ある絵だなぁとは思ったけれど、
東方三博士の絵は様々な画家が描いており、麻痺していたせいもある。

なによりヴィーナスの誕生や、プリマヴェーラ、その他聖母子が軒並み展示されている
壮観な部屋で、この絵はどちらかというと地味というか鈍い輝きを放つ感じで、
人々が熱心に食いついていたのは、もっぱら美女画の方だった。


けれど、この絵にはイタリア・ルネッサンスを開花させたフィレンツェのパトロンたちが描かれていると知り
去年の再訪の折りには、ひとりひとり登場人物たちをきちんと目視したいと思ったのだ。

本作品は東京都美術館で開催中のボッティチェリ展で来日しており、
会場内にも人物対照表が出ていた。

まず、自画像として画中に描かれたボッティチェリはこの人。
一番右、我々を凝視している。


左手、髭の人は、Joannis Argiropulos 。
ギリシャ人哲学者のアンギロプロス。


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キリストをいとおしそうに眺めるこちらの老人も人物が特定されている中では特に有名な
コジモ・ディ・メディチ、ことイル・ヴェッキオ( Cosimo il Vecchio )。

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水色の服を着て自分を指さしているのは、発注主のデル・ラーマと思っていたのだが、
イタリアのサイトでは、有力一族ストロッツィ家の Filippo Strozzi  フィリッポ・ストロッツィとなっていた。

ボッティチェリの頭上、帽子頭のプロファイルが見えているのはLorenzo Tornabuoni、
ロレンツォ・トマブオーリ。

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中央のいかめしい横顔は、 Giovanni de 'Medici ジョヴァンニ・ディ・メディチ。

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左の赤がピエロ・ディ・ロレンツォ・ゴットーゾ。
右の白がジュリアーノ・ディ・メディチ。

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左から、ロレンツォ・イル・マニーフィコ、
ポリツィアーノ、ピコ・デッラ・ミランドーラ。

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ぼけたけど、こちらを見ているこの人が Gaspare Lami  ガスパーレ・ラーミという説が採用されていた。

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参照したのはこちらのイタリアサイト。↓

http://freeforumzone.leonardo.it/discussione.aspx?idd=9499263
2016.02.25 Thu | Art| 0 track backs,
アクセサリーミュージアム
目黒区・祐天寺に、アクセサリーミュージアムなるものがある。

「ぐるっとパス」に含まれていて、先日のぞいてきたのだけれど、
アールデコ、アールヌーヴォー、アーツ&クラフツ運動など、西洋のアートムーブメントに沿った内容で
ただ雑然と貴金属が並んでいるイメージとはかけ離れ、
アクセサリーの歴史をひもとくことができるのだった。

後半は、日本のヒッピー文化などを反映した、やたら大きくてグロテスクなアクセサリーへと変化し、
近現代のものまでそろっている。

特にアールヌーヴォー、アールデコの時代のものについては
花瓶や装飾品も豊富にあり、エミール・ガレやドーム兄弟の花瓶を展示する棚も発見。

先日庭園美術館で見たばかりのガレの作品に類似した花瓶もあった。

庭園美術館にあったのはエメラルドグリーンの半透明・エナメル彩の野草をあしらった花瓶で、
私がガレ展の中で一番気に入ったもの。
細身の一輪挿しだったのだけれど、こちらアクセサリーミュージアムにあったのは
それよりもがっしりした幅の広い花瓶だった。

並べて展示したら面白いだろうな、と思わせた。

目に留まったのは、モーニングジュエリーの類。
亡くなった人の髪の毛を花のように整形したり、編んだりしてジュエリーの中に埋め込むもの。

金髪がいまだに光沢を放っていて、生きているジュエリーといった様相だった。

住宅地の一角に突如現れるアクセサリーミュージアム。

アクセサリーというよりも時代の美意識を反映した内容だった。


http://acce-museum.main.jp/
2016.02.24 Wed | Art| 0 track backs,
カラヴァッジョの真筆「法悦のマグダラのマリア」、東京で世界初公開 : 注目は「恍惚度」
◆ イタリアの3大恍惚・法悦表情となるか、カラヴァッジョ


==> 実際に見た感想と、この絵のトリビアはこちら


今朝、NHKニュースの見出しの最後の方に出ていた報道に驚く:「カラヴァッジョの真筆 東京で世界初公開へ」

ヨーロッパの収集家が所有していた「法悦のマグダラのマリア」がカラヴァッジョの真筆と証明されたという。
そればかりでなく、本作は3月4日から西洋美術館で開始となるカラヴァッジョ展に出展されるそうだ。

これはたいそう楽しみ。
カラヴァッジョなら、法悦ぶりをたいそう生き生きとえがいてくれるに違いない。


今現在、聖書・聖人・福者がらみの2大法悦(妖艶な)といえばバロックの彫刻家、ベルニーニの2作品ではないだろうか。
それらとの対比において、さて恍惚度はどんなものだろう。


一般的によく知られる恍惚の法悦は、ローマ サンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会コルナロ礼拝堂
にある『聖テレジアの法悦』。

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雨のように降り注ぐ黄金の光を受けた聖テレジア。
もっとアップにしてみる。

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法悦というより恍惚ではないか、と議論を呼ぶほど知られた名作だ。

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でも、私が一押しなのは、
ローマ、トラステヴェレ地区にある サン・フランチェスコ・ア・リーバ教会のベルニーニ作
「福者ルドヴィカ・アルベルトーニ」 だ。


こちらの恍惚の表情(及び仕草)は、聖テレジアを上回る。

* 注意、こちらの サン・フランチェスコ・ア・リーバ教会は堂内写真撮影禁止です。(2014年時点で)
この写真は、僧侶の方に許可を頂いて、開いていた扉の”外”から一眼レフで望遠撮影。
ただ、その僧侶の方とは、その前にこのルドヴィカ像のことであれこれ楽しくおしゃべりさせていただき、
先方も超ご機嫌だったので、緩いイタリアならでは許可がたまたま出た可能性あり。
扉が開いていても、毎回許可されるとは限りませんので注意。(*)



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部分を切り取ってみる。

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さらに細部。
望遠なのでここまでくるとかなりボケボケ。コントラストとシャープをマックスにして加工。

これは・・・悶えというしかないほどの表情。

先ほどの聖テレジアは最盛期の作品で、こちらは晩年70歳を過ぎてからのもの
というからびっくりだ。


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なお、このサン・フランチェスコ・ア・リーバ教会は全体的には地味。

前出のサンタ・マリア・デッラ・ヴィットーリア教会の方は写真撮影OKで、
意外に小ぶりながら、堂内全体も麗しいです。


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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160222/k10010417391000.html
2016.02.22 Mon | Art| 0 track backs,
Globes in Motion フランス国立図書館 体感する地球儀・天球儀展
フランス国立図書館所蔵の地球儀が日本に上陸中。

そのうち2点は、フェルメール作「天文学者・地理学者」に登場するホンディウスの天球儀・地球儀と呼ばれる
希少なものだ。

五反田のDNP社で見ることができる(予約制)。

(こちらは写真撮影スポット。フェルメールの絵に入り込み、天文学者と同期しよう、という企画)

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今日は午後、フランス国立図書館の地球儀担当・副ディレクターの講演会へ。

ぼそぼそと抑揚なく話す、スノビズム満載のダンディな男性だった。

初期の地球儀からの変遷をたどりつつ、
イマジネーションで描かれた時代から、
不確実さを一切排除し、空白が目立つ地球儀まで、
様々な展開を目の当たりにした。

とくにオーストラリアの地図は最後まで埋まらず、
謎のままとなり、キャプテン クックの航海まで待たねばならない。


天球儀というのは星座など天空を描いたものなので、
球体に絵を描いたような芸術品のようなもの。

金属製の地球儀は、読み取りづらく、
フランス国立図書館の特殊技術により、反射を避けて細部を読み取ることが可能になった
そんな説明もあった。


いかにもエリートそうなフランス国立図書館の担当者の方だけど、
話を聞くにつけ、仕事自体はなかなか地道そうなのだった。


http://www.museumlab.jp/bnf/
2016.02.20 Sat | Art| 0 track backs,
ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016 細部がじっくり見られるのが魅力
イタリア文化会館で開催中のウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016。
超細密画像で再現されたウフィッツィ美術館の名画をじっくり見ることができる。

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去年ウフィッツィ美術館で5時間以上しげしげ見てきたばかりの私でも
この展示にはいろいろ刺激された。

複製のよさは、近づいて細部を確認できること。

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ダヴィンチの受胎告知の絵の背景の空気遠近法で描かれた海峡がボスフォラス海峡らしい、
カラヴァッジョのバッカスの絵に描かれたワインの表面に、うっすらと自画像が織り込まれている
ウッチェッロは、戦争時に被ったはずのないマッツォッキオという帽子を登場人物にかぶらせた、、、

などなど、それぞれの絵の細部には画家の試みが散りばめられている。
けれど、混雑した美術館では、絵の全体ばかりを見て、なかなかここまでの詳細には気づかない。

そんな要所要所に気づかせてくれるいい機会。
侮れない企画なのだった。


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****

ウフィツィ ヴァーチャル ミュージアム2016
~ウフィツィ美術館の名画でたどるルネサンスの胎動から終焉まで~

日程: 2016年2月13日 - 2016年3月13日
時間: 11時~18時 会期中無休
場所: イタリア文化会館エキジビションホール
実物大のレプリカ

パオロ・ウッチェッロ サン・ロマーノの戦い(1435-38)
ボッティチェッリ 春(1482)
レオナルド・ダ・ヴィンチ 東方三博士の礼拝(1481)
ヤコポ・ダ・ポントルモ エマオの晩餐(1525)
フィリッポ・リッピ 聖母子と天使(1465)
アンドレア・マンテーニャ ウフィツィの三連祭壇画(1462-70)
レオナルド・ダ・ヴィンチ 受胎告知(1474-1480)
ティツィアーノ フローラ(1515-17)
パルミジャーノ 長い首の聖母(1534-39)
カラヴァッジョ メドゥーサ(1598-99)

ほか計23点
2016.02.17 Wed | Art| 0 track backs,
2月のカレンダーは
2月のカレンダーは大好きなフィリッポ・リッピの聖母子図。

ずっと2月にしたままでもいいぐらい好き。

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これは去年フィレンツェで買った聖母特集カレンダーで、
次の3月はムリリョ。
この絵も好きだけど。


好きな絵に囲まれた日々というのは贅沢な気がして、
辞書やらノートやら、あれこれ絵画のカバーをかけたりしている。

フランス語の辞書は小倉遊亀 の日本画がカバー。

意味不明。
どうせならフランス画家の絵にすればよかったんだけど、
たまたま手元にあったカレンダーを使ったのでそうなった。


そうそう、絵と言えば、1月に靖国神社で見た生田神社の猿の絵が忘れられない。

なんというか手作り感があり、なんとも言えず表情に味があり、ペーソスを感じさせ
一体誰が描いたんだろう?
とあれこれ詮索したくなる。

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2016.02.16 Tue | Art| 0 track backs,
キューガーデン展 / パナソニック汐留ミュージアム<感想>
キュー王立植物園に関連した展示:「イングリッシュ・ガーデン:英国に集う花々」展が
パナソニック汐留ミュージアムで開催中。


最初は植物園の展覧会?とピンとこなかったのだけれど、
そういえば以前鑑賞したバンクス展同様、植物画というジャンルの展示ととらえれば
わかりやすい。

ただ、今回の展示は、それにとどまらず、植物園の紹介・一部再現、
そこから発展したテキスタイルへの言及など多岐にわたる。

興味深かったのはダーウィンの書簡などという貴重なものがあったこと。
そこで改めて植物画の意義を再認識した。
単に芸術目的で描かれたわけでなく、科学的な研究として
花の絵は活用されたのだ、と。

なるほど、写真が発明され使用されるようになるのは印象派の時代、つまり19世紀後半だから
それまでは植物画は写真の代わりに研究利用されていたに違いなく、
精密に描くことが求められたと考えられる。


冒頭の展示にあった植物画は、なんと17世紀初期(1613年)のもの。
こんな昔から植物単体で描かれてきたのかとびっくり。

ボッティチェリがプリマヴェーラに200もの草花を描いた、とか
もっと遡って中世のタピスリーのミルフルール柄のような花のモチーフが使われてきたわけだから、
それを取り出して描いたとしても不思議はないのだけれど。

それでも、バロック時代、カラヴァッジョらがせっせと宗教画を描いていた時代に
平行してこういう絵も存在していたのか、と感慨深い。

一方で、ガリレオが活躍した時代でもあり、絵画の流れの一端でなく
人文科学の流れの中でこの絵を捕えたほうが、すとんと落ちるような感じで納得できる。


展示会場では、ガーデニングをしているらしい女性たちが、さかんに花の絵を前に
育て方や特色を述べている光景もあった。

南国系の花の絵などは今見ても珍しく、生命力を帯びた極彩色に魅せられた。
当時世界を知らない人たちにとってはなおのことだったに違いない。

世界中を飛び回ったマリアン・ノースの風景スケッチの中には
京都の知恩院のものまであって、一体どれだけ旅行したのだろうと驚愕。
1800年代のことだ。


キューガーデンには行ったハズなのに、かなり前のことだし、
どこか一部リッチモンドパークなどの光景とごっちゃになり
余り記憶が定かではなかったけれど、
会場をまわるうちに、徐々にキューガーデンのイメージがつかめてきた。


ただ鑑賞用に描かれたというより、その生命のなぞを解き明かそうとする意思が感じられる植物画。
単なる芸術作品以上のもの、つまり
描かれた後の結果として文字に置き換えられようとするエネルギーを秘めていて
なかなかパワーに満ちた空間なのだった。


***

展覧会名:「イングリッシュ・ガーデン:英国に集う花々」展
場所:パナソニック汐留ミュージアム
開館期間:2016年1月16日(土)~3月21日(月・祝) 午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)
休館日:毎週水曜日
入館料:一般:1,000円 65歳以上:900円 大学生:700円 中・高校生:500円 小学生以下:無料
詳細は下記:
http://panasonic.co.jp/es/museum/exhibition/16/160116/index.html
2016.02.15 Mon | Art| 0 track backs,
森美術館 フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション 展にワクワク
遅ればせながら、森美術館で開催されている(といっても明日までだけど) フォスター+パートナーズ展へ。


ピエール・シャロー、村野藤吾など、建築家の展覧会が最近続くなか、
今回の展示は実際によく知るビルや構造物も多々あり、ワクワクしてしまった。
確かにピエール・シャローの場合、xx邸です、といって写真が出ても
実際にみたことのない家ばかりだったから、感情移入というわけにはいかず。


その点、建築家ノーマン・フォスターが中心となり設立された建築家集団フォスター+アンドパートナーズは、
世界中にそうそうたる有名建築物を展開し、え、これもそうだったの?
と感嘆詞の連続なのだった。


入口にある彼らのが手がけた構造物の分布図は壮観。
イギリス中心に、世界各地に散らばる作品群。


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ロンドン五輪の際、このビル今まで見たことない!
とひときわ目を引いたこのビルも、彼らが手がけていた。
スイスの企業リ本社ビルだそう。

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ロンドンで実際撮った写真がこちら。

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大英博物館のグレートコートもそうだった。

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こちら実物。
思い出深い、この場所は。
ミレニアムで騒がれた年、2000年のオープン時に丁度出張でロンドンにいて、
仕事を終えた翌日、帰国便が昼だったので、1時間半だけ見る余裕があった。

ところがオープン初日(冬だった)、定刻になっても門は閉ざされたまま。
まだ重機がそこかしこに置き去りのまま、まさかこのままこの日は閉まったままとか
間に合わなかったとか、と焦りつつ、
10分遅れで開いたのだった。

ホテルから徒歩15分ぐらいの場所で、さっさと見て、走って帰ったのを覚えている。

この写真は、2012年のもの。


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そしてフランス、ミヨーの橋!
(左手の壁じゃなくて、手前の細い模型がミヨーの橋)
これも超懐かしい。

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実物。

ツールドフランスを見に行って、丁度ミヨーの周辺を通るからと
プロトン到来前に観光したのだ。

絶景ポイントはここ、なんていう道端にあった手書きの紙に誘われ、
カラフルなパラグライダーがそこかしこに飛び交う中、眼下に広がる白く優雅な姿を
飽きもせず眺めたのだった。
(最後の3枚)

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ちなみに彼らは、日本でも活動。
センチュリータワーなどなど。

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2年前に風邪でキャンセルになったベルリン旅行では、
これを見るつもりだった。
連邦議会。
いやあ、見たかった。

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最後にミヨーの橋3連発。
天気にも恵まれ、絶景だった。

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フォスター+パートナーズ展:
http://www.mori.art.museum/contents/foster_partners/

会  期: 2016年1月1日(金・祝)- 2月14日(日)
会  場: 六本木ヒルズ展望台 東京シティビュー内スカイギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)
主  催: 森美術館
2016.02.13 Sat | Art| 0 track backs,
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